
もともとこのマタニティマークは、「妊産婦にやさしい環境づくり」の推進を目的として、厚生労働省が2006年に定めたもの。現在このマークをステッカーにして、全国の母子手帳交付窓口にて配布しているのが、NPO法人ひまわりの会だ。同団体では、国内でのさらなる普及と同マーク所有者の利便性の向上はもちろんのこと、同時にこのマークを世界に向けて広めるための活動も進めているという。

そしてこのたび、中東のシリア・アラブ共和国でもマタニティマークの活用が進行しているという。ちなみにシリアは、北にトルコ、東にイラクが面して、南にはヨルダンやイスラエルが国境を接する国で、人口は約2,200万人。

現在ひまわりの会では、JICA 青年海外協力隊として派遣される方のうち、「マタニティマークを自分の赴任地でも広めてみたい」という希望者を対象に、無償でマークの制作をサポートをしているという。日本発の母子保健サービスが世界に広まることで、一人でも多くの子どもたちが救われるとしたら、とても誇らしいことである。
・NPO法人ひまわりの会
![]() | 深田洋介 学研の編集者、AllAboutのWebエディターを経て、サイバーエージェントの新規事業コンテストでは子育て支援のネットサービスでグランプリを獲得、その後独立。現在は子育て・教育業界×出版・ネット媒体における深い知識と経験・人脈を駆使して活動中。2001年生まれの娘の父。 |
---|