image2学期に入り、年長さんをお持ちのご家庭にとっては、ランドセルや学習机など、入学準備に向けていろいろな商品検討を始める時期になってきた。ただ、モノの準備はもちろん大事だが、入学に備えた心の準備も大切だろう。

最近では小学1年生の学級崩壊、いわゆる「小1プロブレム」なる単語も出てきたが、スムーズな進学のために留意しておきたいポイントについて、幼稚園・保育園への心理士巡回サービスに取り組んでいる「ママchan」の臨床心理士、関谷直子さんにうかがった。
「小学校1年生の学級崩壊は、『授業中に椅子に座っていられない』『チャイムが鳴っても着席できない』など、時間割に沿った行動が取れない、というものです。その要因として、入学前の家庭や幼稚園・保育園の幼児教育の段階における、誤った自由保育や教育力不足などが考えられます。とくに自主性が誤って解釈され、なんでもかんでも思い通りにさせることを、自主性を育むと解釈しているケースが多く見受けられます。」

では、自主性を正しく育むためには、どうしたら良いのだろうか?

「教育には、何事にも『枠』が必要です。枠がない教育は、放任と同じです。 なので自主性を育むのにも、枠が必要なのです。枠とは、「時間の枠」「場所の枠」「内容の枠」の3つがあります。例えば、10時から11時まで、この公園で好きなことをして遊びましょう。でも滑り台はペンキ塗り立てで立ち入り禁止だから、遊んではいけないよ。というように、安全な時間、場所、内容の枠を提示した上で、その範囲内で子どもが自分でやりたいことを考えて、選択して行うことが、自主性を育む上では必要不可欠なのです。」

枠をはみ出した行動は、後に小1プロブレムを引き起こすことにつながりかねないという。時間・場所・内容の3つの枠を意識的に取り入れて子どもの自主性を育むことで、指示がないと何も出来ない子どもになることを避けることにもなるそうだ。

▼取材協力
「ママchan」幼稚園・保育園向け臨床心理士巡回サービス


深田洋介深田洋介
学研の編集者、AllAboutのWebエディターを経て、サイバーエージェントの新規事業コンテストでは子育て支援のネットサービスでグランプリを獲得、その後独立。現在は子育て・教育業界×出版・ネット媒体における深い知識と経験・人脈を駆使して活動中。2001年生まれの娘の父。