パルシステム生活協同組合連合会では、20~50代の主婦を対象に、「家族の食卓に関する調査」を行った。調査はインターネットによる全国調査で、有効回答数から1,000サンプルを抽出したもの。

この調査によると、家族で「毎日必ず」食卓を囲むのが朝・32.6%、夜・42.7%という結果が得られた。ただし、朝食に限ると、「週1~2日程度」(25.0%)と「それ以下の頻度」(25.1%)という回答も多く、半数近くの家庭が朝食で食卓を囲むことが少ないこともわかった。

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また、家族の食卓の様子ついて、「食事中は常にテレビがついている」では、『あてはまる』が82.6%に上った。そして、「自分自身、食事中に携帯電話を触ることが多い」という設問では、『あてはまる』21.5%という割合だったものの、年代別に見ると『あてはまる』の回答が高かったのは、20代の主婦で30.8%となっていた。

朝食時のテレビは「時報代わり」であったり、夕食時のテレビも「家族団らんの話題づくり」や「世の中のニュースを家族で話す」という家庭も多いだろうから、この結果には一定の理解が得られるだろう。

ただ、食事中の携帯電話が、若い世代ほどその割合が高くなっているのは気になる。「家族そろって“孤食”」なんていう食卓風景も、恐らくすでにあるのだろうと容易に想像できてしまう。「ケータイを 携帯しないで 食事中」なんて食育推進に関する標語が登場する日も近そうである。

「パルシステム」ホームページ


深田洋介深田洋介
学研の編集者、AllAboutのWebエディターを経て、サイバーエージェントの新規事業コンテストでは子育て支援のネットサービスでグランプリを獲得、その後独立。現在は子育て・教育業界×出版・ネット媒体における深い知識と経験・人脈を駆使して活動中。2001年生まれの娘の父。