雑誌『プレジデントファミリー』(プレジデント社)は、子どものしつけ・教育から家計、将来設計まで、あらゆる家庭の問題を解決するヒントを、独自の視点で探求する子育てファミリー向けの雑誌である。

現在発売中の同誌4月号に、縁あって筆者も協力させていただいた。今回の特集のひとつ、「子供に薦めていいアプリ、テレビ番組」において、子どもに薦めてもいいアプリ、またアプリとの付き合い方の解説で、わずかではあるが僭越ながら誌面に登場させてもらった。

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限られた誌面のなかで語れたことは私の思いの一部なので、補足の意味も込めてこちらに展開させていただきたい。

そもそも私は、「デジタル教材礼賛!アプリ万歳!IT活用で子どもはもっと賢くなる!!」なんてことは微塵も思っていない。むしろ家庭の方針として、いかにテレビ、TVゲーム、デジタルガジェットの類から、わが子を遠ざけるかについて取り組んできたくらいだ。

ただ逆に、「テレビに子守をさせてはいけない」ということにも賛同しない。たとえば朝夕の支度時間に家事を円滑に進めたり、あるいは夫婦の会話を作る目的で、一時的に子どもをテレビに夢中にさせる、という使い方はアリだと考えている。

要は、テレビ番組・TVゲーム・アプリにしろ、もれなく子どもが釘付けになって夢中になるものとの対峙を、親の支配下においていかに活用するか、ということが肝要であろう。

たとえばTVゲーム、わが家の場合「Wii」で、現在小四の娘と「スーパーマリオWii」を一緒にプレーすることがたまにある。そして今のところ、オリジナルからの通算スーパーマリオ歴25年超の指先をもつ親父の私のほうがまだまだ上手であり、父親の貫録を見せつけるに十分である。
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アプリにおいてはどうか。漢字力アプリ、算数アプリ、世界地図アプリにしろ、依然圧倒する蓄積知識でわが子よりも数多く正答できるアドバンテージがある。


さらに、経験や知識の差を示す目的だけではなく、テレビ番組・TVゲーム・アプリをいかに親子のコミュニケーションツールとして活用するか、ということがもっと大切であると考える。

テレビ番組なら、たとえばバラエティでも、親子で一緒に会話しながら楽しめるような番組を、TVゲームなら、子どもが一人プレーをするようなものではなく、親自身がファミコンで親しんだゲームを(今ならWiiでファミコンゲームのダウンロード配信も多数存在する)童心に帰って一緒にプレーする、アプリなら、交代で遊べたり知識を競い合えるものなど、つまり、親子のコミュニケーションを深めるようなもの。

たとえ絵本やおもちゃであれ、それを“与えるだけ”で子どもをあやすには不十分な道具である。絵本やおもちゃに限らず、もちろんテレビ番組・TVゲーム・アプリといったデジタルガジェットにおいても、親子で一緒に楽しんでこそ、その真価を発揮するものであろう。

プレジデントファミリー


深田洋介深田洋介
学研の編集者、AllAboutのWebエディターを経て、サイバーエージェントの新規事業コンテストでは子育て支援のネットサービスでグランプリを獲得、その後独立。現在は子育て・教育業界×出版・ネット媒体における深い知識と経験・人脈を駆使して活動中。2001年生まれの娘の父。