実店舗よりもネットショップ
少子化で変化するベビー・子供市場
少子化の影響を受け、全国百貨店における子供服(ベビー服・用具含む)の売上は減少。出生数の減少とともにベビー・子供マーケットが縮小しているといわれるなか、ネット通販総合支援のEストアーでは、2011年「キッズ・ベビー・マタニティ」カテゴリーの売上金額が2010年に比べ1.4倍と拡大しているという。
ではなぜ実店舗に比べ、ネットショップの利用が増えているのだろうか。この背景には共働き世代の増加と、日常的にネットショップを利用するネットリテラシーの高い世代が出産期を迎えていることがあるようだ。

さらには、店頭では品数に限度がある実店舗に比べ、ネットショップでは色やサイズなど豊富な品揃えが可能なので、消費者は自由に商品を選べるようになったことも売上拡大の背景にあるようだ。
ネット通販におけるベビー・子供マーケットで売れている商品とは?
少々値段が高くてもデザイン性や機能性が優れたものや、ユーザーの口コミによって購入する傾向は、ネットショッピング全体にいえること。ベビー・子供マーケットにおいては、出産・育児時期を過ごす人にとって、家にいながら育児の合間に買い物ができるということもあり、元々親和性が高い。今後ますますさかんになっていくと考えられる。
同カテゴリーの売上を牽引しているのは、シェア6割を占める洋服だが、ベビー用品も伸びてきている。そのなかでもベビーキャリー(抱っこひも)の売上金額はこの2年で3.3倍!
近年の特徴としては、“パパママ兼用で使用できる”という理由から、ブラックなどのベーシックカラーが人気であり、マザーズバックでも同様にパパママ兼用のデザインのものが売り上げを伸ばしている。夫婦兼用の商品の需要の高まりから、イクメン増加も予測され、今後はさらに父親を育児に巻き込むような商品が伸びていくだろう。
![]() | FQ JAPAN 2006年創刊。雑誌、ウェブサイト、イベントを通じて父親向けの子育て情報を紹介するイクメン雑誌。旬のベビーカーやチャイルドシートなどの育児アイテムから、マタニティ&ベビー向けの基礎知識、ファッションに至るまで様々なライフスタイルを提案。「男の育児 online」 |
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