年度が切り替わり新しい学期の始まる4月は、子どもにとっても大人にとっても生活の変化が多い月です。さらにまだ花粉が飛んでいて、寒暖の差も激しく、お花見などのイベントも目白押しとあっては、疲れを溜めるなというほうが難しいかもしれません。

とは言っても自身のコンディションが直接、子どもたちのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)に影響しかねない私たち「親」。僅かずつでも疲労メーターが下げられるものなら下げるに越したことはありません。今回は、比較的誰でも簡単かつ安く行える「心身の疲れを取るライフハック」を、5つほどご紹介したいと思います。

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1.お風呂で、一人っきりになってみる


「それができれば苦労しない!」という声が早速聞こえて来そうな「一人入浴」。家族が子どもたちの夜の入浴を手伝ってくれさえすれば直ぐにでも可能ですが、難しい人には絶対に出来ないことかも。でもこれが昼間だったらどうでしょう? お子さんが幼稚園に行き始めてすぐの2時間保育中や赤ちゃんのお昼寝時間に、自分だけのためお風呂をたいて、温まり、ただただぼーっと過ごすのです。

この時には、あえて本や雑誌は読まずリラックス。子どもと一緒の入浴では使えない香りのバスオイルなどを垂らしてみるのも良いですね。自分だけが入るお風呂を沸かすコストがもったいないと気になる方もいると思いますが、都市ガスプロパン電気、そして水道費を勘案してもだいたい1回「ペットボトル1本分」くらいと見ておけばいいでしょう(プールみたいに大きいお風呂は別!)。

まあ入浴剤を含めてもスーパー銭湯よりはだいぶん安く抑えられるのではないでしょうか。(それでも心が痛む場合は、入浴直後にぜひお風呂掃除を! 良く汚れが落ちますよ!)


2.おいしい水を飲みながら、きっかり1時間歩く


これは昼でも、暖かいならば夜でも。ベビーカーに乗ってくれる赤ちゃんがいれば、一緒にでも。紫外線が気になる人は帽子を被り、巻物を巻き、気にならない人は日差しや、もわっとした春独特の空気を愉しみながら、できるだけ「無目的に」歩くのが良いようです。

ただ水分は必須ですので、ちょっと贅沢して良い水のペットボトルを携え時々立ち止まってゴクゴク。美味しいですよ。「それでなくても疲れている時に歩くなんて、もっと疲れる」と思われるかもしれませんが、豈図(あにはか)らんや。頭スッキリ、身体ホッカリ。便通が良くなったりもします。お試しあれ。


3.「他人の手」を借りて、ゆるんでみる


自分にかけるお小遣いの余裕があるなら、リフレクソロジーやネイルケア、スケーリングなどのオーラルケア、ヘアカットやカラーやパーマ等々「他人の手」を自分にかけてみましょう。「プロである他人が自分のために集中して割いてくれる時間」、それ自体が疲れを癒してくれることに気づくはずです。

日々他人(といっても子どもたちなど家族)のために集中して時間を割いている人ほど、この「自分のための時間」が身体と心に浸みわたるはず。リフレやネイルは贅沢なイメージが付きものですが、「お試しリフレ20分1000円」など、地域情報誌を探してみると案外あるものです。それでも気が引ける人には、歯医者さんでのスケーリング(歯石取り)がおすすめ。虫歯予防になり、かつリフレッシュにもなり、堂々と子どもを預ける理由にもなり、一石三鳥です。


4.「1時間だけ」と時間を決め、おしゃべりする


玄関先であれ、カフェであれ、ファーストフードであれ。気の置けない友だちとお喋りするのはとても楽しく、気晴らしになりますよね。でもその時間が延々2時間3時間続いたり、お陰で家事が滞ったり、余計なことまで喋り過ぎて後から自己嫌悪してしまったり、話疲れて咽喉が痛くなったりするなら本末転倒。

話に加わるなら最初から「1時間だけ」と心の中で区切り、大いに会話を愉しんだらすっぱり切り上げましょう。「1時間だけ」と決めると、アレが聞きたいコレを言いたい等々、喋っている間、いつもよりも激しく頭の中が回転することが実感できるはず。これ、脳がサッパリしますよ。もちろん時間はもっと短くても良いのです。


5.「もう一人の自分」を想像してみる


最後はやや荒療治? 追いかけてくる雑事、騒がしい子どもたち、寝不足、体調不良……「もう限界!」と心の中で叫びたくなってしまったような時。毎晩眠りにつく前の10分間、「パラレルワールドに住む、もう一人の自分」を仔細に想像します。これだけ。

ただ、その「もう一人の自分」の仕事や収入や住んでいる部屋の間取りや家賃、どこで何を買ってどう作りどんな食卓で食べるのか等々……まで、細かく細かく設定するというのがミソ。漠然とじゃ効きません。アパートなども住宅情報を読んで、あくまで具体的に検討します。

また「時給800円のバイトで1日7時間、週5働いて収入は月に11万なら家賃は4万が限度、ここから国民年金と健康保険で2万、光熱費で1万、食費で2万」等々家計まで念入りに考えます。そして「一人っきりで」たんたんと生きて行く自分をイメージし、テレビを見ているようにその暮らしを頭の中で「見て」ください。

「そういう人生もある/あった」かもしれない。こういう想像(妄想)をしていると、悲しくなって泣けてきたりするかもしれません。でもそんな風に泣いた後には、今目の前にいる家族や子どもたちがまた違った存在に感じられるのではないかと思います。不謹慎?でも頭の中で考えることは、どんな人でも「自由」ですから。

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いかがでしたでしょうか? これら5つのライフハックは、私が子どもを持って10年間のうちに、先輩母さんから教えてもらったり、自ら壁にぶち当たってもがいたりするなかで見つけてきた方法のうちの、ほんの一部です。これらのうち、ひとつでも気になったものがあれば、そして試してみてちょっとでもラクになれれば、とても嬉しいです。お母さんが苦しいと、家族も苦しくなってしまいますから。

今では筆者、これらのどれかか組み合わせ技で、育児の「辛い」は殆ど感じることがなくなってしまいました。もちろん歳をとった分、体力的にきついことや、仕事上の「辛い……。」はまだまだまだまだ多々あるのですけど……。


藤原千秋藤原千秋
大手住宅メーカー営業職を経て2001年よりAllAboutガイド。おもに住宅、家事まわりを専門とするライター・アドバイザー。著・監修書に『「ゆる家事」のすすめ いつもの家事がどんどんラクになる!』(高橋書店)『二世帯住宅の考え方・作り方・暮らし方』(学研)等。9歳5歳1歳三女の母。