平成24年度から、母子手帳(=「母子健康手帳」)が大きく改正された。なお、今年で70年目を迎えるという「母子健康手帳」は、10年に1度改正が行われている。

財団法人母子衛生研究会の機関紙「母子保健」には、今回の改正のポイントが紹介されていたのでおもなところをまとめると以下のようになる。

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「妊娠の記録」のページが拡充


公費による妊婦健診が全国一律14回になったことにともない、それを記録するスペースが拡充された。妊娠中の「検査の記録」欄が追加されたり、妊娠・分娩の際のリスクに関する情報が追加されている。具体的には、BMI(体格指数)の計算式と記入する欄や、「家庭や仕事などの日常生活での強いストレス」「同居者の喫煙」などの有無を記入する欄ができた。


成長発達の確認項目が「はい・いいえ」から「達成時期」に


子どもの発達の主要な項目について、これまでの「できる」「できない」から「できるようになった時期」を書くようになった。たとえば、これまで「首がすまりましたか」「寝返りをしますか」となっていた項目が、「首がいつすわりましたか」「寝返りをしたのはいつですか」という表現に改められた。

これは、「はい」「いいえ」のみの選択肢だと、該当ページの月齢ではそれが“できなければならない”ように受け止められ、「いいえ」と回答することで母親の精神的負担になる恐れがあることを考慮してのものだという。

なお、「おすわり」「はいはい」「つかまり立ち」「つたい歩き」「ひとり歩き」の各項目についても同様に改められている。


身体発育曲線を最新の調査結果に基づいて改訂


発育曲線のグラフが、平成22年調査結果に基づいて、10年ぶりに更新された。


新たに便色カードを綴じ込み胆道閉鎖症等の疾患の早期発見に活用


便色カードは、生後1ヵ月の健康児および患者小児の便の写真を画像処理し、最新の印刷技術を用いてカラー印刷したもの。胆道閉鎖症の患者小児は、生後しばらくは黄色便を出すが、生後1ヵ月前後から淡黄色便を出すという。この異常に対する注意を視覚的に促せるよう、母子手帳の1ヵ月健診の直前ページに、便色カードが綴じ込まれている。

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この4月をはさんで新たに第2子の母子手帳を受け取られる予定の方は、第1子の母子手帳との違いにお気づきになるもしれない。


財団法人母子衛生研究会「赤ちゃん&子育てインフォ」