昨年全米で、ある異色のドキュメンタリー映画が大ヒットを記録した。その映画の名は「ベイビーズ」。“赤ちゃん”が主役の映画だ。

そして5月5日、日本でも公開となるこの話題の映画では、アメリカ、ナミビア、モンゴル、日本の4ヵ国に生まれた4人の赤ちゃんが登場する。人種も文化もまるで違う赤ちゃんたちの、誕生から歩き出すまでの“特別な1年間”が映しだされている。
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アメリカ、ナミビア、モンゴル、そして日本。2009年4月、同じ時に、まったく違う土地で生まれた4人の赤ちゃんがいた。取り巻く環境が異なる彼らは、それぞれどのように成長していくのだろうか。誕生から歩き出すまでの最も特別な1年間をじっくりと丁寧に撮り続けた、いまだかつてないドキュメンタリー作品である。

赤ちゃんは私たちの想像を遥かに超えた生命力を持つ、この世で最もパワフルな存在でもある。言葉が話せない、身動きもほとんど取れない状態でありながら、泣いたり怒ったり笑ったり。小さな体から、あふれんばかりの力を発揮して生きている。この作品はそんなみずみずしく輝いている赤ちゃんの魅力に迫っている。

【出演した家族の声】

namibia-150x150・ナミビア編
家族の居住地:ナミビア北西部オプウォ近く エペンベ
「ほかの国の人たちに私たちの生活を見てもらえるのは嬉しいです。子供が大きくなったとき、またこの映画を見ることができたらいいと思います。私たちが彼女にしてあげたことがわかるから。」

nihon-150x150・日本編
家族の居住地:東京の都心部
「この映画はとても感動的だと思います。多くの愛を発しています。子供たちの身体と感情の成長を見ることもできます。どの家族にも共通です。観客の皆さんにも同じことを感じてほしいです。」

mongoru-150x150・モンゴル編
家族の居住地:モンゴル中心の草原地帯 バヤンチャドマニ
「モンゴルでは、子供たちは、草原の真っただ中で育ちます。自然と触れ合っています。子供たちは平穏に暮らしています。世界中の子供たちに私たちのような心の平穏を体験してほしいと思います。」

america-150x150・アメリカ編
家族の居住地:サンフランシスコ近郊 オークランド
「この映画を見ていると、自分の子供には競争相手がいないと感じます。娘は一人っ子です。モンゴル人の赤ちゃんのある場面を見て、そんなふうに思いました。男の子の周囲の誰もが彼と多くを共有しています。」

全米公開時、ドキュメンタリーとしては極めて異例の初登場トップ10入りを果たし、並み居るハリウッド大作を押しのけて大ヒットとなった本作。4ヵ国の異なる環境と4つの家族の子育てには新しい発見があり、赤ちゃんの持ついのちのちからをも感じることができる。

思わずわが子を抱き上げたくなる、愛に溢れた素晴らしい作品だ。


babies02-300x173映画『ベイビーズ -いのちのちから-』
2012年5月5日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
公式HP:www.babies-movie.net
配給・宣伝:エスパース・サロウ
提供:紀伊國屋書店/メダリオンメディア
©2010 Chez Wam/Thomas Balmes


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2006年創刊。雑誌、ウェブサイト、イベントを通じて父親向けの子育て情報を紹介するイクメン雑誌。旬のベビーカーやチャイルドシートなどの育児アイテムから、マタニティ&ベビー向けの基礎知識、ファッションに至るまで様々なライフスタイルを提案。「男の育児 online