最近引っ越して以来、幼稚園の送迎に自転車が欠かせなくなった。雨の中自転車を走らせるのは正直憂鬱だ。しかし雨のたびに路線バスを毎回使うというのももったいないし、機動性に欠ける。梅雨本番を前に、自転車雨対策の実例レポート。

雨グッズ、何が必要?


使用中の自転車は以前こちらのコラムで紹介した子ども乗せ電動タイプ。子どもは後ろ席に乗っている。既に2年間自転車で通ってきている同級の友人に、必要なグッズを教えてもらった。
・自分は長めのレインコート+ロングタイプの長靴
・子どもの座席用の雨カバー
これでどうにかなるらしい。

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レインコートを選ぶ


うちにあった普通のレインコートを着て自転車に乗ってみたら、進むごとにフードが脱げて、その度に直したり、手で押さえたり。子どもを乗せたまま片手でこれを繰り返したら危なくてしょうがない。ここは、機能性を第一に優先して新たに選ぶことにした。

フードの他に、暑さ、重さ、水はじき、水の侵入、ペダルのこぎやすさ等の評価を参考に行き着いたのが、とある「自転車用」のレインコート。機能重視で値段とデザインは、この際もう専用品と思って我慢することにした。

長靴は無難に安くて気に入るものを発見。この数年間で、大人の長靴が「お洒落なアイテム」になったおかげでいろいろな選択肢があって助かる。

慌しい朝や出先での着脱の手間を考えるとズボンタイプのレインウェアは現実的でないので、長めのレインコートと長靴、というのは便利な組み合わせだ。


子ども座席の雨カバー


今は便利なもので、一般的な子ども乗せ自転車で使える「子ども座席用雨カバー」が存在する。とはいえ、まぁ似たようなものだろう、と、ベビーカーで使っていた雨カバーを無理矢理つけてみたら、ぬれる部分が多いし着脱に非常に手間取ることが判明。やはりこれも買わねばならぬか…。ネットで探して使いやすそうなものを選んだ。

よし、これで完璧。


雨通園、スタート! 雨グッズの威力は?


実際に雨グッズをセットして雨通園のスタート!
それぞれ性能はばっちりで、レインコートと長靴で私の服はぬれないし、子ども座席用カバーは快適。かぽっとがぶせてつけると、子どもの座席部分はビニールで囲まれた小部屋のようなもの。サイドにチャックがあって乗せ降ろしにも便利。空気穴から入る雨を避けたければレインコートを着せておけば十分。足はぬれやすいので長靴で。

しかし!意外にも一番困ったのが自分の「顔」。フードがあっても顔にはけっこうまともに雨がかかる。「今、そこで顔洗ってきました」という状態に。化粧はしただけ無駄になり、そのままPTAの用事があったりするともうどうしていいやら。

この対策に一番なのが実はサンバイザー。友人によればこれをつけるだけで、顔面降雨量が圧倒的に防げるらしい。確かに彼女の顔はさらっとしているではないか。ならばレインコートのフードのささやかな透明ひさし部分を存分に活用してみようと、かぶり方をぐいっと深くして、目線を落とし気味にしてみた。これで大幅に改善。

あとは、荷物の雨対策。前椅子をたたんで荷物のカゴとして使用するため、独特な形をしている。始めは適当なビニールと洗濯バサミでしのいでいたものの、結局、その形状に合う専用カバーを購入した。


雨の運転は十分注意


装備はこれでいいとして、雨の日の運転は危険が多い。予想以上にブレーキのききが悪くなりスリップしやすいので、私もヒヤっとしたことがある。マンホール等金属系の物や落ち葉などはすべるので要注意。

小さな段差でも進入角度に気をつけ直角にアプローチしないと滑る可能性大。傘は厳禁、スピードを落とし、安全第一。多少格好悪くても極力運転に集中できる状態にするのがおすすめ。

見た目がね……


とはいえ、一応「女子」なので格好悪すぎるのも本当は嫌だなぁと思っている。後ろの子どもは雨カバーで快適そのものだけれども、いかにも本気モードのレインコートに顔をうずめて雨の中を疾走する母は微妙な気分だ。結構すごい姿なんだろうなぁ……。これが高校生ならさわやかだけどね……。

私は機能性最重視でレインコートを選んだけれど、これから雨対策をする人は、サンバイザー+レインコートにする前提で、デザインも重視して選ぶと見た目が少しましになるかもしれない。まぁ、雨の日にサンバイザーな時点で、十分怪しい気もするが。

こうして快適な雨送迎ができるよう工夫はしても、やっぱり面倒。なるべく雨は降らないでくれた方がいい。

出費は?


レインコート: 6,520円
長靴 :2,048円
後部子ども座席用雨カバー: 5,050円
荷物用専用カバー:1,701円
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合計:15,319円

うぅむ、結構な出費である。
ちょっと待て、一抹の不安が…。
気象庁のサイトで2011年1年間の天気を調べてみた。東京都の東京、6:00~18:00が「雨」「~時々雨」だった日を数えてみたら48日。そこから祝祭日と夏休み該当日をひくと29日。

ひとりの時は歩き、子どもが一緒の行きと帰りのみバスに乗ったとして、1日200円×2=400円。

29日×400円=11,600円

おぉ、これじゃぁ、もしや、通園残り1年間では、全然得しない!!


……やっぱり、雨、もうちょっとだけ、降っていいです。


狩野さやか狩野さやか
ウェブデザイナー、イラストレーター。企業や個人のサイト制作を幅広く手がける。子育てがきっかけで、子どもの発達や技能の獲得について強い興味を持ち、活動の場を広げつつある。2006年生まれの息子と夫の3人家族で東京に暮らす。リトミック研究センター認定指導者。