掃除機が嫌いだ。あの重たい掃除機をまず出すところから、一念発起しないといけない。子どもができてからはハンディークリーナーを導入してみたが同じことだった。ハンディーといったって重いし、とにかく掃除機を出す、ということが面倒なのだ。

そこで、前回お伝えした「ブラックお掃除」術にあったように、“掃除を溜めず” “大物(掃除機)を導入しない” ことで、どれくらい「あぁ、掃除しなきゃ!」というブルーな気持ちにならずに済むのかを試してみた。

まずは家族の協力が必要ということで、より懐柔しやすそうな子ども達を参戦させることに。しかし子どもというのは現金なもので、おもしろそうな道具がないと食いつかない。

雑巾を渡したときは、上手く絞れないのに「ボクがやる!」の一点張り。結局家中が水浸しになってしまった。掃除機を渡したときは「あっちにいきたいのにいけないーママー」となって、後をつけまわすことに。何か、手軽で子どもだけでも出来る、おもしろい掃除道具はないものか。モップなら手軽そうだな、と思いダスキンのモップを無料で試してみた。


■1日目(土曜日)


モップお披露目。おかしいな、昔はもっとモジャモジャですごい黄色だった気がするのだが。久しぶりに会うモップは随分とスタイリッシュに生まれ変わっている。床用と、ハンディタイプがある模様。それから、ダストクリーナーという置き型式のクリーナーも付いてきた。

「これを好きなときに使っていいよ!」というと案の定「わーい!」「ボクこっち~」「ボクはこっち~」とそれぞれ好きな方を選んだ。食いついてくれて何よりだ。
普段から、あそこにゴミがあるな、と思われているのだろうか。足つきの棚の下や、スピーカーと壁の隙間などから、これでもかとゴミやホコリを集めてくる。6日間掃除をしていない我が家からは、食べかす、紙くず、ホコリなどなど大量のゴミが出てきた。


出たゴミはというと、ダストクリーナー(※1枚目写真右側)に近づけて、ボタンを押すだけ。シュイーンと吸い込んでくれる。これは便利!便利な上に子どもウケが良い。シュイーンがやりたいが為に、ゴミを探しに行っている。いいものを借りたと、旦那にもその魅力を説明し、執拗に「これで夜中でも掃除できるね!」と伝えておいた。


■2日目(日曜日)

当たり前だが、たった1日経っただけなのにゴミは出る。わざわざ階段を伝って1階まで降りてこなくてもいいのに。目についたので、階段の下やリビングにモップをサッとかけておいた。

しかしここで、事件が起こる。なんと長男が「ママー、おそうじしていい?パパのへやきたないから」と言って大きい方のモップを持って2階へ行ったのだ!パパの部屋、それは開かずの間。大量のホコリを携えて降りてきた長男は、嬉しそうにシュイーンをしていた。


■3日目(月曜日)

以前は土曜の午前中しか掃除機をかけていなかったので、月曜の朝ともなれば、床はゴミでいっぱいだった。それを見ては「はー・・掃除したところなのに。でも平日に掃除機かけてる暇なんてないよ」と思いながら一週間を過ごしていた。

それが今日はどうだ!気にならない程度しかゴミがない上に、ちょこちょこ掃除をしたお陰か、後ろめたい気持ちにならない。

働くお母さんにとって1日の中で1番忙しい、帰宅後から就寝の間。夕飯の準備が終わり、子どもが食卓に着くまでのちょっとした時間に、サッとモップをかけた。掃除機だったらこんなに簡単に出せないだろうな。目につくゴミやホコリがなくなっただけでも、随分気楽になるものだ。


■4日目(火曜日)

子どもが風邪でダウン、戦力を失った。帰宅早々、小さい方のモップでテレビ周りや目に付くところだけ拭いておいた。ちょっとやると、他の場所も気になるものが掃除というもの。問題の原因から断とうと、ホコリの原産地であろう2階のベッド周辺にもモップをかけた。


■5日目(水曜日)

朝起きると綺麗な部屋が。ホコリの原産地をやっつけた甲斐があった!
しかも、帰宅後にまた長男が「ママがおりょうりしてるあいだにきれいにするね!」と言ってモップを出すではないか。トイレはやらなくてもいいんだけど・・と思いながらも、モチベーションが落ちては困るので黙っておいた。


今回は残念ながら旦那の自発的な参加と、次男の頻繁な参加は見られなかったが、何より長男が掃除の戦力になると分かったことが大収穫だ!

5日間やってみて思ったのは、コタツの周りやカーペットなど、モップが向いていない場所もあるだろう。掃除機を全く使わなくていいとは言えないが、モップの手軽さは捨てがたいものだった。私自身、以前に比べて、掃除への嫌々感が減ったように思う。

掃除機をかけていると目が行かない場所、掃除機だと届かない場所にもゴミはあるということに気が付いたことも収穫だった。

そして何より、あのシュイーンがいい。床掃除の道具は沢山あれど、最後にゴミを始末するのがまた面倒なのだ。面倒なことが面白いことに変わると、重い腰も上がるものです。

普通ならこの後、掃除用具を綺麗にするという意外と億劫な作業が発生するが、このモップはなんと、汚れた頃に綺麗なモップと交換してくれるのだ。元を辿れば、雑巾を絞るお母さんの手荒れをなんとかしたい、という思いで作られたのだそうだ。

小さい頃、実家にもダスキンのモップがあった。汚れたモップとお金を「ダスキンさん」に渡すのは私の役割だった。幼いながらに「うわーきたなーい」と指先でつまんで渡して、代わりの綺麗なモップを受け取っていた。

今思えば、それぐらい母が掃除をしてくれていたということなんだな。そんなことには思い及ばず、幼い私は綺麗なモップがいつの間にか汚れているのが、当たり前のものと思っていた。

自分の幼少時代を思い出して、我が子が片付けない、掃除をしないのも無理はないなと妙に納得。子どもは汚すのも仕事の内なんだ。でもいつか、汚れた掃除道具はお母さんの努力の結晶なんだと、気づいてくれたらいいな。

株式会社ダスキン スタイルフロア ララ(http://www.duskin.jp/campaign/lala/index.html)