JAF(日本自動車連盟)が、小学生(6~12歳)を乗せて運転する機会のある自動車ユーザーを対象に調査を行ったところ、「ジュニアシートを使用していない」と回答した人が75.0%を占めたことが明らかになった。

現在、6歳未満の幼児を車に乗せる場合はチャイルドシートの使用が法律により義務付けられているが、一方JAFでは、大人用シートベルトの適合身長は140cm前後以上を推奨している。つまり、【6歳以上で身長が140cm以下】という小学生の場合、ジュニアシート(学童用チャイルドシート)を使用していないということは、体格に合わないシートベルトを着用しているのと同じことである。

このため、JAFではジュニアシートの使用有無による危険性を検証する、ダミー人形による衝突事故テストを実施し、その動画を公開した。


動画を見ると、ジュニアシートを正しく使用していたダミー人形は、シートベルトが鎖骨や骨盤にかかり衝撃を受け止めることができたものの、ジュニアシートを使用せずにシートベルトを着用していたダミー人形、また座席を少し寝かせて着座していた10歳児想定のダミー人形は、シートベルトが首や腹部を圧迫し、大変危険な状態に陥ることがよくわかる。

この検証結果を踏まえ、JAFでは、チャイルドシート使用義務がなくなる6歳を過ぎても、子どもの身長がおよそ140cmになるまでは、必ずジュニアシートを使用するよう呼びかけている。

JAFチャンネル(ジュニアシートの必要性を検証した衝突テスト)
http://ch.jafevent.jp/detail.php?id=182_0_95345