江崎グリコでは、むし歯予防に有効な「初期むし歯」対策の認知・実態についての調査を行い、その結果を発表した。回答者は20~50代の男女計824名。

そもそも「初期むし歯」とは、治療が必要になる前のむし歯のこと。食事などによって口の中が酸性になることで、歯のカルシウムが溶け出した状態をさすそうだ。ちなみにこの「初期むし歯」の認知率は、約半数の49.8%であったが、そのなかでも「どういった症状か説明できる」と回答したのは8.3%で、正しく理解されていないのが実態であった。


調査では、小学生の子どもがいる方にしぼって、子どものオーラルケア状況をきいており、子どものお口のケアや歯みがき状況について、「注意を払ってしっかりと行っている」(18.1%)、「人並みに行っている」(65.9%)で、合わせると8割以上が「行っている」という認識であった。しかしながら、子どもの口腔内疾患への不安について、「少し不安がある」(36.2%)、「とても不安がある」(4.3%)と、合わせて約4割の人が不安を持っていることも明らかになった。

ちなみに同社では、小学生からのオーラルケアの徹底とその習慣化を目的に、三重県の小学校の協力のもと、初期むし歯改善に向けた取り組みを行っている。その取り組みとは、同社の独自成分「POs-Ca」配合のガムを、毎日給食後に噛むこと。

「POs-Ca」配合のガムは唾液中のカルシウムを補う効果があるが、「POs-Ca」配合ガムを活用した初期むし歯対策の習慣化を行った結果、同校では小学6年生でのむし歯の罹患率がわずか4%と、全国平均約35%を大幅に下回る結果になったことを報告している。