厚生労働省は、前年2013年の人口動態統計の年間推計を発表した。その結果によると、昨年の出生数の推計は103万1000人であり、2012年確定数の103万7231人から減少し、例年どおり今回の統計においても、戦後最小を更新することが明らかになった。

ただし、2010年から2011年にかけては2万人あまりの減少で、2011年から2012年にかけては1万3000人あまりの減少であったことから考えると、若干ではあるが減少がゆるやかになっているようだ。



なお、婚姻数は66万3000件と前年から約6000件の減少、さらに離婚数は23万1000件でこちらも約4000件の減少で、離婚率については2002年をピークに着実に減少傾向となっている。

とはいうものの、『離婚・調停相談サポート』などのサイトを運営する日本法規情報による「離婚理由に関する意識調査」の結果では、「離婚したいと思う理由」に挙げられたのは、「DV」が16%でトップ、次に「浮気」14%、「借金」13%、があげられ、とくに突出した理由というものはなく、多様化しているようである。ちなみに「子育てに関する考え方の違い」6%、「家事に協力的でない」5%という理由も見られる。

また、こちらの意識調査では、「結婚するメリット」についてもきいており、その結果は、「子供や家庭が持てる」30%、「精神的に安らぎを覚える」24%、「人生が豊かになる」15%と、ベスト3で約7割を占めた一方で、「親、周囲、社会的な信頼を得ることが出来る」12%、「金銭的な心配がなくなる」5%という理由がそれらに次いであげられた。