ベネッセの顧客情報流出事件の公式発表から丸1日が経過した。このニュースは子育て世代にとって身近な企業によるものだけに、衝撃をもって受け止められている。


公式発表や報道を改めて整理をすると、情報漏えいのあった商品・サービスのうち、未就学児対象のものは、「こどもちゃれんじ」、「こどもちゃれんじbaby」、「こどもちゃれんじEnglish」、「Worldwide Kids」、「たまひよbefa!」、「Benesseこども英語教室」といったあたりに及ぶ。

また、漏えいした項目は、「郵便番号」、「子どもと保護者の名前(漢字およびフリガナ)」、「住所」、「電話番号」、「子どもの生年月日・性別」で、漏えいが確定している情報は約760万件にのぼる。

同社のホームページによると、
今年の 6月26日(木)以降、教育関連事業を行うIT事業者が発送したダイレクトメールに関して「ベネッセのみに登録していた個人情報で、他社からダイレクトメールやセールス電話が来ている。ベネッセから個人情報が漏えいしているのではないか」というお客様からのお問い合わせが急増しました。

という経緯から、情報流出が発覚したという。

なお、「教育関連事業を行うIT事業者」については、株式会社ジャストシステムが運営する「スマイルゼミ」というサービスであることがすでに報道されているが、こちらについて同社は、
株式会社ベネッセコーポレーション(以下、ベネッセコーポレーション)から流出した個人情報を、当社が悪意を持って利用したかのような報道がなされました。 しかしながら、当社がベネッセコーポレーションから流出した情報と認識したうえでこれを利用したという事実は一切ございません。

とした見解を発表している。

ただし、認識をしておかないといけないのは、一度流出してしまった個人情報が、名簿業者という第三者を通じて取引された事案であるだけに、規模の大小はあれ、今後もまた別の業者がその情報を利用してDMを送ったり勧誘を行ってくる可能性は否定できない。

私たちができることは、安易に子どもに関連する個人情報を登録しないことはもちろん、今回事件が発覚するきっかけとなったように、あえて住所地名や氏名フリガナの一部を変えて登録することで、有事にはすぐ特定し、関係各所に通報できるようにしておくことであろう。

ベネッセコーポレーションにおける個人情報漏えいに関するお知らせとお詫び(お問い合わせ窓口のご案内)
http://www.benesse.co.jp/bcinfo/


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