リクルートライフスタイルの調査・研究機関「赤すぐ総研」では、出産・育児に関するさまざまな実態調査を行い、その一部を「ママの就業実態調査」としてまとめ、その結果を発表した。調査対象は、年齢が20~40代で0~2歳の子どもがいる既婚女性計2000人。

まず、妊娠前に就業していた人に、希望していた出産後の働き方を尋ねたところ、「産休・育休取得後に出産前の仕事を継続」を希望した人は全体の39.4%、「出産前の仕事は辞めて一定期間の後に就業」を希望した人は38.5%、「仕事は辞めて専業主婦になる」を希望した人は21.5%という結果であった。


年代別にみると、20代では「産休・育休取得後に継続を希望」が28.5%、「仕事は辞めて一定期間後に就業を希望」が45.2%であるが、これが30代前半になると、「産休・育休取得後に継続を希望」の割合(43.4%)が、「仕事は辞めて一定期間後に就業を希望」の割合(34.5%)を逆転することわかった。

30代後半、40代と年代が上がってもほぼ同じ傾向であり、年齢が上がるにつれて再就職が難しくなる雇用情勢や、一度身につけたキャリアを産前産後も同じ雇用環境で継続したい意向が、年齢とともに高まることなどが要因と考えられる。

一方でこの質問では、夫に対して妻の働き方への希望もたずねており、結果は「産休・育休取得後に出産前の仕事を継続」を希望した人は全体の56.2%、「出産前の仕事は辞めて一定期間の後に就業」を希望した人は28.0%、「仕事は辞めて専業主婦に」は14.2%という結果で、就業の継続については妻の意向を上回ることが明らかになった。

このほか同調査では、「育児休業取得状況」や「保育サービス利用状況」「親の援助」などについてもまとめられている。

赤すぐ総研
http://akasugu.fcart.jp/souken/