親になった途端、今まで目に入っていなかった子供関係のお店や商品がいきなり目に付き始めたという経験をした人は少なくないだろう。

とにかく子供服・子供用品はピンキリで、アメリカだけでもお店やブランドは星の数ほど。でも、毎日24時間の育児で疲れているし、子連れではすぐに買い物に行けない、ゆっくり買い物をするなんて夢のまた夢。仕事もしていれば、買い物の時間がさらに限られる。そして、こんなにたくさんある中からいったいどれを買ったらいいの?と途方に暮れることもあるかもしれない。

そんなお母さんの強い味方が、厳選された質のいい商品を大幅割引で並べてくれるオンラインサイト。アメリカでは、高級ブランドを扱う『Rue La La』や『One Kings Lane』というサイトもあるが、キッズ&レディースアイテムに特化したサイトでは、シアトル発の『Zulily(ズーリリー)』がアツい。


ズーリリーでは、よく知られた高級ブランドやカジュアル・ブランド、あまり知られていないニッチなメーカーの商品が、最高75%オフという破格値で売られており、メールアドレスとパスワードでアカウントを作れば誰でも会員になってサイトを閲覧できる。セールは最高72時間で、取扱数が限られた、いわゆる期間限定の特売(フラッシュセール)になっているので、ぼやぼやしているとすぐに売り切れてしまう仕組みになっている。

何を隠そう、筆者もズーリリーの320万人以上と言われる会員の一人だ。毎日午前7時になると、「ズーリリー・イベント」という差出人名で、今日の新着商品のお知らせメールが届く。すべてのセールが「イベント」で、例えば今日は、女性の補正下着や靴、アパレルやアクセサリ、子供のアパレルやパズル、子供部屋の家具、そして食品の保存容器など、合計36社のイベントが始まっている。もう、見ているだけで楽しい。メールをざっと見て、「とりあえず後で子供部屋の家具を見ておこうか……」と、to do list に追加した。

ズーリリーの商品撮影に関わった写真家の話によると、とくにアパレルにはかなり手間暇をかけているという。なるほど、それで見ているだけでも楽しいのかも。

……と、偉そうに解説してきたが、筆者自身はオンラインで未知の商品の良さや割引の価値をすぐに判断できるほど商品知識があるわけではないので、これまでズーリリーで買ったものは、友人の子の誕生日プレゼントと、息子のパジャマの2点だけ。

かわいかったのと、通常小売価格の半額ぐらいになっていたのとでついつい買ってしまったが、「あと残り3つ」とか、残りの商品数が減って行くのを画面で見ながら、買おうかどうしようかずーっと考えた末、ポチッとやった。でもそれも2年前の話だ。

とくに最近は、着心地にこだわって、まだ2歳の時に買ったパジャマを着続けている3歳半の息子には、おいそれと服を買い換えることができない。ズーリリーを見ながら、「これどうかな?」と考えているうちに逃してしまって、「ああ、あれはいい商品だったような気がする……」と思っても後の祭り。セールは最高72時間。「いい」と思ったら、即、購入が基本。

セールが終わってから仕入れが行われる仕組みのズーリリーでは、買った商品が届くまで少し時間がかかる。同じオンラインショッピングでもスピードを争う同じシアトル発のアマゾンの逆を行っているが、ズーリリーでしか買えないのなら、気長に待つのも楽しいのかもしれない。

zulily(英語)
http://www.zulily.com/

大野 拓未大野 拓未
アメリカの大学・大学院を卒業し、自転車業界でOEM営業を経験した後、シアトルの良さをもっと日本人に伝えたくて起業。シアトル初の日本語情報サイト『Junglecity.com』を運営し、取材コーディネート、リサーチ、ウェブサイト構築などを行う。家族は夫と2010年生まれの息子。