モバイル専門の消費者動向や市場調査を行う研究機関であるMMD研究所では、インテル セキュリティと共同で「乳幼児のスマートフォン利用実態に関する調査」を実施し、その結果を発表した。調査対象は0~6歳の乳幼児がありスマホを所有する20歳~49歳の女性で、有効回答数は2,190人。


調査ではまず「子どものスマートフォン利用開始時期」についてきいており、最も多かった年齢は「2歳」の19.7%、続いて「1歳」の18.9%で、「0歳」(8.4%)を合わせると、半数近い47.0%の乳幼児が、2歳までにスマートフォンに接触していることがわかった。一方で6歳までに「見せたり、触らせたりしたことはない」という回答は20.0%であった。

次に、子どもが日常的にスマートフォンに触れていると回答した人(N=1,596)を対象に、スマートフォンを誰と利用することが多いかを複数回答できいたところ、最も多かったのは「自分(母親)」(68.5%)であったものの、「子どもひとりで」という回答も半数近い49.6%にのぼり、「父親」(31.5%)、「兄弟・姉妹」(12.4%)が続いた。

さらに「子どもひとりで」という回答を年齢別で見ると、2歳児では約半数に至る48.4%、3歳以上になるとすべて50%を超えていた。

そして、「お子さん自身がスマートフォンでできること」についての質問では、「できる」と回答したうち、「特定のアプリで遊ぶ」(53.5%)、「カメラで撮影」(53.4%)、「液晶画面を立ち上げる」(53.4%)、「写真やムービーをみる」(50.2%)が過半数となっており、「YouTubeなどの動画閲覧」でも39.8%が「できる」と回答した。

ちなみにワンタッチ以外の操作で乳幼児ができる操作について、「できる」だけでなく「恐らくできる」という回答も合わせると、「画面ロック解除(パスコード入力)」は23.3%が、「画面ロック解除(パターン入力)」は21.9%が操作可能であることがわかった。

調査ではそのほか、「子どもにスマートフォンを触らせていてびっくりしたことや困ったこと」について自由回答できいており、「Siriを起動してアンパンマンと言ってアプリを起動していた」(20代・専業主婦・1歳)、「YouTubeを見過ぎてインターネット接続が低速になった」(30代・専業主婦・2歳)、「撮りためていた大切な写真を完全に削除されていた」(30代・公務員・3歳)、「コードロックをしているのに親の指の動きをみていつのまにかパスを入手していた」(30代・専業主婦・3歳)といったエピソードが寄せられた。

乳幼児(0~6歳児)のスマートフォン利用の実態「子どもひとりで使用」が約半数|MMD研究所
https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1544.html