「メンタルリープ」とは、赤ちゃんの脳が急成長して、百数十億あると言われる神経細胞同士が情報伝達するために形成する神経回路が変化する現象です。

もっとわかりやすい言い方をすると、赤ちゃんに見えている世界が急変する現象です。科学的研究によって、この「メンタルリープ」はすべての赤ちゃんに起こり、それは新たな知能の発達に欠かせない難しい発達段階であり、「メンタルリープ」への反応の仕方はそれぞれの赤ちゃんによって大きく違うことが明らかになっています。

「メンタルリープ」に反応して起こる赤ちゃんの態度の変化が、知能の成長以外の要素によって激しくなることもあります。例えば、「メンタルリープ」の時期に病気や歯の生え始めが重なると負荷が増して、お子さんのぐずりはさらにひどくなるでしょう。

また、知能の成長期に伴う変化にどれだけ苦悩するかは、赤ちゃんのタイプによるところが大きいことも考慮してあげる必要があります。世界的ベストセラー育児書『不思議な週齢ワンダーウィーク』の著者であるF.プローイュ博士の研究によると、神経質な赤ちゃんの方が、大らかでおとなしいタイプの赤ちゃんより「メンタルリープ」に対するリアクションが大きいそうです。

また親や家族のストレス、引っ越し、妹や弟の誕生などの外的要因によって、お子さんが「メンタルリープ」に入ったことに気づいてあげにくくなるケースがあります。またF.プローイュ博士によると、「メンタルリープ」に伴うストレスに加えて、親の気が散ってあまり手を焼いてもらえなくなると、赤ちゃんの「エンエン、イライラ、ベッタリ」が激しくなるケースがあります。

■「メンタルリープ」で起こる目に見える変化


「メンタルリープ」の間に赤ちゃんは新しいことがたくさんできるようになります。しかしひとつの「メンタルリープ」を遂げると(生後3ヵ月は特にそうなのですが)続けざまにすぐ次のリープがやってくるため、前の「メンタルリープ」がきっかけで上達が始まった行為を次のリープまでに完全にマスターするのは難しいことを理解しておいてください。

さらに「メンタルリープ」に入った赤ちゃんに「エンエン、イライラ、ベッタリ」の症状が出てしまうのは仕方がないのだということも念頭に置きましょう。

「メンタルリープ」を経るたびに、赤ちゃんには新たな認識力が芽生えて、様々なことができるようになります。このとき赤ちゃんは「五感」を通じて新たな物事を学んだり、探求するため、どんな変化に対する行動なのかを大人が理解するのは難しいかもしれません。

そのイメージを持つために、赤ちゃんの感じている世界が急に何もかも変わってしまったと想像してみてください。そうすると、少なくともそう簡単に適応できる変化ではないことが大人にもわかるはずです。それがまさに赤ちゃんの感覚で、そのせいでぐずりやすくなるのです。

また、ママやパパにはお皿の上に乗せてあげた食べ物をお子さんが全部手で押しつぶしてしまう理由がわからないかもしれません。これも実は知能の発達過程で、物の感触を探求しているのです。それを親が理解していれば、成長に伴う行動の変化に納得がいって対応しやすくなるでしょう。

■「メンタルリープ」とバイキング


「メンタルリープ」には朝食のバイキングのようにたくさんの選択肢があります。つまり「メンタルリープ」に入った赤ちゃんは、テーブルに並んでいる料理(練習したい特定の行為、学習したい特定の技能、やってみたい特定の体験など)を自分で選ばなくてはならず、テーブルに並んでいる料理をすべて一気にたいらげることはできません。そのときに選ぶ物や選び方によって、お子さん特有の発達の仕方が現れるのです。

「メンタルリープ」を遂げたということは、新たに芽生えた知能に順応したということです。また赤ちゃんが目の前で起きた変化に慣れてきて、「エンエン、イライラ、ベッタリ」の症状が目立たなくなってきたということです。

ただし、そこまでいったからといって、「メンタルリープ」で芽生えた知能や行為がすぐに使いこなせるようになるとは思わないことが大切です。基本的にこれは各リープに対応する行為を身につけたり、使えるようになる知能を、脳が身につけたという意味だからです。

名実ともに「メンタルリープ」が終わったとしても、潜在的に可能となった(特定の)行為をマスターするには時間をかけて繰り返し練習しなければならないケースがあります。さらにそれらを大人から見ても上手に使いこなせるようになるのには時間がかかります。

ですから長い目で見てあげましょう。これは赤ちゃんだけに限ったことではありませんが、赤ちゃんというのは経験と試行錯誤を繰り返しながら学んでいくのです。

■赤ちゃんごとにそれぞれ自分のペースがある


学習速度は赤ちゃんによって違います。自分の子がすんなり身に着けられた行為でも、他の子には時間がかかることがあります。ただし、それは親が気にすることではなく、もっといえば気にしない方が良いでしょう。

技能の発達や学習には、赤ちゃんごとにそれぞれ自分のペースというものがあります。また特定の物事に他の子より強い興味を示す子もいて、そうやって赤ちゃんの興味を引きつける行為や物事は早く上達します。

親は上記のような知能の発達段階を理解しておくことで、赤ちゃんがこの時期に見せるぐずりにあたふたしなくなり、この難しい発達段階をより上手に乗り越えられます。赤ちゃんがぐずりやすくなったら、それは神経系が変化して、精神が不安定になっているからで、もうすぐ新しいことがたくさんできるようになる前触れなのかもしれません。

それを理解している親は、赤ちゃんの不可解なぐずりにうろたえる場面が減り、知能の成長期を迎えた赤ちゃんにしっかりとしたサポートや知育を実践してあげられるでしょう。

▼F.プローイュ博士と『不思議な週齢ワンダーウィーク』
F.プローイュ博士が約40年間の研究で発見および解明した、赤ちゃんの「メンタルリープ」についてさらに詳しく知りたい方や、ぐずり期に入った赤ちゃんに最適なあやし方や知育ケアについて解説したミリオンセラー育児書&育児アプリにご興味のある方は、こちらから。
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翻訳家ハピグロ
「キーワード」が重要となるメディアや製品のUI/マーケティングコンテンツを数多く扱う英日翻訳家。ヒアリングをした上で「ワード数+インセンティブ」で「ローリスク&ハイリターン」な英->日翻訳を提供。