森永乳業では、同社が開設している無料の育児相談窓口「エンゼル110番」への相談内容から、「エンゼル110番レポート」を発行して、毎回育児に関する傾向についてまとめることで、時代とともに変化する母親像の理解に役立てている。

最近の電話相談では、離乳食の調理について相談するママたちと、電話を受ける相談員(保健師、管理栄養士、心理相談員等)との間で、料理に関する知識のギャップの存在がわかったことから、このたび電話相談のママ100人を対象に、結婚前の料理経験などについての聞き取り調査を行い、その結果を発表した。

レポートでは、まず結婚前の料理経験について報告されており、「ほぼ毎日作っていた」(20人)、「週に4~5日作っていた」(9人)を合わせて、≪日常的に料理を作っていた≫ママは100人中29人と約3割だった一方、「作っていなかった」(23人)、「週1日以下」(20人)を合わせた43人が、≪ほとんど料理の経験がない≫ママであることが明らかになった。

ちなみに調査対象の過半数となる52人のママが一人暮らしの経験があり、結婚前に日常的に料理を作っていた29人のうち、21人が一人暮らしの経験があるママであることもわかった。

結婚後の「現在は料理を作っていますか?」という質問に対しては、約9割近い89人のママが「ほぼ毎日」と回答。一方、調査では料理の意識についてもきいており、「料理は好きですか?」という質問には、「好き」(46人)、「どちらともいえない」(30人)、「嫌い」(24人)と意識が分かれた。

同社では今回の調査結果についてのまとめとして、「核家族化が進んだことや、現代のママの母親世代も仕事を持っていて忙しく余裕がないこと、レトルト食品や総菜など、手作りに代わる便利なものが多く市販されていることを背景に、料理を手伝いながら母親や祖母の料理を見よう見まねで覚えるという伝承の機会が少なくなっているのかもしれません。」とコメントしている。

エンゼル110番|森永乳業株式会社
http://www.angel110.jp/