“Eテレクラスタ”のザワつく春、となった今年、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

子持ちにとっては朝の頼もしい味方、NHK Eテレ。
2019年度は朝のタイムテーブルに大きな変更がなかったものの、児童~幼児番組に大幅なキャスト変更が行われることが分かってきました。

そこで今回は、『Eテレ新年度「ゆく人くる人」春の人事異動2019』と題してまとめてみたいと思います。



●『いないいないばあっ!』
(月~金 8:25~8:40[再放送・16:05~16:20])


■ありがとう、ゆきちゃん! はじめまして、はるちゃん!

3月25日、月曜日。
『いないいないばあっ!』を見ていたら、“くものひろば”に、ゆきちゃんのような赤っぽい衣装を着た、しかしゆきちゃんではない、見知らぬ女の子がチラリ……。

この女の子、じつは4月から新しく“おねえさん”として登場する倉持春希ちゃん。
番組内での呼び名は「はるちゃん」とワンワンが命名していました。

そんな「はるちゃん」ですが、芸能事務所・ウォーターブルー所属の新・小学3年生。
ゆきちゃんが就任した時は番組最年少の新・小1だったので、歴代のおねえさんたちの就任年齢に戻した感があります。

最終週からの登場は、2015年3月に行われた、ゆうなちゃんからゆきちゃんへの“引き継ぎ”を思い出します。

その際、ゆきちゃんはゆうなちゃんに似たイメージの衣装を着てのお披露目でしたが、4月になった時には髪の毛はボブになっており、衣装も違う姿での登場となりました。
今回も同じように、新年度からは新デザインの衣装になるものと思われます。

また、4月クールからの赤ちゃんたちについて、これまでは1歳3ヵ月~1歳8ヵ月の子を集めていたのですが、少し年齢を引き上げたようだ、とのうわさも聞こえてきています。
過去事例を考えると、おねえさん2代までは体操が持ち越しになっているため、『わ~お!』から別の曲に変更になるのかもしれません。

■ゆきちゃんは「わんだーらんど」へ。ゆうなちゃんは……

4月以降、ゆきちゃんはステージショーの「ワンワンわんだーらんど」へ出演が決まっています。これからも月に1回はテレビで会えるということですね。

過去にゆきちゃんが「わんだーらんど」にゲスト出演した回もありましたが、これからはゲストではなくメインの演者としての出演ですし、収録ではなく観客を入れた舞台公演であること。そしてほぼ毎月、全国各地で公演が行われるため、リハーサルや移動など、今まで以上に忙しくなるかと思います。
4月から5年生になるゆきちゃん。大変かとは思いますが、応援していきたいです。

なお、「わんだーらんど」の出演者情報に、ゆうなちゃんの名前がありませんでした。このまま卒業なのでしょうか……。
こちらについては、3月最終日曜日の放送を待ちたいと思います。

-----

●『みいつけた!』
(月~金 7:45~8:00[再放送・16:45~17:00])


■さよなら三代目スイちゃん! そして四代目へ

2018年度が放送から丸10年だった『みいつけた!』。
11年目の今年、スイちゃんはついに四代目となります。

番組の放送開始から10年のうち、9年は確実に見ている筆者としては、スイちゃんの代替わりのたびに、娘を嫁に出すような気分になってくる昨今です。

さて、新しいスイちゃんですが、キッズモデル事務所・クレヨン所属の増田梨沙ちゃん、5歳。4月から年長さんになる年齢かと思います。

二代目スイちゃんの就任時がやはり年長さんだったでしょうか。

過去のスイちゃんたちは、初めから仕上がっている芸達者な子や、見ているこちら側と一緒に育っていった子など様々でした。
四代目スイちゃんはどのような子なのでしょうか。

現在の川島夕空ちゃんが舞台公演もこなす器用なタイプなので、ついつい、こちらのハードルも上がってしまいがちですが、あまりその辺は気にせず、梨沙ちゃんなりのスイちゃん像を確立してくれたらいいなあと思います。

個人的には、ついに自分の子より年下の子が「おねえさん」のポジションをやるようになったかと思うと、完全に親の気持ちで見てしまいそうですね……。

-----

……その他にも、『おかあさんといっしょ』は既報のとおり、4月からは体操チームの二人が交代となり、福尾誠さん、秋元杏月さんが登場します。

おにいさん・おねえさんの名前をひらがなにする法則、今回はなしなのでしょうか。
『ブンバ・ボーン!』にかわる新しい体操『からだ☆ダンダン』ですが、作詞を担当したのが漫画家の吉田戦車さんという情報が入ってきており、非常に楽しみです。


そして、『ゴー!ゴー!キッチン戦隊クックルン』ですが、新メンバーの名前はアユ、コムギ、フキノスケに決定した模様です。
番組表の最初に名前が来ている川瀬翠子ちゃんが新・小2で、クックルン3人の中で一番年下になりそうです。メインの子が一番年下の設定は初めてかと思います。

なお、声優欄にイラッキンとクヨッペンを演じているお二人の名前がないのが、大変気になります……。クヨッペン夫妻の子どもたち、イララちゃん・クヨヨちゃんたちのお話になっていくのでしょうか?


小学生の親として特に気になるのは、『シャキーン!』の“めい”と“モモエ”の去就問題でしょうか。
今の座組で安定してきたとてもいい時期なだけに、メンバー交代となるならさみしい気持ちもあるのですが、3月に入ってから怒涛の“思い出振り返り”、そしてミニコーナーが続々と最終回を迎えており、4/1以降放送分のEPGにもめいとモモエの名前がありません。

今年度のコーナーでいうと、「かぶせてきましたね(出演:戸次重幸)」「それをやっちゃあ おしまいよ(出演:角野卓造、最終回ゲスト:渡辺徹)」「鬼Tube(出演:西川のりお、POISON GIRL BAND)」「サウンドファイターズ」「音棒倒し」(出演:KenKen、ハマ・オカモト、向井秀徳、鈴木研一<人間椅子>ほかミュージシャン多数)などがとても好きでした。

米津玄師が作詞・作曲、プロデュースの『2020応援ソング「パプリカ」』を小宮山雄飛が編曲した「シャキーン!バージョン」はとても良い仕上がりになっており、仮にメンツが変わってしまうと、もう見られなくなるのかも……と思うとさみしいです。
もしキャストが交代となり、新しい出演者紹介があるならば、レギュラーの最終放送日(木曜日)と思われるため、複雑な気持ちでその日を待つことになるでしょう。

メインMC以外にも個性豊かなキャスティングをしてくる番組ですので、次年度の各コーナーがどうなるのかも含め、期待したいと思います。


……ここまで駆け足でお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。

本日現在でまだ発表されていない情報もたくさんありますので、このあとびっくりするような展開があるかもしれませんが、「花見もいいけどテレビもね!」ということで、今年度の「Eテレ・ゆく人くる人」、これにてお開きとさせていただきます。

またお会いしましょう!

ワシノ ミカワシノ ミカ
1976年東京生まれ、都立北園高校出身。19歳の時にインディーズブランドを立ち上げ、以降フリーのデザイナーに。並行してWEBデザイナーとしてテレビ局等に勤務、2010年に長男を出産後は電子書籍サイトのデザイン業務を経て現在はWEBディレクター職。