MAMApicks -子育て・育児・教育ニュース&コラムサイト-

親になったから、見えるものがある。

コラム

刷り込まれた母親像 ――昭和のサザエさんと平成のみさえさん

国民的家族アニメの筆頭といえば、疑うことなく『サザエさん』だろう。
父母、子、祖父母、孫の視点がすべてそろっていて、主役は持ち回り。視聴者家族のメンバーの誰もが「自分ゴト化」して見られる点において、最強アニメといっても過言ではない。

そのうち視聴者が思春期にさしかかると、偉大なるご近所マンネリストーリーより、トキめく青春物語を求めて「離脱」するが、自分の家族を持つと日曜7時、再びサザエさんに新規顧客(子ども)を連れて帰ってくるというリピートも見込まれ、この良循環においても右に出るものはいないと思う。

長谷川先生、そしてアニメ脚本家の皆々さまはなんというモンスター漫画をお描きになったのか……。

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パパの育児休暇を当たり前に ――≪after育休≫リクルートコミュニケーョンズの取り組み

本稿では≪after育休≫をテーマに、育休の先にある「働く」×「育児」の両立の多様な実現方法を模索すべく、他社に先駆けて先進的な取り組みをされている企業の制度と、実際にその制度を利用して育児と仕事の「自分らしい両立」を実現している社員の方の声をご紹介していきたい。

連載の第1回目は、昨年(2016年4月)より男性の育児休暇取得を必須化した株式会社リクルートコミュニケーションズを取り上げたい。

同社はそれまで2日だった男性社員の子の出生時の特別休暇を最大20日に拡充し、うち5日の取得を必須化した。取得可能期限は子が満1才になる月の末日まで。無理なく取得できることを目的に、1日単位でも連続でも取得可能としている。

【制度名】妻出産休暇
【制度内容】妻出産当日、または、出産予定日以降、子が満1才の誕生月の末日までの期間に、育児・家事のための休暇として20日を付与する。
付与された日数のうち5日については、必ず取得するものとする。


もともと「価値の源泉は人」という人材マネジメントポリシーを掲げている同社は、2014年より「多様な人材の活躍支援」「多様な働き方の実現」の二軸で様々な取り組みを続けているが、この「男性社員の育児休暇必須化」は、ある男性社員からの切なる願いから生まれたという。


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日本の妊娠出産界隈のダサピンク現象に思うこと

母親のイメージってどんなものだろう?
ピンクのもやがかかったような空間で、やさしげな微笑みを浮かべて赤ちゃんを抱っこしたり、大きなおなかをさすったり……。

もっぱら思い浮かぶのは、そんなシーンだ。そう、まさにマタニティマークに描かれた世界観。キーワードは、「幸せ」「癒し」「ほっこり」「ぬくもり」「甘い蜜月」……である。


一方で、私はこのようなほんわかした、とことん無毒化された世界観はどうもむず痒くて居心地が悪い。母親になったらガラッとスイッチが代わって、ピンクのもやの中に抵抗なく身を置けるようになるものなのだろうか。ああいったほっこりしたテイストのものが好きになるのだろうか。妊娠前からずっと疑問だったが、実際に妊娠してみてつくづく思った。

やっぱり「ほっこり」はムリ!

長年にわたって確立した自我や好みは実に堅牢なのである。

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動かない旦那サマへの対応を信長・秀吉・家康の名句にならう

ママというものになって約5年、ママ友なる友人を得て同年。家庭内の問題に直面したり、ママ友から伝え聞いたりして、旦那サマへのママのスタンスを戦国時代の三名将になぞらえて、考えてみようと思います。

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■旦那サマは、他人です


書類上こそ家族ですが、旦那サマとはもともと他人、そこへ子どもが生まれて人間の数が増えるほど、家族というグループは複雑になってくるのは当たり前。子育て初体験のママたちにおいては不安もあって、いまだ独身気分の旦那サマへの要求が強いのでは、と想像します。

理想は、家庭の共同経営者である旦那サマにも自覚を持ってもらい、お互いストレスのない育児環境を作ること。そのためには本来、相手の立場をおもんぱかりながら、夫婦が話し合いによってオリジナルの家庭を作っていく……こういう道のりが大正解!の予感です。きっと。

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ふたごじてんしゃ開発ストーリー[現在進行形] ――目の前の“負”と向き合うチカラで起業

先日、≪わたしの人生のBEST10≫に残したい大変貴重なご縁があった。最近ママ系メディアでにわかに話題の「ふたごじてんしゃ」代表の中原美智子さんにお会いしてお話を伺う機会があったのだ。

中原さんは、2010年に第2・3子を双子で出産されて、現在は3人の男子たちの子育てをしながら、「安心して双子を乗せられる自転車の開発」に奮闘中のママである。


子どもの2人乗せができる自転車はすでに一般的になっているものの、実は前方座席と後方座席の対象年齢はそれぞれ別の設定があり、「双子」を同時に乗せられる自転車はまだ国内では手に入らないそうだ。

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欲しいのは、「応援」じゃなく「仲間」 ――話題のムーニー動画に思う

紙おむつブランドのムーニーによる、昨年12月から公開されていたキャンペーン動画「ムーニーから、はじめて子育てするママヘ贈る歌。」が、最近SNS上で話題になった。マイナス評価の方で。ママが奮闘する育児のリアルと孤独が描けているという声もありながら、この動画に多くの低評価の声があがったのは、育児の大変さを内省的なメッセージで表現するのに終始して、女性が解決する女性の問題として、閉じた結論にしてしまったせいだ。

同時に、対比するようにプラス評価でSNSのタイムラインに流れてきたのは、これも少し前のパンパースのキャンペーン動画「キミに、いちばんのことを。」だった。赤ちゃんを抱くママに始まり、パパの夜中の赤ちゃんだっこ担当シーンがさらりと入り、家族や街の人が赤ちゃんのために小さな何かをする情景が続く。静かだけれど外に開いたメッセージを表現している。アメリカのパンパースでは「Hush Little Baby」のタイトルで2015年に公開されていて、ニューヨーク本社の広告エージェンシーが作っている。


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『はらぺこあおむし』作者、“色の魔術師”エリック・カールさんの世界

世界的ベストセラー『はらぺこあおむし』で知られるアメリカの絵本作家エリック・カールさんの展覧会が4月22日、世田谷美術館でスタートした。開催に先駆けて21日に開かれた報道内覧会と開会式には、来日したエリック・カールさんご本人も登場。「自分の作品がここまでたくさん展示されることは滅多にない」と、日本での大規模展覧会の開催に喜びを表した。


『はらぺこあおむし』(原題: The Very Hungry Caterpillar)の初版は1969年。あおむしが食べたかのような穴あきのしかけがこの絵本の最大の特徴だが、当時のアメリカでは採算がとれないという理由から、こういったしかけ絵本の造本は難しかったという。そこで編集者がラフスケッチを持って日本を訪れたところ、偕成社の当時の社長・今村廣氏の力添えにより、日本での印刷・製本が実現。めでたく出版の運びとなったそうだ。日本では1976年に、もりひさしさんの訳で偕成社から出版されている。

赤ちゃんも穴に指を入れておもちゃ感覚で遊ぶことができるし、食べ物の名前や数、曜日などを楽しみながら覚えることもできる。おすすめは、硬くて丈夫な単行本サイズのボードブック版。わが家でも息子が赤ちゃんの頃から繰り返し読んできた思い出深い一冊だ。

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ボードブック『はらぺこあおむし』

作:エリック・カール 訳:もりひさし(偕成社)

今回は、エリック・カール展の開催とご本人の来日を記念して、『はらぺこあおむし』以外のおすすめ絵本を3冊紹介したい。

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幼児の母親が仕事をするためのリスク管理つれづれ:フリーランス編

実は「リスク管理」ができていません。
すいません、いきなり出オチです。「リスク管理」なんてカッコイイこと、できていません。結論を書いておくと、結局、肉親頼みです。

仕事をドタキャンして泣いたこと約10回、そのまま仕事がなくなったこと数回、夫を恨んだこと数十回、我が身を呪ったこと数え切れず。ギリギリの綱渡りと、リスクを真正面から被ることで1年間やってきた、その軌跡が誰かのお役に立てたらいいな、と話を進めます。

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『いないいないばあっ!』番組プロデューサーインタビュー ――音楽のこと、ワンワンについて、そして20周年を超えて

「お待たせしました! 今日は体操メドレーですよ!」

2016年度の木曜日、テレビでは“いつも元気なワンワン”たちが、『いないいないばあっ!』(NHK Eテレ 月~金 8:25~8:40ほか)歴代の体操3曲をメドレーにした「たいそうスペシャルメドレー」を踊っていた。

それにしてもこの体操曲たち、それぞれ曲調がころころ変わる。
大人が覚えようとするとタイミングが取れなさそうだが、子どもというのはそのあたり柔軟で、うらやましいなあ……と思っていた。

体操曲に限らず『いないいないばあっ!』の曲は、玄人好みなものが存在する。
たとえば「きらりらきらりん」。この曲は“平沢進”的なメロディラインで好きなのだが、ワンワンのソロパートを歌おうとすると、出だしのタイミングが取れず、音程を追えない。

近年はつんくのほか、北川悠仁(ゆず)、ヒャダインなど、有名アーティストによる楽曲提供もあり、“いなばあ”の音楽的要素への探求心がいよいよわき上がってきた。そして今回、番組のプロデューサーである、NHKエデュケーショナル こども幼児部・鈴木知子さんにお話を伺うことができた。

▲ゆずの北川悠仁さんが作詞・作曲を担当した「かんぱーい!!」
© NHK

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ドラマ『母になる』初回レビュー ――実母からだけではない愛情が子どもの人生を作っていることを描いてほしい

4月も後半に入り、今クールのドラマが出揃った。
いつもより気になる本数が多く、あれもこれもと録画予約をしつつ、寝かしつけからの寝落ちと闘ったり、時間のやりくりをしているが、日本テレビ系『母になる』の初回放送がかなりのインパクト大だったので、これは続けて見てみようと決めている。
http://www.ntv.co.jp/haha/

3歳の時に誘拐事件に巻き込まれた息子、広(コウ)と離れ離れになってしまった母親、結衣を沢尻エリカさんが演じている。9年後に、息子が生きていたことを知らされ、再会する結衣と広――。


そしてそれまでの間、広を育てていたのは、小池栄子さんが演じる麻子という女性。
9年間の空白を結衣と広は埋められるのか、実母である結衣と、育ての母とも言える麻子が、広を介してどのように接していくのかが見どころだ。

最初は沢尻エリカさんが出るドラマを見るのは久しぶりだな、ちょっとテーマは重そうだけど、とりあえず見てみるか、と軽い気持ちだったのだが、初回を鑑賞してみて「ちょっとエラいもんに手を出してしまったな……」という気分だ。

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編集長:深田洋介

学研の編集者を経てネット業界に。育児、教育分野を中心にネットメディアで10数年にわたり活動中。思春期の娘の父。

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おもに住宅、家事まわりを専門とするライター・アドバイザー。2001年よりAllAboutガイド。三女の母。

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教育・家族問題、世界の子育て文化、書籍評論等、多彩な執筆を続ける。家族とともに欧州2ヵ国の駐在経験。

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ウェブデザイナー。自身の子育てがきっかけで親の直面する問題を考えるようになり、現在「patomato」を主宰しワークショップも行う。

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新聞記者、アメリカ留学を経て、2010年第一子出産。育児、教育分野の取材を続ける。南アフリカで4年間の駐在を経て現在米国在住。

西澤千央

フリーライター。二児(男児)の母だが、実家が近いのをいいことに母親仕事は手抜き気味。「サイゾーウーマン」等でも執筆。

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今井明子

編集者&ライター、気象予報士。母親向けお天気教室の講師や地域向け防災講師も務める。家族は夫と2014年生まれの長女。
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