MAMApicks -子育て・育児・教育ニュース&コラムサイト-

親になったから、見えるものがある。

kimiko_saito

お義母さんといっしょ ――結婚観・母親観・人生観、ぬか臭き伝統の打破

ひと昔前の結婚は、ぬか床に似ている。
その家ごとの味を守っているぬか床に、嫁という新しい「ぬか」が入り、なんだかんだありながら、かき回されて馴染んでいくような……。

馴染める「ぬか」は、ある意味幸せかもしれない。馴染めない「ぬか」は、居場所を探してしまいそうだから。


さて、以下は嫁あるあるともいえる、ある人の経験談だ。

・「嫁をもらいにいく」発言に対し、お嫁さんはモノじゃない、と憤慨。

・舅と姑の会話が聞こえてきた。
舅「おまえ(姑)が、嫁をしつけなさい」
しつけるとは何事!?と憤慨。

・葬式のときに、義理の姉に仏壇にあげる料理の位置をしっかり覚えておくように言われ、「私、家と結婚したわけじゃないです!」と親戚一同に公言してしまった。


けっこう威勢の良いこの女性、じつは私の義母である。
本人は「生まれた時代を間違えた」と言っているがさもありなん。40年前に、家ありきの結婚や、妻は夫の家に入るべし、という風潮をイヤと思えど公言する人は少数派だろう。

というわけで私の場合は、ぬか臭き伝統を打ち砕いてきた義母のおかげ&介護問題等が勃発せず、家系統の指示は受けずにフラフラしていられる。

これは……はっきり言って、かなりラッキーだ。

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おかあさんだから、メンズ服を着たいのか?

『あたしおかあさんだから』の歌詞が炎上し、作詞担当の絵本作家のぶみ氏と、だいすけお兄さんが謝罪する事態となったのは記憶に新しい。ネット上では、「母親の自己犠牲を肯定・推奨していて気持ち悪い!」という意見が強いなか、私の周りでは「まあ言うほどではない」という人も多い。

私はといえば、歌詞を読んだ後、「え?オチはないの? まさかコレ、本気で公表した?」と思い、ああ、作者は惜しいことをしたな~と思ったものだ。最後に「んなワケないよね おかあさんでも いい加減 目をさませや(メロディー無視)」ってつければ、だいぶ印象が変わったのになあ、と。

さて、炎上についてはこれ以上ふれず、その代わり歌詞の内容とリンクしている自分がたしかにいたことを白状しておこう。

ネイルとヒールはご無沙汰、朝は5時台に起き、パートはいかないまでも、新幹線ほか鉄道の名前は覚えた。レアなラベンダー色の帯ラインのH5系にも乗車済みである(室内デザインが雪モチーフでかわいいぞ)。

「子持ちになった」ことで生活環境にパラダイムシフトが起きたことはたしかに一緒である。


歌詞中のおかあさんと大きく違うところは、歌から「母親たるもの〇〇であるべき」がニオッているのに対して、私は自分が好きでやっているところだ。ツイッターで盛り上がっているハッシュタグ「#あたしおかあさんだけど」を見ていると、そういうおかあさんは多いようで、安心する。

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「アドレナリンぶしゅ~!」な産後体制の崩壊

人は追いつめられると、必死に立ち向かうか、ラクな方に流れるか、どちらかを選ぶと思うのだが、ほぼ立ち向かう一択しかない状態、それが産後だと思う。

赤ちゃんの人生がスタートしてしまったら、戻ることはできない。未知の生物を生かす!という目的のもと、より「死ににくい状態」になるまで日本の母親は密着する。

生後1ヵ月検診で一段落、生後3ヵ月あたりで首が座って一段落、生後半年くらいの離乳食で一段落(&新しい挑戦開始)、つかまり立って、歩いて……1歳のお誕生日を迎えて振り返ると、人生史上NO.1の緊張した1年だった、なんて思うのではないだろうか。

あの達成感+安堵感の気持ちをひとことで表すと「あ``――――――……!(あ+濁点)」だ。


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「子どもを『他人』と思いなさい」アプローチと育児の流行り廃りを考える

母親になって、育児にも流行り廃りがあると知った。
いま肯定的とされているアプローチのひとつは、「子どもは大人の所有物ではなく一人格」という考え方であろう。子どもは親の持ち物ではないので、大人(例:友人)と同じように接するべきで、頭ごなしに怒らず、言って聞かせて諭しなさい。体罰は、将来DVをする子になるからNG。

ちなみにベタ褒めもしない方がよいそうで、例えば幼児が親に付き添って1時間おとなしく待てた時に言うべきは、「おりこうさんに待てたね~!すごいね~!」ではなく、「待っててくれて、ありがとう」。感謝を伝えなさい、というわけだ。

母親の在り方については、自己犠牲の精神が行き過ぎて子に依存するのは毒母の原因となるから、自分の人生を楽しみ、家庭における太陽のようにドカッと腰を据え、子を応援する立場であれ、ただ愛せよ、というもの。

……なんだか要求が多いけど、さようですか、と5年くらい母親なるものをやってみて、いいことも多いが、具合が悪いこともしみじみ感じる。今回はそのあたりを考えたい。


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アニメ「シンカリオン」の「こまち」のパイロットが女子じゃない問題

来たる2018年の1月6日(土)より、TBS系列で『新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION』の放映が始まるらしい。(毎週土曜朝7:00~)

シンカリオンとは、JR東日本企画、小学館集英社プロダクション、タカラトミーの3社共同による肝入り企画であり、実際に使われている新幹線をそのままの姿・名前で、タカラトミーがおもちゃ化、JR東日本が監修、小学館集英社プロダクションがライセンスを持っているという、大人のうま味のあるコンテンツだ。


“鉄分”(=鉄道成分)の薄いファミリーにはピンとこないだろうが、鉄分濃いめの我が家では「そう来たか!」という衝撃があった。人気の的である実在の新幹線の躯体がそのままオモチャに!しかもアニメでも見られて、さらにその正義の味方の秘密基地が、かの「てっぱく」だなんて!
(※「てっぱく」とは、さいたま市にある「鉄道博物館」のこと。ちなみに我が家は年間パスポートを4回更新中)

「ふふふ、てっぱくとは仮の姿、実は正義のロボット・シンカリオンを開発している『新幹線超進化研究所』だったのだ!」

ココが!毎週来ていたココの地下が研究所だったとは! とくにパッとした目玉施設のない我らがさいたま市が、全国区へ名をはせるかもしれない……アガるなと言われる方が無理である。


というわけで、シンカリオンがコンテンツとして発表された2015年からワクワクしていたのだがしかし。ここで、モヤっとしたことがあった。主要パイロットに、どうやら女子がいないのだ。

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子どもの祝い事にどう折り合いをつけるか ――夫婦間・親世代との温度差を乗り越えて

■家ごとに異なる文化


結婚・出産して思ったこと、それは日本が島国であろうとも、家の数だけ常識があって、家が違えば「あたりまえ」も変わってくるというものだ。義理の両親と私の両親も例外ではなく、それぞれが持っている文化はけっこう異なる。

そして私の義両親と実両親の「孫のお祝い事」への熱量は、まるで違ったのだった。
例えるなら、夫側の両親はクールな10℃で、私側は熱すぎる90℃。祝い事や年中行事を、どちらかというと「やらないことが当たり前」の夫側と、「やることが当たり前」の私側。

どっちが正しい、悪いというものでもなくそういう「文化なのだ」と思っているのだけれど、息子が七五三の5歳を迎えるまでにいろんなことがあったなあ、マジで……と感慨深いものがあるので、エピソードをもとにお祝い事はどんなふうにあるべきかを考えてみたい。

これはともすると、私の両親が、「形式よりも気持ちを重視して変化していく」ドキュメンタリーでもある。


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サザエさん妄想奮闘記 ――磯野家に2017年のリアルを持ち込んだら?

今月はじめ、世間をにぎわせたニュースに、≪48年間サザエさんのスポンサーだった東芝がスポンサーを降板、次は高須クリニックがスポンサーになるべく交渉中≫という話題があった。

以前のコラム、「昭和のサザエさんと平成のみさえさん」で書いたように、もしそうなったら「サザエさんは古典です/昭和のお話です」などのテロップを番組冒頭に入れていただけないかしら、とか「現代日本を反映した脚本にしてはいかがでしょうか?」と高須院長にツイッターでおうかがいをたてるべきだろうか、と勝手にドキドキしている。

「日本の家族の理想像」を確固たるものにした磯野家だが、それは昭和までのお話。
黒電話も、御用聞きのサブちゃんも、和装で家事をする主婦も絶滅した現在の日本において、「サザエさん」は、桃から人が生まれちゃうのと同じ「おとぎ話」なのだ。

sazae


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不倫は文化かトレンドか ――ママたちがキレイになったら何がある?

ちょっと前のことだが、国会議員や芸能人の(どうでもいい)不倫ネタでメディアが盛り上がっていてふと思った。

「いったいどのくらいの割合で不倫は行われているのだろう?」

昔から一定数いるものだろうけど、いま流行っているのか? なにせ、普通に生きている私の耳にも、一般人の不倫事情が流れこんでくるからだ。

それと並行して、常々疑問に思っていたことがある。雑誌が消えるといわれて久しいご時世に、ママ向け雑誌は百花繚乱。その大多数が「キラキラ輝くママになろう」、つまり「もっと外見に気を遣え」というキャンペーンを張っている。おそらくその目的の1番目は自己満足、2番目は家族ウケ。キレイなママでいれば、子どもも旦那も喜ぶよ、というものだ。

しかし、容姿を磨いたその先にあるものが、超クローズドマーケットの「家族」だけで満足できるのか。


人は力を持ったらそれを試したくなるイキモノじゃないのか。とすれば、オープンマーケットの若い男で「力量を試したくなる」のが人情というものではないだろうか。疑問に思ったら、聞いてみるのが手っ取り早い。


折しも今週土曜日、11月18日に開催される「第二回ウェブメディアびっくりセール」に、われらが『MAMApicks』も出展する。そのためのママライターたちの打ち合わせがあったので、上記の疑問「女性誌の容姿賛歌と不倫の関係」を問うべく、私は企画書を握りしめ、真昼の飲み会……いや打ち合わせに突入した次第である。

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旦那と一緒に家事・育児を回すには? ガチで考える【後編】


表題のテーマについて、前編では≪真剣に離婚を2回考えたことがある私の家庭の「ダメだった点」→「改善に向かう道筋」→「改善のための心構え(夫婦編)」≫という流れでお伝えをした。

旦那と一緒に家事・育児を回すには? ガチで考える【前編】
http://mamapicks.jp/archives/52227971.html


後編では「改善のための心構え(妻編)」→「具体的な案」→「今の私の状態」と話を進めていく。

■改善のための心構え(妻編)


実母が完璧な専業主婦だったからなのか、私は「家事も育児も全部できる」と思い込んでいた。その理想と現実の違いが、辛さの原因にもなりそうだ。

●「家族も好きだけど、自分も好き」と肯定する
「良妻賢母」な母親は「自己犠牲+無償の愛情を家族にそそぐもの」みたいなイメージがあるだろう。でも、結婚・出産するまで社会に出てそれなりに働いて、評価と報酬をオノレで得ていた人からすると、それは自己の空洞化を意味すると思う。だから、自分を否定されたように感じて、辛くなるのだと。

だったら、開き直って、家族も自分も同じくらい好き、としてしまった方が健全である。
家族も自分も大事にして、笑っていれば、家庭にハッピーな空気が広まるだろう。

(一方で、私はそれを子どもたちにも伝えているのだが、たまに反発を食らう……。母親たるもの、子どもを最優先に一心に愛さないといけないらしい。どこでその価値観をもらってきたのだろう……)

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旦那と一緒に家事・育児を回すには? ガチで考える【前編】

以前、「動かない旦那サマへの対応を信長・秀吉・家康の名句にならう」というコラムを書いたが、読者の方からご質問をいただいた。
http://mamapicks.jp/archives/52220657.html

「秀吉の策(夫婦協力体制をつくる)で行きたいのだが、具体的な方法があったら教えてほしい」

というものだ。
となれば、お教えするのが本望である。
あくまで私の事例であって恐縮だが、自分の失敗と成功、トライ&エラーを前・後編に分けてまるっと記すので、同じお悩みをお持ちの多くの方に、少しでも参考になるようであれば幸いだ。

【前編】→このコラム
真剣に離婚を2回考えたことがある私の家庭の「ダメだった点」→「改善に向かう道筋」→「改善のための心構え(夫婦編)」

【後編】
「改善のための心構え(妻編)」→「具体的な案」→「今の私の状態」

と進めるので、必要箇所だけ拾っていただいてもよいと思う。
ではさっそく、過去の自分へのダメ出しから披露したい。

■ウチのここがダメだった ――夫婦は「他人」である


さて、私たち夫婦は、多くのカップルがそうであるように、一応恋愛結婚からの出産である。……のだが、恋愛状態というのは2~3年で終了したため、結婚時はすでに「家の同居者(ドライ)」という感じで、おのおの好きなことをして、またそれを邪魔しないという暗黙の了解が横たわっていたと思う。

同居にて発生する家事は、9割がた私が担当していた。私はフリーランスで在宅勤務だから、「ま、しょうがないか」という気持ちもあった。しかし、いよいよ「生涯の伴侶」<「家の同居人」という風情が強くなると、疑問が出てくる。

「なぜ私の仕事の時間を削って、二人分の家事をやんないといけないの?」だ。
それに対して夫は、「結婚したら、毎晩一緒にワインを飲めると思っていたのに、すぐ寝てしまうからつまらない」といった不満が返ってくる。


ん、ワイン?
なんだかものすごく階層が違う。

ワインを飲まなくても、生活は回るが、家事を止めたら暮らしていけない。
こちらとしては、その差はワイン(嗜好品)とトイレットペーパー(超・生活必需品)ほど違うのだが、そのあたりが共有できない、なんて不思議。

しかし、私たちはその「家事の重要性の温度差」を放置したまま、親となってしまい、次に「育児の温度差」にぶちあたることになる……。

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学研の編集者を経てネット業界に。育児、教育分野を中心にネットメディアで10数年にわたり活動中。思春期の娘の父。

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編集者&ライター、気象予報士。母親向けお天気教室の講師や地域向け防災講師も務める。家族は夫と2014年生まれの長女、2018年生まれの長男。
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