MAMApicks -子育て・育児・教育ニュース&コラムサイト-

親になったから、見えるものがある。

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『ママの名は。』 ――「私、入れ替わってく!?」

先日、映画『千と千尋の神隠し』が地上波で放送されていた。
筆者は公開当時に映画館で見たのだが、そのときには気にもしなかった“名前を奪う”という行為が妙に引っかかった。

≪……ああ、結婚して子どもを持った今、名前については敏感かもしれないなあ。≫

しばらく経ってからそのことに気づく。

筆者は働きながら子どもを育てている、いわゆるワーキングマザーであるが、旧姓のまま勤務を続けている。今は独身時代に勤めていた会社には所属しておらず、職場も違うのだが、狭い業界を転々としているという事情もあり、長年使ってきたビジネスネームを残している。

名字が珍しいので覚えられやすく、まず他人とかぶらないので、職場でのメールアカウント作成時にもなかなか便利だ。

ところが、最近になってそれが揺らぐ事態がおきた。
名前の似た方が職場におり、メールアカウントも1文字違い、頻繁に“誤爆メール”が届くようになった。

……きっとポピュラーな名字の方はこういう思いを日ごろされていたのだなあ、と思い、“自分の名前”というものについて少し考えるきっかけにもなったのだ。


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成人してから20年の働く女が「凄母」をトレースしてみた結果

働いている母親(ワーキングマザー)のことを略して「ワーママ」と呼ぶのがいつの間にか定着したようである。その中でもバリバリに仕事をこなす人のことは「凄母(すごはは)」と呼ばれたりする。

雑誌やネット記事でしばしばお見かけする「凄母」。

「凄母ばっかり取り上げられても参考にならない」
「普通のWMで成功している事例が見たい」

スーパー・ワーキングマザーが誌面に登場するたびにネットはやや荒れる。

それは、自分と比べるからだろうか?
手を伸ばしても背伸びしても手が届かないキラキラばっかり見せられて、自分がひどくみじめな気分になるからだろうか。


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子どもの就学を前に己の黒歴史と向き合ってみた


“人生最古の記憶”について考えたことがあるだろうか。

筆者の最古の記憶は、地元の私立幼稚園の受験日。
ハサミを持ってまっすぐな線を切るものだったのだが、「こんな簡単なことやらせて、バカにされているのかな」とぼんやり考えたのを覚えている。

「俺?……小1かなあ」

夫に同じ質問をしてみたところ、そのような回答を得た。

……えっ? 小1??
幼稚園の記憶がばっさり抜け落ちているの???

自分がアベレージだと思ってこれまでやってきたので、軽く衝撃を受けたのだった。

■育児、それは過去の自分との戦い


「赤ちゃん生まれても、誰かと比べたらダメよ、この子はこの子なんだから」
長男が生まれる前、たしか母親にそんなことを言われた。

「……そうはいわれても、相対評価して安心したいし」

はじめての育児では基準がわからない。
何ができたらOKで何だとNGなのか、そもそも誰がジャッジするのか。

“自己肯定感”“自尊心”

育児界隈で頻繁に目にするそれらのワードが、一人目の育児においてたびたび筆者を苦しめた。

「誰とも比べない、ありのままのわが子を受け止めて」

子どもの自己肯定感を高めようと気をつかうほど、自分がどんどん空っぽになる気がして、自分自身の自己肯定感は低くなり、自尊心はどんどん傷ついていったのだった。

やがて、安心したいがための“相対評価”の比較対象先は、保育園の同級生でも近所の子でもなく、非実在である“長男と同じ年のころの自分”になっていくのだ。当時の記憶を掘り起こしながら。

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母の健康、それは家族の安定


「突然ですが、あなた、健康に自信はありますか……?」

夜中の健康食品紹介番組が私に問いかける。
テレビに映っているあなた。残念ながら、当方すっかり風邪を引いて寝込んでいる。なんならこの原稿をいま病床で書いているのだから……。

生まれてこのかた、入院したことなどなかった筆者だが、結婚してから、出産を含め、3度入院している。うち1回は、原因不明の高熱で10日間入院した。

子どもが増えると、保育園などでもらってきた病気の“親の罹患率”はさらに上がる。それでいて、我が家の兄弟どうしで感染することはまれなのだ。これが解せない。

そうだ、年々こちらの免疫力と体力が落ちているのかもしれないなあ。

子どもたちはどんどん元気になって、長男(6歳)に至ってはここ数年発熱での欠席をしていない。1歳の次男ですら今年は2回休んだ程度じゃないだろうか。

出会った頃はともに30代になりたてだった我々夫婦も、現在は40代である。
若いつもりが、年をとったのだ……。

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子どもが被害に遭うニュースを前に、我々親の心がまえを考える

このところ、幼い子どもが被害に遭うニュースを目にする日が多い。

多発する、小学生が高齢者の運転する車にはねられる事故。1歳児は排水溝でおぼれたり流されたり、病院で母親に殺されかけたり……。

この1ヵ月だけでも、子を持つ親としては心を平穏に保てなくなりそうな事件が相次いでいる。気になるからついニュースの詳細をクリックしてしまうのだが、そのたびに心が痛くなって「やっぱり見なきゃよかったな」と後悔するのだ。


少し前になるが、神宮外苑で行われていたアートイベントで、ジャングルジム状の木製展示物が燃え、園児1人が犠牲になる事故が起きた。このイベントには筆者の子の同級生家族も訪ねており、「自分の子が、と思ったら……」という話題になった。

子どもが生まれてすぐよりも、長男が6歳になった今のほうが、子どもが被害に遭う事件を見て心を痛めることが増えた気がする。
それは、子どもと過ごした歳月の長さに比例するものなのだろうか……。

お腹の中にいた10ヵ月、生まれてすぐの怒涛の1年、その後数年にわたる“イヤイヤマン”と戦う日々。保育園や幼稚園に入園し、定期的に行われるイベントの思い出。

それら、こつこつと積み重ねてきた思い出を一瞬でぶち壊され、夢見た未来は永遠に奪われるのだ。それを思うだけで身を引き裂かれそうな思いになる。

……たぶんこれを「実感」と呼ぶのだろう。

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働くママと美容 ――そのキレイ、自分のためでもいいじゃない


爪が気になる。
最近とくに、爪が欠けやすくなってきた。

ネイルに普段から気をつかうほうでもなく、「仕事でパソコンのキーボードが打ちづらくなったら切るか」くらいのノリで構えているのだが、1歳の次男を抱っこするとき、ちょいちょい首やほっぺに爪が当たってしまう。泣かれるくらいなので、けっこうな痛さなのだろう。

爪の形状の関係で深爪ができない。
ちょっと伸びている程度が極限のミニマムなので、どうしたものかと思っている。

次男のズボンのウエストがあまりにでろでろになったので、ゴムを取り替えていたときのこと。

「うわあ!」

ゴムを固結びしすぎたのでほどこうとしていたら、左親指の爪が、右親指の爪と肉の間に突き刺さった。

私の親指の先からは、直近の出産以来となる大出血。圧迫止血を試みるもなかなか止まらない血に、「人間の指先って、意外と急所かもしれないな……」と、他人事のようにぼんやり考えたのだった。

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小学校がやってくる! 悩める年長親のつれづれ

「私、仕事やめようかと思うんだよねー。“小1の壁”が越えられる気がしないわ、マジで!」

ランドセルの話をしていた時期だから、6月ごろだっただろうか。年長児を持つ友人が仕事を辞めると言い出した。

「どうするの、仕事続けるの?」ときかれたのだが、こちらは金銭的に辞める選択肢もなく……。

筆者の居住区では、学校選択制がとられている。都内だけを見ても半分以上の区がなんらかの学校選択制を実施しているそうだ。

6月ごろ、第1回の学校説明会が行われた。ちょうどランドセル商戦がスタートする時期なのは、一部の義務教育学校(公立の小中一貫校)ではランドセルの色に指定があるため、ちょうどいいタイミングなのだろう。

そして2度目の学校説明会が、9月から10月に行われる。選択制ではない地域でも、11月には就学時健診があり、翌年2月には新入生保護者会がある。


ボーっとしているうちに、どんどん小学校に攻め込まれてくるようなスピード感である。それでいて卒園の準備もある。年長親の下半期は、実に忙しい。

そして、区から郵送されてきたスケジュールを確認すると、ほとんどのイベントが平日昼間に発生していた。私は夫に問う。

「ねえ、これ、全部私が参加するのかな? 全部平日だけど?」

……秋の説明会は夫が行くことになった。

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保育園・きょうだい別園から同園に至る顛末と同園のメリット

毎年秋になると、次年度4月入園の話が聞こえはじめる保活界隈である。
東京では、早いところで9月には翌年4月入園の受付がスタートしているからなのだが、筆者の居住区などは締め切りが設定されているだけで、言ってみれば年中受付しているので、この時期そんなに焦った声は聞こえてこない。

自治体でルールが大きく異なるのも、保活とよばれるものを激化させている要因のような気もしている。

さて、筆者宅に次男が誕生して1年半。そのうちの1年4ヵ月は別々の保育園で過ごしてきた我が息子たちであったが、9月から同じ保育園に通えることになった。


決まる時というのは本当に急である。

2月末生まれのため、0歳児クラスには5月に入園した次男。約1年間を片道45分かかる距離の保育園で過ごし、抱っこ紐登園だったので親は次々と腰痛で倒れた。

そして今年4月に転園申請が通ったものの、あいにく兄弟同園にはポイントが足らず、至近距離に建つ別々の園でその後の半年を過ごしていた。

長男は現在5歳児クラスのため、次男の転園に際し、きょうだい加点が使えるのは今年度が最後となる。

「もう諦めてここに腰を据えようか」

そう構えはじめた矢先だった。

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“子どもを守るために知っておきたいこと”とは何なのか

引き出物が話題になる披露宴も久しぶりだなー、とぼんやりワイドショーを眺めている。

水素発生器……。

いまだ水素水すら飲んだことがないのだが、体にいいとかそうでもないだとか、ちょっと検索するとあれこれ出てくる。もし私が神経質な方ならば、「ああ、もう誰が言ってることがホントなんだかわからない!」と気に病んだだろうか。

■なにかと“リテラシー”を求められる、21世紀に親になる私たちへ


幼児期の子どもは、なぜあんなに質問を四六時中親にぶつけてくるのだろうか。
自然の摂理から科学的要素を含むもの、さらには哲学まで。

育児というのはあらゆるジャンルの戦いを全方向から同時に挑まれている、総合格闘技に近い。こちらだって、子どもを育てるのは初めてだし、専門外のことにはさほど詳しくもない。それなのに「お母さん」というだけで、日々発生する子どもの疑問・質問・トラブルを片っ端からやっつけていかねばならない。

≪親として必要なスキルに、瞬発力とマネジメント能力、圧倒的な脳内データ量がある……だなんて、産む前に誰も教えてくれなかったではないか≫

自信のない分野で責任を背負って、いつも精神的にパツパツな現状に対して、「お困りですね? 教えてあげますよ!」と強いリーダーシップを示されたら、ついていってしまうかもしれない。それが多少「おかしいな?」と思う説明だったとしても。

最近話題になっている本『各分野の専門家が伝える 子どもを守るために知っておきたいこと』(メタモル出版)を読んだ。著者陣には、同じくメタモル出版から出ている「専門医ママ」シリーズの面々が名を連ねている。

事典代わりにおいておきたい「専門医ママ」シリーズに対して、本書は「リテラシーを身につけるための教科書」という雰囲気だろうか。ネットを眺めていると近年定期的に上がってくる、“あんな話“や“こんな話”について、各分野の専門家の視点から言及されており、興味深い。

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【書評】「もしもし、ほっぺが落ちそうですよ?」 ――『赤子しぐさ』のイラストに我が子の赤ちゃん期を重ねて萌える!


「キエァァァァァ~!」

平日の朝7時半のことである。
けたたましい乳幼児の雄叫びで目が覚める。
声の主は長男か、次男か?どっちだ?

「何?どうした?誰?」

あわててリビングに行くと、そこには、“朝食が用意されているのにだらだらと中途半端に服を着たままボーっとしている5歳児”と、“先日私が間違って買ってしまった9ヵ月用の離乳食を夫に出され、全力で嫌がっている1歳児”の姿があった。

「ボクは!もう!赤ちゃんではありません! だから!こんなドロドロのものは!食べないのです!」と、椅子から落ちそうになりながら必死で訴える1歳児。声の主はこちらであった。

……我が家においては、もう“赤ちゃん期は遠くなりにけり”である。

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