MAMApicks -子育て・育児・教育ニュース&コラムサイト-

親になったから、見えるものがある。

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日本生まれのKUMONが世界で評価されているワケ ―― 南アフリカの教室から

南アフリカ最大都市・ヨハネスブルグ郊外の住宅街にある公民館に、午後2時を過ぎると続々と子どもたちが集まってくる。

近隣の学校制服に身を包んだ子どもたちの人種はさまざまだが、手にしているのは皆同じ、“KUMON”と書かれた水色のバッグ。そう、ここは南ア国内に約230か所ある公文式教室のひとつなのだ。

延べ約2万人が学ぶという南ア公文の中でも、多くの駐在員子弟が通うアメリカンスクールや、名門私立校に近いこの教室の最大の特徴は、4歳から高校生まで約80人いる生徒の半数近くが、外国籍であること。自国の教育レベルとのギャップに不安を抱える外国人の保護者にとって、南アでも広く展開しているKUMONが、駆け込み寺のような存在になっている。


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【手記】流産を経験して ――

この春、二人目の妊娠が分かりました。そろそろ第二子を、と思っていた矢先のことだったので、うれしくて、二度目のマタニティライフをうきうきと過ごしていたら、ある時、つわりがぴたりと治まり、微量の出血から稽留流産と診断されました。

手術から数ヵ月が経ち、心身ともにすっかり回復したと思う時もあれば、ふと、「本当だったら今頃妊娠○ヵ月だったのに」と悲しみに暮れる時も。きっとまだ、完全には立ち直れていないのだけど、出血した時から今日に至るまで、身近にいる流産経験者のアドバイスや、ネット上に書かれた体験談に本当に救われたので、今回、思い切って自身の経験を書くことにしました。

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南アフリカで人気!世界に広がる「そろばん」の魅力

「ねがいましては~」「ごわさんで~」。
小学生のころ、そろばん教室に通っていたというママ、案外多いのでは? 計算や暗算が速くなるだけでなく、脳のトレーニングにも効果的ということで、近年、日本でも子どもの習い事として再び脚光を浴びているそろばん。

南アフリカ(以下・南ア)でも、算数力を鍛える習い事として、人気を集めている。日本からはるか遠く、地球の裏側にまで広がるそろばんの魅力を取材してきた。

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新型出生前診断が開始 ~求められる遺伝カウンセリングの充実~

妊婦の血液から、胎児のダウン症などの染色体異常を調べる新型出生前診断が、いよいよ今月、全国15ヵ所の認定医療機関で始まった。


精度は高いが、腹部に針をさして羊水を採取するため、流産のリスクがある羊水検査と異なり、低リスクで高精度の結果が得られる新型診断には、高齢妊婦を中心に期待の声が高い。新聞やテレビは、制度実施初日となった4月1日、一斉に、昭和大学病院(東京都品川区)など、全国の認定医療機関で早速妊婦が続々と新型検査を受けたことを報道。全国的な関心の高さをうかがわせた。

一方で、安易な中絶や命の選択につながりかねないと、生命倫理上の問題を指摘する声も多く、慎重な運用はもちろん、国を挙げての議論が、引き続き必要となる。

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米ヤフー・ママCEOの在宅勤務禁止令が波紋

昨年7月、妊娠7ヵ月で米ヤフーのCEOに就任し、9月末、激務をこなしながら第一子を出産したマリッサ・メイヤー氏。当サイトでも既報の通り、時に、仕事と育児の両立に奮闘する一般的なワーキングマザーの批判を浴びながらも、経営難の続くヤフーの改革に取り組んできた。

米国全体の株価上昇の後押しもあるが、就任後半年あまりで、同社の株価は50パーセント近くも上昇するなど、経営者としての手腕を発揮している。


そんな彼女が、先月末、社員の在宅勤務を禁止する方針を表明し、再び議論を呼び起こした。

同社では6月以降、一切の在宅勤務を認めず、出勤できない社員は解雇の対象になるというのだ。

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ガラスの天井ランキング ~働く女性にとってベストの国は?~

「ガラスの天井」――。
女性や人種的マイノリティが、組織内でどんなに努力しても、決して破ることのできない、見えない障壁のこと。女性のキャリア形成、昇進を阻む社会的要因として使われることの多い、経済用語である。


英エコノミスト誌が今月8日の国際女性デーに合わせて、この「ガラスの天井ランキング」を発表した(http://www.economist.com/blogs/graphicdetail/2013/03/daily-chart-3)。サブタイトルは、「先進国の中で、働く女性にとってベストの国はどこか」。つまり、ガラスの天井が存在しにくい=女性が働きやすい順のランキングで、トップは、ニュージーランド。ノルウェー、スウェーデンと北欧諸国が続き、カナダ、オーストラリアがトップ5に入った。

日本は、調査対象26ヵ国中、25位。ワーストは、韓国だった。

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「子どものいる女性は仕事に集中できないので、上級管理職に就くべきでない」発言に批判

イギリスの公共放送局BBC関連会社のマーク・トーマスCEOが、「子どものいる女性は仕事に集中できないので、上級管理職に就くべきでない」「母親は、営利企業で働くのに向いてない」という趣旨の発言をしたとして、英国内で批判を浴びている。

トーマス氏は、社内にはびこる女性差別や嫌がらせを告発しようとした当時の人事部長を辞職に追いやったとして、この元人事部長が雇用審判所に提訴。上記の発言は、現在進行中の審判の中で、元人事部長が明らかにしたものだが、トーマス氏やBBC側は否定している。


元人事部長によると、問題の発言があったのは、2009年のこと。産休から復職し、当面の時短勤務を希望している女性課長の処遇について相談していた際に、トーマス氏の口から飛び出したものだという。トーマス氏はさらに、この女性課長について、放送禁止用語を使って口汚くののしった上、わざと実行不可能な条件をつけた時短勤務を彼女に提案する嫌がらせをしたと人事部長は証言している。続きを読む

米国、日本の両国で“幼児教育無償化”の波

3~5歳児の幼児教育の無償化を検討するため、政府・与党が今月中にも具体的な協議を始めるということが、先月、各紙で報道された。まったく同じ時期、アメリカでもオバマ大統領が、一般教書演説やその後の全米各地での遊説で、米国内の4歳以上のすべての子どもたちに質の高い幼児教育を徹底すると言明。両国とも、具体的な政策や財源確保についての議論はこれからだが、歓迎と期待の声や、効果を疑問視する声が広がっている。


日本政府の方針は、先の衆院選挙で自民・公明両党が公約として掲げたもので、子育て世帯の負担軽減のため、幼稚園や保育園、幼稚園と保育園の機能を併せ持つ「認定こども園」での自己負担を無料にするというもの。これにより、3~5歳児の保育、教育費が無料になるが、政府試算で、年8,200億円の財源が必要とのことだ。現政権はこの“幼児教育の無償化”を、少子化対策の切り札と位置付けているようだ。
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専業ママに言ってはいけない言葉 VS ワーキングママに言ってはいけない言葉

米国のニュースサイト「ザ・ハフィントン・ポスト」(The Huffington Post、近々朝日新聞と共同で日本版が開設予定)に投稿された2つの記事が、広がりを見せている。

一つは、先月中旬にAmy Shearnという作家が書いた、”Stay-At-Home Moms: What You Should NEVER Say To Them専業主婦ママたち:彼女たちに絶対に言ってはいけないこと)”(http://www.huffingtonpost.com/2013/01/17/stay-at-home-moms-parents-parenting_n_2488463.html)というタイトルの記事。幼い二人の子どものいる、とある“幸せな専業ママ”が、言ってほしくない言葉とその理由を説明したもので、多くの専業主婦(夫)たちが共感のコメント、ツイートを連発。世間の心ない一言に募らせてきた不満を爆発させた。


それに対して、弁護士として働くワーキングママが、”What Not to Say to a Working Momワーキングママに言ってはいけないこと)”(http://www.huffingtonpost.com/devon-corneal/what-not-to-say-to-a-working-mom_b_2566952.html)という記事を投稿。

専業ママから、“ちょっとした敵意と自己肯定を込めて”発せられ、ワーキングママが嫌な思いを禁じ得ない言葉を紹介して応戦した。こちらも、同じ境遇のママたちを中心に10万人以上がフェイスブックで「いいね!」したり、共感のコメントを書き込んだりするなど、大きな広がりを見せている。続きを読む

「子連れで外食」をカオスから素敵な時間に変える、7つの法則

「子連れで外食」。これ、ネットの世界で、「子連れで飛行機」と同じぐらい盛んに賛否様々な議論が展開されているテーマではないだろうか。


昨晩、2歳の娘を連れて外食した。日中、カフェでブランチやランチを楽しむことはあっても、夜の外食は本当に久しぶりのことだ。

昨夜の娘、店内で走り回ったわけでもなければ、金切り声を上げたわけでもない。だけど、親としては、おいしい食事や大人同士のおしゃべりを楽しむことはできず、疲労だけが残った。

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学研の編集者を経てネット業界に。育児、教育分野を中心にネットメディアで10数年にわたり活動中。思春期の娘の父。

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編集者&ライター、気象予報士。母親向けお天気教室の講師や地域向け防災講師も務める。家族は夫と2014年生まれの長女、2018年生まれの長男。
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