MAMApicks -子育て・育児・教育ニュース&コラムサイト-

親になったから、見えるものがある。

sayaka_kanou

男だって子どもを理由に飲み会を断っていい ――小さい子のいるパパには周囲も声かけを

子どもが生まれてから私が参加した飲み会の数って、かなり少ない。

そもそも育児の最初の頃なんて、夜に限らず絶えず自分の時間なんてものはなくて、昼の予定だって赤ちゃん関連ばかり。出産後に夜の飲み会に初めて参加したのはいつだっただろう……。もう産後10年以上経ってずいぶん変化したとはいえ、それでも、なんだかんだといって、ずーっと私の「夜の時間」は子どものためのもののままだ。

■夜の用事が全然入れられない!


今だって、夜飲むような席にでかけるとしたら、自分の楽しむ領域よりも、仕事に関連するイベントやセミナー+懇親会とか、「用事」に近い状況の方が圧倒的に多い。

それでも、行くときはなるべく早いうちに夫の予定を確保して、夫が劇的に忙しい時なら参加を諦めることもある。頼んだ日近くにやたら「いそがしい!」を連発されれば、「ずっと前から言っといたのに!」と言いたくもなる。あぁ私の夜の予定をたったひとついれるだけでなんでこんなに面倒くさいのか……。


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小さな声かけ&行動でささやかなヘルプを ――育児フェーズがちょっと楽になったら

春休み早々、水族館に出かけた。数年おきに訪れているエリアで、行くたびに、前に来た時のことを定点観測的に思い出す。前回は息子とふたりで来て、この駅のここら辺で30分は泣かれて、私も最後にはずいぶんきつい態度をとったんだった……。楽しく遊んだ最後が、「泣きぐずる子とキレ気味の母の図」だった痛い記憶がある。

■子どもが大きくなって外出が楽になっていた


今回は夫も一緒で、家族で出かけること自体が結構久々だったので、軽い旅行気分。以前3人でここに来た時は、さらに前だから、もっと幼くてもっと手がかかった。初めて来た時なんてまだベビーカーに乗っていたじゃないか……。10才ともなると、こんなにも家族の外出って楽になっていたのか……!と、その落差に驚く。

■育児風景が凝縮されている!


水族館て、本当に小さい子連れの家族が多い。あちこちで幼児がぐずり、なだめる親の声が聞こえる。「だっこ!」攻撃に、土産物コーナーでは買う買わないの攻防。ひとりで複数の子の面倒を見るママもいれば、幼児連れで大きなお腹でイルカショーを見ているママもいる。ハイテンションで子どもの相手をしているパパもいれば、子どもをだっこして水槽にはりついているパパもいる。ぐったりソファに座り眠りこむ親子もいれば、子どもをはさんで明らかケンカモードの夫婦もいる。


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周回遅れの並走感 ――夫婦のフェーズのずれを「生活の力」で整理する

「俺を新人アルバイトだと思って教育してよ」と夫に言われてとっても頭にきた!
……乳児&幼児の子育てまっただ中のママから聞いた話だ。

パパがそう言ってしまった事情も、ママがひどく頭にきた理由も、なんだかとってもよくわかる気がする。

■「夫を教育」ってそもそも変


私は好きでは無いけれど、「夫を教育する」という語り口は、ひとつのスタンダードとしてたしかにあった。冒頭のパパは、きっと同僚か先輩からそんな話を聞かされたか、どこかでそんな文章を読んだのだろう。ママのフラストレーションを解消したいと思ったが故、パパはそんな「コツ」や「手法」を試してみよう……と、思い切って明るく口に出してみただけなのかもしれない。

でも、この「夫を教育する」的アプローチの一番の問題は、「女性が家事育児において優れていて、気づかない夫には手取り足取り指導するしかない」という、完全な上下関係の元に成立するということ。

この手法でしか夫を動かしようがなく、こうしてでも動いてくれるだけまし、という世代も確かにあったはずだ。そして、今のママパパ世代でも、年齢が上がるほどこっち寄りの人はまだ多い。これでうまくまわっている夫婦だってもちろん多いだろう。


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3メートル四方のリアル ――映画『ルーム』の特殊性は普通の子育てとつながる

なんだか数日、私の態度が息子に対してきつくなっていた。最近結構いいバランスでまわっていたのに。ちょっとしたきっかけで、もう少し彼の世界を広げないとまずいんじゃないか、と、私が思ったのが原因だ。いやいやまだだ……と気持ちを引っ込め、のんびりモードにもどりながら、去年観た映画『ルーム』のことを思い出した。

映画『ルーム ROOM』 公式サイト
http://gaga.ne.jp/room/index.html

この作品は、ある事情で納屋に長く監禁されている女性とその子どもの話だ。子どもは生まれてから一度もそこから出たことがなく、外に自分たち以外の人間がいて、広い世界があることすら知らず5歳の誕生日を迎える。

母親は、どうにかこの子に広い世界を見せようと、脱出計画を試みる。その先ふたりがどうなるのかも含めて、全体に抑えたトーンで淡々と描かれる映画だ。


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ドラマ「逃げ恥」最終回に思う。今どき家事分担夫婦は『夫婦を超えてゆけ』!

話題になってからずいぶん遅れて最後の数回だけ、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』を見た。最終回も見逃し配信でようやく見た。今どきの家事分担夫婦がぶつかる壁をきれいに見せてくれた最終回、放送後の友人からの熱いメッセージや、SNSで見かけた声の理由はこれだったのか、と後付けで、納得した。

ドラマは、ひとり暮らしの男性・津崎平匡(つざき ひらまさ)[演・星野源]と、そこに家事代行で雇われた女性・森山みくり[演・新垣結衣]の関係が、「契約結婚」という形を取りながら淡々としたトーンで描かれるコメディ。家事に仕事としての対価が支払われる雇用関係から恋愛らしきものに変化し、雇用関係の解消とリアルな結婚という新たな関係が検討課題になったあたりでの、最終回だった。
<※筋に触れるので、これから観る方は視聴後に読んでください。>


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家庭でできるメディア・リテラシー教育 ~「どこで知ったの?」を毎日の会話に

自称「ヘルスケア情報のキュレーションメディア」WELQの問題で、記事の信頼性が話題に上っています。

元記事の書き手に対する敬意の欠片もなく文章の切り張りをする態度はもちろん批判されるべきですが、今回、一番おさえておきたいのは、WELQは、「誰かに何かを伝えよう」というポリシーで作られたウェブメディアではなく、「やたらと検索の上位に引っかかる」ことだけを目的にして作られた広告収入のための仕組みサイトだったということです。

【参考】
記事という体裁の「Googleのため」に書かれた文字列 ~WELQ問題から学べること
http://ict-toolbox.com/report/2016/12/1339/

インターネットの性質上、出回る情報がすべてクリーンになるということはありません。今の子どもたちに必要なメディア・リテラシーのひとつは、大量な情報の中から有益な情報を選別し、信ぴょう性が低い情報を無視できる目を持つことです。とはいえ、何から始めたらよいのでしょうか?


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ふたりで育児のスタートは危機感の共有から ~産後って何がそんなに大変なの?と思うすべての人へ

さて問題、これは何の表でしょうか?


答えは、1日の授乳回数。知人から協力を得て、10人分の第一子生後3ヵ月頃の授乳記録を表にしてみた。ある1日の授乳のスタート時刻を1時間区切りでマークしてある。

■1日中エンドレス!


どうみても、授乳の丸印で埋まりすぎじゃないだろうか。

たまたま集まった10人分の記録でしかないけれど、1日に7~9回の人が多い。1日8回なら3時間ごと、9、10回なら2時間半前後ごとだ。

生後1~2ヵ月の頃はもっと回数が多い場合が多いから、少なくとも出産後3ヵ月、これ以上のペースも含む授乳生活を、1日の休みもなく繰り返してきたわけだ。そして、その先もいつ終わるかわからない。

この丸の連なりの向こうに、新米ママたちの過酷な現実がある。

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家事シェアに大切なのは納得感の持てるコミュニケーション 〜男女共同参画局発のワークショップ~

10月23日の日曜日、内閣府男女共同参画局が夫婦の家事シェアをテーマにした「夫婦が本音で話せる魔法のシート ○○家作戦会議」ワークショップを開催した。夫婦の役割シェアのコミュニケーションツールとして開発したというこのシートを活用し、生活経済ジャーナリスト・キャリアコンサルタントの和泉昭子氏と、家事シェアの活動をするNPO法人 tadaima! 代表の三木智有氏が講師を務めた。

■「夫婦が本音で話せる魔法のシート」ってどんなもの?


シートはカジュアルなデザインで気軽に記入でき、<Part1:素直な気持ちを伝えてみよう><Part2:2人の今を再確認!><Part3:「家のこと」のシェアの仕方を考えよう><Part4:3年後の自分たちを想像してみよう>という構成で、A3二つ折り表裏で完結する。

内閣府男女共同参画局のサイトからPDFでダウンロードできるので、すぐにでも利用できる。
http://www.gender.go.jp/public/sakusenkaigi/index.html


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夫婦で子どもと離れて見えたこと ――親子も夫婦も、関係は変化し続ける

子育てをスタートして10年目、初めて長い時間息子と離れる経験をした。キャンプで二晩まるごと。今まで実家に子どもだけ長期間預けるとか、夫に託して数日自分が家を空けるとか、そういうチャンスすらなかった。

■子どもがいない時間、違和感ありすぎ!


「子どもがいなくて楽だ!助かる~」と思うかというと、なんだか落ち着かない。夫が息子を連れて日中遊びに出る日に感じるストレートな解放感とはどうも違う。普段学校に行っている間の仕事時間とも違う。

どうせ仕事があったから、夫婦ともにただパソコンに向かっているだけなのだけれど、なんだか、そわそわする。家の中の風景が違う。だって、夜も朝もいないのだ。しかも2回続けて。

乳幼児育児期に、たまにひとりで外出することがあると、「子連れでないこと」にものすごく違和感があった。子どもと一緒にいる感覚で体が動きそうになる。あれと似ているようでまたちょっと違う。いつもの部屋がなんとなくよそゆきっぽい空気になる。


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「男が女を幸せにする」っていうの、そろそろやめにしませんか ~平等志向夫婦の生きづらさ

NHKの朝ドラ『とと姉ちゃん』がそろそろ終わる。主人公の常子は三姉妹の長女で、早くに父を亡くし、ふたりの妹の父代わりをするという設定。大人になって戦後、ふたりの妹が結婚するのだけれど、そこで典型的な二大セリフを聞くことになった。

■典型的な結婚のセリフの古さ


次女の鞠子のときは、常子が「幸せにしてやってください」と言い、夫になる人が「僕は鞠子さんを一生かけて幸せにします」と決意を込めて力強く言う。

三女の美子のときは、夫になる人が「美子さんを僕にください」と言い、常子は「ふつつかな妹ですが」と返す。

時代設定的にもごく当たり前な表現でしかないのだけれど、なんだか2回とも、妙にひっかかった。あぁ、なんだか、この「幸せにします」とか「僕にください」とかっていう「男が女を幸せにする」的な図式、もう、あまりにも古い!ふたりで仕事も子育てもするような時代には全然合ってない!!……なのに、もしかして、この「男が女を幸せにする」的な図式に、私たち自身がまだまだ結構引っ張られているんじゃないか……と、ちょっとヒヤリとした。


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学研の編集者を経てネット業界に。育児、教育分野を中心にネットメディアで10数年にわたり活動中。思春期の娘の父。

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編集者&ライター、気象予報士。母親向けお天気教室の講師や地域向け防災講師も務める。家族は夫と2014年生まれの長女。
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