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親になったから、見えるものがある。

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家庭でできるメディア・リテラシー教育 ~「どこで知ったの?」を毎日の会話に

自称「ヘルスケア情報のキュレーションメディア」WELQの問題で、記事の信頼性が話題に上っています。

元記事の書き手に対する敬意の欠片もなく文章の切り張りをする態度はもちろん批判されるべきですが、今回、一番おさえておきたいのは、WELQは、「誰かに何かを伝えよう」というポリシーで作られたウェブメディアではなく、「やたらと検索の上位に引っかかる」ことだけを目的にして作られた広告収入のための仕組みサイトだったということです。

【参考】
記事という体裁の「Googleのため」に書かれた文字列 ~WELQ問題から学べること
http://ict-toolbox.com/report/2016/12/1339/

インターネットの性質上、出回る情報がすべてクリーンになるということはありません。今の子どもたちに必要なメディア・リテラシーのひとつは、大量な情報の中から有益な情報を選別し、信ぴょう性が低い情報を無視できる目を持つことです。とはいえ、何から始めたらよいのでしょうか?


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ふたりで育児のスタートは危機感の共有から ~産後って何がそんなに大変なの?と思うすべての人へ

さて問題、これは何の表でしょうか?


答えは、1日の授乳回数。知人から協力を得て、10人分の第一子生後3ヵ月頃の授乳記録を表にしてみた。ある1日の授乳のスタート時刻を1時間区切りでマークしてある。

■1日中エンドレス!


どうみても、授乳の丸印で埋まりすぎじゃないだろうか。

たまたま集まった10人分の記録でしかないけれど、1日に7~9回の人が多い。1日8回なら3時間ごと、9、10回なら2時間半前後ごとだ。

生後1~2ヵ月の頃はもっと回数が多い場合が多いから、少なくとも出産後3ヵ月、これ以上のペースも含む授乳生活を、1日の休みもなく繰り返してきたわけだ。そして、その先もいつ終わるかわからない。

この丸の連なりの向こうに、新米ママたちの過酷な現実がある。

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家事シェアに大切なのは納得感の持てるコミュニケーション 〜男女共同参画局発のワークショップ~

10月23日の日曜日、内閣府男女共同参画局が夫婦の家事シェアをテーマにした「夫婦が本音で話せる魔法のシート ○○家作戦会議」ワークショップを開催した。夫婦の役割シェアのコミュニケーションツールとして開発したというこのシートを活用し、生活経済ジャーナリスト・キャリアコンサルタントの和泉昭子氏と、家事シェアの活動をするNPO法人 tadaima! 代表の三木智有氏が講師を務めた。

■「夫婦が本音で話せる魔法のシート」ってどんなもの?


シートはカジュアルなデザインで気軽に記入でき、<Part1:素直な気持ちを伝えてみよう><Part2:2人の今を再確認!><Part3:「家のこと」のシェアの仕方を考えよう><Part4:3年後の自分たちを想像してみよう>という構成で、A3二つ折り表裏で完結する。

内閣府男女共同参画局のサイトからPDFでダウンロードできるので、すぐにでも利用できる。
http://www.gender.go.jp/public/sakusenkaigi/index.html


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夫婦で子どもと離れて見えたこと ――親子も夫婦も、関係は変化し続ける

子育てをスタートして10年目、初めて長い時間息子と離れる経験をした。キャンプで二晩まるごと。今まで実家に子どもだけ長期間預けるとか、夫に託して数日自分が家を空けるとか、そういうチャンスすらなかった。

■子どもがいない時間、違和感ありすぎ!


「子どもがいなくて楽だ!助かる~」と思うかというと、なんだか落ち着かない。夫が息子を連れて日中遊びに出る日に感じるストレートな解放感とはどうも違う。普段学校に行っている間の仕事時間とも違う。

どうせ仕事があったから、夫婦ともにただパソコンに向かっているだけなのだけれど、なんだか、そわそわする。家の中の風景が違う。だって、夜も朝もいないのだ。しかも2回続けて。

乳幼児育児期に、たまにひとりで外出することがあると、「子連れでないこと」にものすごく違和感があった。子どもと一緒にいる感覚で体が動きそうになる。あれと似ているようでまたちょっと違う。いつもの部屋がなんとなくよそゆきっぽい空気になる。


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「男が女を幸せにする」っていうの、そろそろやめにしませんか ~平等志向夫婦の生きづらさ

NHKの朝ドラ『とと姉ちゃん』がそろそろ終わる。主人公の常子は三姉妹の長女で、早くに父を亡くし、ふたりの妹の父代わりをするという設定。大人になって戦後、ふたりの妹が結婚するのだけれど、そこで典型的な二大セリフを聞くことになった。

■典型的な結婚のセリフの古さ


次女の鞠子のときは、常子が「幸せにしてやってください」と言い、夫になる人が「僕は鞠子さんを一生かけて幸せにします」と決意を込めて力強く言う。

三女の美子のときは、夫になる人が「美子さんを僕にください」と言い、常子は「ふつつかな妹ですが」と返す。

時代設定的にもごく当たり前な表現でしかないのだけれど、なんだか2回とも、妙にひっかかった。あぁ、なんだか、この「幸せにします」とか「僕にください」とかっていう「男が女を幸せにする」的な図式、もう、あまりにも古い!ふたりで仕事も子育てもするような時代には全然合ってない!!……なのに、もしかして、この「男が女を幸せにする」的な図式に、私たち自身がまだまだ結構引っ張られているんじゃないか……と、ちょっとヒヤリとした。


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満1歳入園予約制で保活の「格差」は縮まらない ~多様な働き方と保育制度のギャップ~

8月の終わりが近づいた頃、新聞のこの見出しに目がとまった。

満1歳で入園、予約制 認可保育所に導入、厚労省が支援へ 年度途中OK、育休とりやすく
http://www.asahi.com/articles/DA3S12525440.html
(朝日新聞デジタル)

「保活」の現場では、0歳代の4月に合わせて育休を切り上げて保育園に申し込むという現象がある。そもそも年度途中の入所が難しい上、1歳児の枠は0歳からの進級でほぼ埋まってしまうので、入所のチャンスを最大に生かすためだ。なかには「本当は1歳直前まで育児したい人」もいる。

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こうして無理に4月に合わせなくとも、育休切れの満1歳(※1)直前に年度途中で入所できる「予約」制度を作るというのだ。
【※1:現在、夫婦でずらして育休をとるなど一定の条件が整えば、1歳2ヵ月まで可能。保育所に入れないなどの場合1歳6ヵ月まで延長可能】

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夫婦の役割分担、はっきりしている方が楽?

夏の小旅行、帰りの新幹線で駅弁の夕食を済ませ、遅い帰宅をした。その日は楽しい疲れでぐったりで、いつもなら息子が寝入ったあとにそのまま自分も寝てしまうパターン。でも、2泊分の真夏の洗濯物が気になって起き出した。洗濯機2回分、夜中にありったけのハンガー類で無理矢理干す。

そんなことをしている間に夫は寝入っている。普段ならこのシチュエーション、「なんで私だけが洗濯を!!」とイラっとしそうなパターン。ところが、どうやらなんだか違う。「まあ、私がやっとくよ」と、結構素直な気分。……一体これは、なんでだ?


■旅行中のはっきり役割分担が効果?


旅行の間、普段とはちょっと違う役割分担が生じた。

目的地で利用したレンタカーは、全面的に夫が運転した。私はペーパードライバーなので頼るしかない。とはいえ普段車無し生活だから、久々の運転で疲れただろう。夫の旅行バッグには重いものばかりが配分されていたし、仕事の疲労度合いも重なって、彼の体力消耗度は明らかに、高い。

一方私の体力的負担は、息子が乳幼児期に比べたら激減した。子どもが自分で歩きリュックを持ち、抱っこや幼児的なぐずりの心配がない年齢になったのは大きな違いで、気持ちの負担も軽くなった。

全体として、夫が体力面全般を担当、計画や各種手配・準備などソフト面は私が担当というきれいな構図が出来上がったわけだ。

運転能力・腕力で私より明らかに勝っているから、いいよね!よろしく!と、私の側も割り切って罪悪感なく頼ってしまえて少し気楽。だからその分、まぁ疲れたよね、ゆっくり休んでよ、と自然に感謝もして、夜中に大量な洗濯をしてもブツブツ独り言を言わずに済んだのだろう。

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赤ちゃんに癒されたりなんてしない!?フェーズでズレる育児感覚

乳児育児の頃、「わぁ~赤ちゃん、癒されるわ~」とよく声をかけられた。それ自体悪い気がするわけはなく、素直に笑顔で受け止めていた。

でも、よく思っていたのだ。「癒される」って? 私自身はこの赤ちゃんに全く癒されてなんていないんだけどなぁ、と。

■赤ちゃんは「癒し」なんかじゃなかった


正直に言えば、当時は、周りの他の赤ちゃんを見ても、まったく「癒され」なかった。普通に表面的にかわいい赤ちゃんだなぁと思ったとしても、「やっぱり赤ちゃんていいよね。天使だよね。」というような全体的で絶対的な存在として見ることなんて全然できなかった。

それが疲弊しきった病んだ感覚か、というとそんなことは全然なくて、単に「必死だった」ということでしかない。いろいろ大変なことが多かったとはいえ、自分の子は無条件にかわいくて大切だし、普通に明るい母の部類だったと思う。

でも、「癒されるわ~」とは全然違うのだ。当時の私にとっては、赤ちゃんは癒されるような存在ではなくて、「必死で対峙する」対象だった。他の赤ちゃんを見ても、「いや、これ以上は無理!」という発想で、癒されるなんて次元の存在ではなかった。


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産後10年目に発見した感謝のことば ――男性の当事者意識は「巻き込まれる」ことから

週末の蒸し暑さで扇風機を出すことにした。しまい込んだ扇風機の箱の上に乗っていた古い書類の束に、出産した年の手帳を見つけて、開いてみたら「分娩後アンケート」という紙切れが出てきた。10年前に出産した総合病院で、一応書いたけれど出しそびれたものがそのままはさまっていたようだ。

■すっかり忘れていたこと


「ご出産の感想をご自由にお書きください」の項目にはこんなことが書いてあった。

「当初、夫の立ち会いは陣痛室までと思っていたのですが、マタニティクラスをふたりで受けて気が変わり、結局さいごまで立ち会ってもらいました。妊娠中を含め、夫の助けがあってこそやってこられたと思うので、大切な誕生の瞬間を独り占めせずに共有できたことが貴重でした。」

いかにも提出用の、よそゆきのつまらない感想だけれど、「夫の助けがあってこそ」に素直に触れているところがすごい。そんなストレートな感謝の意はこの10年の間にすっかり忘れていた。

■そういえば結構巻き込まれていた


妊娠した頃、夫婦ともフリーランスで家で仕事をしていたので、互いの日常も仕事も境目がなく、家事も適当に両方でやっていた。だから、一方が吐いていれば、もう片方が調理を担当するのは自然な成り行きで、私のダラダラ続くつわりに、夫はたしか長期間巻き込まれていた。

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【書評】『ルビィのぼうけん』 ――「プログラミング思考」に真正面から取り組んだ意欲的な絵本

子ども向けプログラミングが注目され、「習い事」としてのスクールもこの1年で目立って増えてきました。2016年4月19日には、文部科学省が小学校でのプログラミング教育必修化を検討するとの発表があり、2020年度からの実施を目指して動き始めています。

さて、とはいえ、プログラミング教育っていったい何をやったらいいのでしょうか。

パソコン上でやるScratchなどの子ども向けプログラミングツールでどんどんプログラムを組んだり、組んだプログラムでロボットを動かしてみることなどをやる教室は増えてきています。

そんな実技と作業の積み重ねに飛び込む前に、「プログラミングならではの“ものの考え方”」を、もっと何か他の方法で体感できないものでしょうか? うんと自然な入門になりそうです。

とはいえ、肝心の「プログラミング的な思考」がどんなものなのか、プログラマーの頭の中がどうなっているか、なんて、ちっともピンとこないものです。

■プログラムコードの出てこないプログラミングの絵本


この「プログラマー的思考法」に真正面から取り組んだ、なんと「絵本」が出版されました。

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『ルビィのぼうけん こんにちは!プログラミング』
(リンダ・リウカス著・鳥井雪訳/翔泳社)


これは、コードもパソコンもロボットもいっさい出てこないプログラミングの「絵本」です。「プログラマー的思考法」の基本に注目して、それがどんなものなのかを自然と感じ身につけられるように設計されています。

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