MAMApicks -子育て・育児・教育ニュース&コラムサイト-

親になったから、見えるものがある。

tamaki_kawasaki

20代ママだった私は、40代になった

その時、20代ママの私にとって、幼稚園の園庭は戦場だった

「あなた、干支は何年(なにどし)?」

それは私が26歳、長女4歳の春。入園したての幼稚園年少組の懇談会で、同じクラスのベテランママ(?)からかけられた、衝撃の一言だった。

え、干支で年齢を探られるのって新鮮だなぁ……。そうきたかー、さすが人生のセンパイたちは、いろんなスキルを持ってるなぁ……(憔悴)。

「えっと……丑年(うしどし)です」と返事を絞り出すと、センパイたちは色めき立った。

「あらやだどうしよう?! 私も丑年なのよ、ひとまわり違うんですって!」
「やだ、私なんてひとまわり以上よ~、一気に年取った気分よ~」
「だって肌つやが違うものねぇ、ピチピチしてるわよ」
「若いもんねぇ、初めて見たときは新しく入った先生かと思ったわ」

18年前、22歳で母親になった。それも学生結婚、学生出産で、親や親戚はもちろん、周囲は当時大騒ぎだった。

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「ヨザル夫婦」 ~子育て層の新たなライフスタイル~

「赤すぐ」ブランドでもおなじみの大手情報会社リクルートによる「2014年トレンド予測」が発表され、ベビー&マタニティ領域における来年のトレンドキーワードは、

「ヨザル夫婦」

と報告された。

よ、ヨザル夫婦……?
夜遊びとか夜這いの「夜」でサルで夫婦ですか……(照)。ちょっと聞いただけでは、字面や響きが醸し出す何やらアヤシげな雰囲気に、妙な妄想炸裂だ。しかしどうやらこの「ヨザル」、じつは実在するサルの仲間で南米のアマゾン一帯に生息する夜行性の真猿類。注目すべきはこのヨザル、オスの子育て貢献度がかなり高くて、つがいの形としてはオシドリ夫婦よりもよほど現代的で理想的らしい。


「ヨザル」(画像提供:日本モンキーセンター)


というのも、私たちが「仲良し夫婦」のつもりで使っているオシドリ夫婦のオスは、決していいパパなどではない。メスが卵を産むまではぴったりと寄り添うものの、ヒナがかえれば子育てはメスの仕事。しかも毎年違う相手とカップリングするというのだから、意外やオシドリのオスは薄情で多情な男なのである。

おい、子育ての一番大事なところをまるっと放棄するわ他の女に走るわ、サイテーじゃないかオシドリ!? それって熟年離婚に至る典型例だぞオシドリ!? 残念ながら、イマドキのパパとしてはクビである。ふんっ!

一方ヨザルのオスは、抱っこや毛づくろいなど、授乳以外はなんでもやる(!)。しかも決まったパートナーと生涯添い遂げるというのだから、まさに「動物界のベストファーザー」、配偶者としてもベストではないか。びっくりまん丸お目めの可愛らしいいでたちながら、いいねいいぞ、頑張れヨザル! アヤシい響きとか言ってごめん!

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ハーフ芸人ブームにみる日本の特殊なグローバル化

4年に渡る欧州駐在を終え、ひさびさ日本に帰国したら、テレビも音楽も雑誌も、いわゆる「ハーフ」の若いタレントであふれていた。

日本を出るときには「ハーフ」といって思いつくのは、羽賀研二とかマイコー富岡とかベッキーとか土屋アンナくらいだったので、「ほー。それだけハーフの子どもが増えたんだな、国際結婚が一般的になったんだなぁ」と実感したんだが、なんだかちょっと想像と違う。


彼ら、日本人離れしたルックスの恩恵を享受して、「いかにもガイジン」っぽく見えるのだが、仕草とか様子が日本人ぽく見慣れた感じで目に優しい。

それもそのはず、最近日本でウケているハーフタレントの多くは、「こんな濃いルックスなのに英語(外国語)が喋れません。むしろめちゃめちゃ日本語うまいです!」という、見た目と現実のギャップが一種のテンプレートのようなのだ。まぁ、その「ギャップ」だって、いかにも日本らしい偏見があって、一方的な思い込みなんだけどぬー。


外国語を喋らず日本語で育っているから、仕草もアクセントも喋り方も、日本人そのもの。他の日本人タレントも安心して絡むことができて、視聴者も安心して見ていられる、というワケで、安全パイが大好きな日本のバラエティなどで重宝されているようだ。

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魔法少女じゃいられない濁っちゃった母さんたちへ捧ぐ、『魔法少女まどか☆マギカ』いまさらレビュー

大変遅ればせながら、ようやく『魔法少女まどか☆マギカ』の通常放送全12話を観た。

『魔法少女まどか☆マギカ』(以下、まどマギ)は、テレビアニメが2011年に深夜アニメとして放送され、表層的な萌えビジュアルに相反した意外かつ理不尽なストーリー展開で、一部のアニメファンにとどまらずに支持を集めて話題となった作品。そして今月26日からは、劇場版第三弾が上映される。



筆者が欧州駐在の頃から、「観るべきだ」「観ろ」「まだ観ていないとは!?」と、あちこちからせっつかれる傍らで、すでに日本国内のみならず、欧米のオタクたちまでもが湧きに湧いているのを見て、空恐ろしいシリーズであることは知っていたのだ。

「フツーの魔法少女ものだと思って見始めたら、第3話で見事に裏切られるから」
「第10話は神回だから」

事前にウワサで聞かされていた通り、第3話でも第10話でもしっかり肌にあわだて、思わず画面の前で正座した。おんなのこたちが大好きそうな魔法少女ものの、それらしく仕立てられた設定に、突如とんでもなくドス黒い主題が流し込まれる。切り取られ永遠にループする、人生で「さも一番美しそうに見えて一番醜い」、闘いと性と狂気の思春期である。

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ロンブー淳の結婚報道に心穏やかじゃなかった妻たちへ

去る9月17日に放送された、テレビ朝日系の恋愛バラエティ番組『ロンドンハーツ』。同日の3時間スペシャルをまるまる使い切る形で生放送された、同番組MC、ロンドンブーツ1号2号の淳(あつし)の入籍報告は、大きな話題を呼んだ。

放送中からソーシャルネット界隈はザワつき、つぎつぎと事態を飲み込んだ人びとの参入を燃料に大騒ぎ。翌朝から週末にかけてのワイドショーやニュースバラエティでも、「ロンブー淳さん、結婚を報告」「ロンブー淳のお相手・香那さんの魅力、大解剖!」的なコーナーが引きも切らず、そんな日本はつくづく平和である。


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英国キャサリン妃、約3,800グラムの新王子を出産! ―出産スタイルと王子の育休取得が話題

7年ぶりの熱波が英国を襲い、「今夏最も暑い日」と言われた7月22日午後4時24分、世界のメディアや王室ファンたちの熱狂の中、ついにキャサリン妃がロイヤルベビーを出産した。
( http://www.dailymail.co.uk/news/article-2374032/Royal-baby-Duchess-Cambridge-gives-birth-healthy-boy-future-King-proud-Prince-William-side.html )

世間の多くの予想を覆し、新王子の誕生である!
(英国大衆紙「サン」のロゴが、"The Sun"から"The Son"になっているのは彼らなりのお祝いムードの模様 ⇒http://www.thesun.co.uk/sol/homepage/)



ウィリアム王子とキャサリン妃(以下、愛称ケイト)は、出産前のベビーの性別診断を断っていたため、英国ではロイヤルベビーの名付け(性別)や髪の色、出生時体重に至るまでが国民的賭けの対象となって、歴史的大騒ぎになっていた。

妊娠初期にケイトが重いつわりで入院したという事実から、「重いつわりは女児の証拠」というナゾの憶測が広く伝わり、大方の世間は「プリンセス」が産まれてくると信じていたほど。

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「駐妻」たちのリアルライフ

華麗なる「駐妻」時代の終焉 海外赴任「帯同せず」が過半のワケ
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20130702/250509/
という記事が目に留まった。

夫の海外駐在に「帯同」(一緒について行くこと)しない妻が増えているそうだ。すでに仕事をしていて離職したくない、子どもの受験が心配なので海外に連れて行きたくないというのが、その大きな理由なのだという。

●縮小する海外日本人コミュニティ


企業の懐事情が逼迫するこの時代、海外に派遣される人員の数もかつてより激減した。そのうえ帯同数も減って、単身赴任のケースばかりとなると、海外における邦人のコミュニティは目に見えて縮小する。

筆者は今年3月末に、約4年間の駐在帯同生活を経て、欧州から帰国した。はじめに渡ったスイスの中都市では、現地のスイス人と結婚した日本人や、我が家のような駐在組をすべて合わせても、日本人は全部で200人程度。実際に目にする日本人は、大人子どもを合わせて数十人もいなかった。インターナショナルスクールでの日本人コミュニティは数家庭だけ。しかし10年前までは、日本人はその10倍いたと聞いた。隣接する地方にあった、日本を代表する某エレクトロニクス企業の工場が撤退してしまったのだ。

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「親子就活」は必要なのだ ~「バブル親」再教育のチャンス~

いま40代後半から50代前半の、かつてバブル最高潮を学生や社会人として謳歌した人たちが、親としてちょっと面倒くさいことになっている。

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彼らが指摘されるのは、どうにもこうにも「バブルという原体験が忘れられない」世代だということ。実際に経済学的にバブルと分類される時期など4年しかなかったのに、いまだに引きずる過去の武勇伝と栄光譚。「あの頃はよかった」と、オイシイ思い出を忘れられないのは、過去の恋人を想うような甘酸っぱい気持ちと同じなのかもしれない。

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体罰指導は子どもの癇癪と同じレベル ~一連の事件をめぐる海外メディアの目~

学校教師の体罰やら、アイドルの丸刈り反省やら、最近の日本では女子供への暴力が流行っているらしい、と日本のヘンタイっぷりが海外のメディアでも注目されている。

人が一人死んでも「強い部にするために体罰は必要」「先生は私たちを体を張って育ててくれた、素晴らしい指導者」と保護者や生徒が訴えるスポーツ強化校の茶番に始まり、柔道女子日本代表連名による指導者組織の暴力告発。

機を同じくしてアイドルグループのメンバーが交際発覚だかで頭を丸めた謝罪動画を配信するなど、日本社会の隠微な倒錯を世界により広く知らしめることとなったのは記憶に新しい。

アイドルグループの件に関しては、当事者が納得の上で行っている“商業行為”なので、丸刈り反省の件に対しては「結果の是非ではなく、ああいうことを世界配信できる、本人を含めた関係者のありようがすべて気持ち悪い」という意見が国内でも海外でも充分に出たところで、話題としては「行き渡った」というところだろうか。

ただ、学校やスポーツ界の体罰問題は、日本人の教育観や人間観とも関わって、根深い問題だ。「殴らなきゃわからないバカもいる」という熱心な主張がいまだ散見されるところを見ると、きっと日本の社会的倒錯の温床は教育なのだな、と感じさせられる。

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【話題】航空会社の「子ども禁止ゾーン」は子連れ差別なのか?

フライト中の赤ん坊の泣き声に耐えかねて、航空会社にクレームをつけた女性漫画家の雑誌コラムがネットで「炎上」、その後本人がネット民の反応に「反省」して最寄りの警察署にまさかの「自首」をするという逆噴射展開の顛末も記憶に新しい。

そんななか、マレーシアを拠点とする航空会社エアアジアが、長距離路線を対象に12歳以下の子どもが利用できない「クワイエットゾーン」を導入し、再び「子連れフライト」が話題となっている。
【参照記事】:子どもの泣き声がイヤな人はお金で解決 / 航空会社エアアジアが有料の子ども禁止ゾーン設置(ロケットニュース24) http://rocketnews24.com/2013/02/14/292739/

たびたびネットの話題に上がる、子連れ旅行や子連れ移動のストレス。ただ、あまりの頻度と神経質さに、時々思う。
「ホント、他人のことに色々お節介に口出す上に自意識過剰でもあるよなぁ。ひとのことなんか、ほっときゃいいじゃん?」

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