MAMApicks -子育て・育児・教育ニュース&コラムサイト-

親になったから、見えるものがある。

yuka_shingai

「学校で英語を勉強したけど喋れない」を克服して、その先に進むには? ――バイリンガルニュース Mamiさんにきく、英語教育の話

人気Podcast番組「バイリンガルニュース」Mamiさんにきく、子どもの英語教育についてのインタビュー後編。英語全般に対するコンプレックスやハマりがちなパターン、継続するためのマインドセットなど、現役の語学学習者だからこその説得力ある意見は、子どものみならず大人にも十分通用するはず。

【記事前編】
「ネイティブも最初はフォニックスからスタート。英語学習はそこからです。」 ――バイリンガルニュース Mamiさんインタビュー
https://mamapicks.jp/archives/52406146.html


続きを読む

「ネイティブも最初はフォニックスからスタート。英語学習はそこからです。」 ――バイリンガルニュース Mamiさんインタビュー

小学校での英語の必修化がスタートしたのは2020年度のこと。実は、この件に関して筆者は長らく、ALT(外国語指導助手)の先生とお喋りを楽しむのみの活動だと勘違いしていた。ゲームや遊び感覚で英語に触れる「外国語活動」と呼ばれるのは、3~4年生が対象で、5~6年生は正式な「教科」扱いであること、つまり教科書があり、テストがあり、通知表に評価がつくということを、つい先日ママ友から聞かされて驚愕してしまった(※評価の方法は学校によるそうです)。

ほのぼのお喋りかと思いきや、通知表の評価って随分シビアだ。ママ友曰く、5年生以降はすでに英会話を習っているかどうかで生徒間にすでに差が生じているようだ。それって、これまで中1で起こっていたことがただ前倒しされただけじゃ……英語に苦手意識を感じる子どもが今まで以上に増えてしまうだけじゃないの……?と疑心暗鬼になる。

文科省によるリーフレット(https://www.mext.go.jp/content/1413516_001_1_100002629.pdf)によると、外国語教育が重視することは「『聞くこと』『話すこと』に加えて『読むこと』『書くこと』の力を育みます。」とのこと。

その方針には大いに納得するが、現状の指導方法ですでに差が開いているなら、「学校の勉強では不十分だから、落ちこぼれないように英会話スクールに通わせなくちゃ!」と親は焦ってしまうし、子どもを英会話スクールに通わせて先取りさせられる、経済的余裕のある家庭のみが有利になるのは自明だ。それって果たして、目指している方向に合致しているのだろうか。導入されて間もない過渡期とはいえ、あまり配慮されていない印象を受けモヤモヤは募るばかり。

実情を知らなかった粗忽さを反省するとともに、誰かに相談したい……と考えたときに真っ先にある人が頭に浮かんだ。人気Podcast番組「バイリンガルニュース」のMami(マミ)さんだ。

続きを読む

書籍「世界少子化考 子供が増えれば幸せなのか」 ――幸福度が高い社会について考えてみる

1.30。去る6月に厚生労働省より発表された、2021年の合計特殊出生率(その年における15歳~49歳の女性の年齢別の出生率を合計した数字)だ。

6年連続で前年を下回り、出生数も過去最低ということで日本は少子化を更に超える「超少子化」の真っただ中にある。

近年、男性の育児休業の取得促進や幼保無償化など、子育て世代向けの施策に予算が投じられている。2022年4月から不妊治療が保険の適用対象となり、これまで自費だったものが原則3割負担となるのは大きな前進と言えるだろう。

一方で、私自身は少子化対策が講じられるたびに、「制度が拡充されても二人目を産む予定はない私には関係ない話だしな」と感じてもいた。その心理をまだ言語化できずにいる折に出会った1冊、「世界少子化考 子供が増えれば幸せなのか」(毎日新聞出版)は非常に示唆に富む良著だった。


毎日新聞の海外特派員が各国での少子化の現状をレポートするほか、多方面の識者へのインタビューを掲載している。

続きを読む

ブルーな日にも「カワイイ」の選択肢を。初経準備セット「First Luna Gift」がローンチ!


小4の娘が「可愛い文房具が欲しい」とお小遣いを持って出かけることが増えたこの頃。
私たちの子ども時代より性能もデザインも格段に進歩し、親目線で見ても面白いなと新製品を定期的にチェックするように。ある日、Instagramで見かけた製品に「これ可愛い!」と射抜かれたが、よくよく見てみると文房具ではなく、生理関連の雑貨のよう。

初めての生理を迎える女の子のための「First Luna Gift」というセットで、プロジェクト名はサンスタールナ。運営元のサンスター文具といえば、日曜の朝、テレビ朝日系列アニメや特撮番組の放送枠、通称“ニチアサ”の提供でもお馴染み、老舗文房具メーカーだ。

こんな面白そうなプロジェクトをやっているなんて……と関心を抱き、即時に取材をオファー。オフィスにお邪魔するとプロジェクト担当の今鉾さん、兼さん、そしてプロジェクトのマスコットキャラクターでサンスター文具の見習い社員でもある、「るなむー」が出迎えてくれた。

続きを読む

フェムテック最前線をマーク!超吸収型サニタリーショーツブランドBé-A《ベア》から、ジュニアライン新登場


ここ数年、「フェムテック」市場が活況だ。
Female(女性)×Technologyを掛け合わせた造語で、女性の健康における課題をテクノロジーで解決しようとするソフトウェアから診断、製品やサービスが賑わいを見せている。

テクノロジー関係は元々結構興味があるし、40代に突入してからより健康が気がかりなこともあって、ゆるくウォッチし続けていたのだが、昨夏、画期的なプロダクトに出会ってから、フェムテックへの関心が増すばかり。そのプロダクトというのが今回紹介する【超吸収型サニタリーショーツ Bé-A《ベア》】である。

一般的に多い日で30-50ml程度と言われる中、そのおおよそ3倍、約120ml()もの液体を吸収する。通常の下着と同じように穿くだけで、その期間を過ごすことのできる吸水ショーツだ。(※公的検査機関のデータを元に算出)

続きを読む

【映画『朝が来る』レビュー】特別養子縁組でつながる2つのストーリーが丁寧に寄り添うように進む

ちょっとここまで凄いとは思っていなかった。
静かな興奮とともに映画館を出ると手足が震えていることと、歯の根がかみ合わなくてガチガチ音を立てていることに気付く。
現在、全国ロードショー公開中の『朝が来る』は想像を絶するほどの快作だった。
映画『朝が来る』公式サイト
http://asagakuru-movie.jp/

不妊治療を経て、一度は子どものいない人生を決意したものの、特別養子縁組により男の子を迎え入れる夫婦の前に、生みの親である少女が現れる、というあらすじだけで「これはマストチェックのやつだわ」と映画の鑑賞記録アプリにマークしたのが数ヵ月前。

監督の河瀨直美氏は、是枝裕和氏、黒沢清氏、北野武氏と並んで海外での知名度と評価の高い映画監督陣、通称「4K」の1人。海外映画祭の常連でもある日本映画界のトップランナーが、このテーマにどう切り込むのか公開を心待ちにしていたが、気がかりなことがひとつ。上映時間が138分となかなか長い……。

尾籠な話で恐縮だが、妊娠してからこっち、トイレが非常に近く、普段から2時間以上ある映画を鑑賞するのは毎度怯みそうになる。10月公開作品でまだ見てないものをこなしてから行こうかなとも考えたが、公開直前に「これはすぐに見に行かねば」と優先順位が繰り上がった。

産んだ子どもを養子に出す14歳の少女を演じるのが、先日レビューを執筆した『星の子』で主人公の姉を好演していた蒔田彩珠さんということを知ったからだ。新興宗教に心酔する両親との確執や妹に対する包容力を見せていた彼女が、間髪入れず複雑で難しい役どころに挑戦ということで、公開初日に鑑賞する運びとなった。


続きを読む

【映画『星の子』レビュー】主人公を包む、令和的?アップデートされた友人関係も見どころ

1年で一番過ごしやすいとも言えるこの季節、積極的に出かけたいのはやまやまだが、例年どおり出歩くわけにもいかず、自ずと足が向くのは映画館だ。緊急事態宣言が発令されてから劇場通いができなかった約2ヵ月間を取り返すべく、新作をチェックしているが、今年も洋邦問わず良作が多く、映画ファンとしては嬉しい限り。

折しも、『鬼滅の刃』劇場版の公開が始まったばかりで、家族連れで鑑賞してきたという人も多いかと思うが、同じくシネコンでひっそりと上映されている『星の子』を私からはオススメしておきたい。
映画『星の子』公式サイト
https://hoshi-no-ko.jp/

天才子役として名を馳せたものの、長らく学業に専念していたため、芦田愛菜さんが6年ぶりに実写映画主演という最初の触れ込みの時点では「へ~」という感じだったのだが、《新興宗教に傾倒する両親のもとに育った少女》という設定を聞いた瞬間、俄然興味を持ってしまった。

思春期に、某新興宗教団体による事件が相次ぎ、関連するニュースやドキュメンタリーなどをフィクション、ノンフィクション問わず見すぎてしまった名残なのか、カルト教団が出てくる映画やドラマなどのエンタメ作品に割と目がない。

元々ホラー映画好きというのもあるけれど、恐いもの見たさや好奇心もあるし、得体のしれないものに対しての畏怖もある。見終わったあとちょっと落ち込むかな?という想いもあったのだが、期待していたグロテスクさやおどろおどろしさよりも、安心や腹落ち感がより濃厚に残る、予想以上の超良作だった。


続きを読む

80年生まれの私が見た、『82年生まれ、キム・ジヨン』

このところ、男女、子どもの有無に関わらず、友人たちと近況報告をしていると、毎回会話に上がるのが韓国のエンタテインメントの話題だ。

とくに、ステイホーム期間にK-POPのグループにハマった、運動不足解消を求めてダンス動画をお手本にエクササイズをしている、配信サービスでの連続ドラマ視聴をきっかけにお気に入りのイケメン俳優ができた、など友人たちの様子を見聞きしていると社会現象レベルでのブームを実感する。

筆者も韓国のカルチャーには長年関心があり、とくにドラマにハマった経験はないものの、何度か旅行したこともあるし、映画も大好き。先日も、楽しみにしていた『82年生まれ、キム・ジヨン』が公開になったところで早速鑑賞してきた。

映画『82年生まれ、キム・ジヨン』オフィシャルサイト
http://klockworx-asia.com/kimjiyoung1982/

原作はチョ・ナムジュによる同名の小説で、韓国では130万部を突破する大ベストセラー。
イギリス、フランス、スペイン、イタリアなど世界各国で翻訳され、日本でも翻訳小説として異例の大ヒットを記録している。

続きを読む

家族ってずっと一緒にいなきゃいけないもの? ――『パパいや、めろん 男が子育てしてみつけた17の知恵』海猫沢めろん氏インタビュー後編

『パパいや、めろん 男が子育てしてみつけた17の知恵』著者である海猫沢めろんさんインタビュー後編。ゲームやアニメに没頭し続けた日々から子育てへのシフト、家族の形やこれからの子育てに対する価値観のアップデートまで、幅広いトピックについて語ってもらった。

【インタビュー前編】
意識高くなく、でも「お手伝い感覚」ではない子育てを。

■アニメやゲームにハマって早や20年。違うルートに移行したら、そこは引き返せない育児のデスゲームだった



海猫沢めろん氏(photo/森清)

続きを読む

意識高くなく、でも「お手伝い感覚」ではない子育てを。 ――『パパいや、めろん 男が子育てしてみつけた17の知恵』海猫沢めろん氏インタビュー前編

ここ数年で、親しい男友だちが立て続けにパパになったこともあり、男性側の意見を聞かせてもらうことが増えた。同じく、男性が書いた育児エッセイやブログ、トークショーなどのイベントも気になるものが多く、専門家からブロガーまでお気に入りのコンテンツがいくつかある。

小説家の海猫沢めろん氏は、現在小学3年生の息子さんの乳児期にパートナーと離れて生活し、1人で子育てに奮闘したワンオペ育児経験の持ち主。

2017年に出版された小説『キッズファイヤー・ドットコム』は、歌舞伎町のホストが見知らぬ赤ちゃんを託され、クラウドファンディングで育児の支援を募るというストーリーで、型破りながらも、緻密な描写が印象的な作品だ。


そして、6月に上梓したエッセイ『パパいや、めろん 男が子育てしてみつけた17の知恵』は、息子さんの成長記録、9浪を経て医学部に入学、現在現役の大学生であるパートナーとの意見の食い違い、そして男性から見た等身大の育児がユーモアたっぷりに綴られている。本著の発売を記念したインタビューを前後編でお送りする。

続きを読む
フリーワード検索


MAMApicksソーシャルアカウント

最新記事
月別バックナンバー
執筆者一覧

MAMApicksって何?

編集長:深田洋介

学研の編集者を経てネット業界に。育児、教育分野を中心にネットメディアで10数年にわたり活動中。思春期の娘の父。

藤原千秋

おもに住宅、家事まわりを専門とするライター・アドバイザー。2001年よりAllAboutガイド。三女の母。

河崎環

教育・家族問題、世界の子育て文化、書籍評論等、多彩な執筆を続ける。家族とともに欧州2ヵ国の駐在経験。

江頭紀子

経営、人材、ISOなど産業界のトピックを中心に、子育て、食生活、町歩きなど のテーマで執筆。二女の母。

狩野さやか

ウェブデザイナー・ライター。技術書籍やICT教育関連の記事を中心に執筆。著著に『ふたりは同時に親になる 産後の「ずれ」の処方箋』。

恩田和

新聞記者、アメリカ留学を経て、2010年第一子出産。育児、教育分野の取材を続ける。南アフリカで4年間の駐在を経て現在米国在住。

西澤千央

フリーライター。二児(男児)の母だが、実家が近いのをいいことに母親仕事は手抜き気味。「サイゾーウーマン」等でも執筆。

川口由美子

管理栄養士としてメーカー勤務の後、独立。現在は雑誌やWEBで活動。夫の転勤に伴い2004年よりアジアを転々と。二児の母。

ワシノミカ

フリーデザイナーとして活動後、TV各局のWEBセクションを転々とし、現在はWEBディレクターとして活動中。二児の母。

真貝友香

ソフトウェア開発、携帯向け音楽配信事業でのSE業務を経て、マーケティング業務に従事。現在は夫・2012年生まれの娘と都内在住。

大野拓未

米・シアトル在住。現地日本語情報サイトを運営し、取材コーディネート、リサーチなどを行う。家族は夫と2010年生まれの息子。

福井万里

大手SIerのSEから、東日本大震災を機に退職し、ライター活動を開始。2012年に結婚&長男を出産、その後シングルマザーに。

大塚玲子

編集者&ライター。編プロや出版社勤務経験後フリーに。結婚、離婚や子ども、家族をテーマにした仕事を数多く手がける。

加治佐志津

絵本と子育てをテーマに執筆。これまでに取材した絵本作家は100人超。家族は漫画家の夫と2013年生まれの息子。

西方夏子

フィンテック系企業に所属。ワーキングマザーとしてフリーランスと会社員の両方を経験。夫の海外赴任に帯同中、2012年ドイツで長女を出産。

森田亜矢子

コンサルティング会社、リクルートを経て、第一子出産を機に退職。現在は食育・マザーズコーチング講師、ライターとして活動。

望月町子

子どもが1歳半になったころから“子連れ出勤”を開始、日々をブログ「1歳からの子連れ出勤」に綴る。夫と娘の3人暮らし。

斎藤貴美子

コピーライター。得意分野は美容。最近日本酒にハマり、主に飲んで勉強中。これからの家族旅行は酒蔵見学。二児の母。

今井明子

編集者&ライター、気象予報士。母親向けお天気教室の講師や地域向け防災講師も務める。家族は夫と2014年生まれの長女、2018年生まれの長男。
ニュース配信中
livedoor
ameba
mixi