絵本業界は、ロングセラーばかりが売れる世界。書店の絵本コーナーには、20年も30年も前に出版された絵本がずらりと平積みされていたりする。

「私も子どもの頃、この絵本読んだなぁ」なんて懐かしい気持ちになって、昔ながらの絵本を手に取るのは無理もない。同じ絵本が世代を超えて愛されるというのもすばらしい。でも、でも……「これぞ次世代の名作!」と思えるようなすばらしい新作絵本が、息の長い名作の陰で埋もれてしまうのは、ひじょうにもったいない。

そんなわけで、100人以上の絵本作家を取材した経験を持つ筆者が、独断と偏見からいちおし絵本作家にフォーカスする、題して「今どき絵本作家レコメンズ」。記念すべき第1回のレコメンド作家は、かがくいひろしさん。2005年、50歳で絵本作家デビューした遅咲きの絵本作家だ。

kagakui
『だるまさんが』

作・かがくいひろし(ブロンズ新社)
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