NHKの老舗子ども向け番組『おかあさんといっしょ』。1959年に放送が開始されてから50年以上、お子さまの健やかなる成長を支えつつ、忙しいママたちが家事時間を確保するための強力なツールとして視聴率以上の役割を果たし続けている。

もちろん筆者も「おかいつ(=おかあさんといっしょ)」を観て育った正統派ジャパニーズキッズ。当時番組を席巻していたのが虎の着ぐるみ……いや、“キャラクター”のゴロンタという荒くれ者。吹き替えを担当していたのは、なんとあの大塚周夫先生である。チャールズ・ブロンソンと海原雄山とゴロンタが同じ声! 歌のお兄さんは田中星児と水木一郎だったと言うんだから、1976年あたりはおかいつ最初の黄金期だったのではないか……(と勝手にふんでいる)。

しかし、実はゴロンタより田中星児より脳裏に色濃く残るコーナーがあった。それが「ハイ・ポーズ」。1981年から始まった、いわゆる「ダンス枠」である。正直、ゴロンタはうっすらとしか覚えていないものの、この「ハイポーズ」に関してはなぜか記憶が鮮明なのだ。その理由は、とにかく“怖かった”から。

okaasan
NHK『おかあさんといっしょ』のスクリーンショットより
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