2歳になった筆者の娘、日に日に自己主張が激しくなる一方で、まだまだ手がかかる。
ついこの間も牛乳を飲みたがるので、「立ったままだとこぼすから、座って飲もうね」とマグカップを渡した瞬間、ピョンピョンと飛び上がり、案の定洋服やブランケットが牛乳まみれ。

プチンと来てしまい「だから言ったでしょ!!!」と声を荒げてしまった。
娘のビクっとした表情を見て、数秒後には激しく後悔する。ああ、どうしてすぐこうやってカーっとなってしまうんだろう……。夜、寝顔を見ながら「今日もまた怒ってゴメンね、明日からは優しいママになるからね」と誓ったことは数え切れない。

雑誌やメディアがうたうような「キラキラしたママ」像なんてどうでもいいと思っている。
けれども、娘に対してイライラしたりカッとなる自分を省みたときに、いつか雑誌で見た、「ママが笑顔でいることが赤ちゃんのハッピーにつながります」みたいなフレーズが脳裏をよぎる。

うん、いまの私、素敵なママじゃないね。笑顔が足りてないね、と。
そう、どうでもいいと言いつつ、その「キラキラしたママ」や「幸せで満ち足りた子育て」をどこかで意識している自分に気付くのだ。

言っていることはよく分かる。母親の機嫌って家庭内の空気を左右する。
ブスっとしているより、ニコニコしている方が気持ちがいいのは、何もママに限ったことではない。だけど人間なんだから、四六時中ニコニコしてるなんて無理だろう。自然に笑っていられるなら理想的だけど、笑顔を強要されているようで重いなと感じるのだった。


素敵なママって何なんだろうなあ、私は何にとらわれているのだろうと少し気分が落ちていたところで、4月25日公開予定の映画『Mommy/マミー』の試写会を鑑賞する機会に恵まれた。
http://mommy-xdolan.jp/


Photo credit : Shayne Laverdiere / (c) 2014 une filiale de Metafilms inc.
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