子どもを産んで、母乳だけで育てていた始めの頃、授乳って自然なことでしかなく、乳房は赤ちゃんにとっての栄養源ドリンクとしての「おっぱい」としか思えなかった。それは赤ちゃんが生き抜くための食事的原料でしかなく、裸とか、性的な「オッパイ」っぽいイメージは完全にすっ飛んでいて皆無だった。

栄養源としての「おっぱい」時代のことを思い返すと、笑えるようで笑えないようなことがいろいろある。


■授乳初心者。パジャマの前全開!!


出産したその日、初めて母乳の与え方(赤ちゃんの口がそこに位置する抱き方)を助産師さんに教えてもらった。赤ちゃんはなかなか簡単には飲めなくて、私も初めてで姿勢の取り方だけでも難しい。布すら邪魔で、なんだかほとんど脱げている状態で教えてくれた。その次の授乳タイミング、マタニティパジャマの前をほぼ全開状態で必死にトライする私の様子を、立ち寄った別の助産師さんが「あら!そんなにあけなくても……」と慌ててあたふた閉じてくれた。

だって、そんな、布の隙間から飲ませられるほど簡単じゃないんだけど……しかもついさっきまで分娩台で、もっととんでもない姿を見られていたんだから、パジャマの前全開してるぐらい気にしてませんから……っていうのは私の感覚で、完全にずれていた。

出産後ってそれくらいにはハイテンションで、よくわからなくなっている。そういえば、夫は立会い直後で私同様感覚がずれていただろうから気にしなくていいとしても、両方の母も目の前にいたんだった。

まぁこれは、それでも出産直後だから、仕方ない度は高い。

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