先日NHKの朝のニュースで、小学生に人気の新たな習い事として「プログラミング教室」が取り上げられ、夢中で取り組む子どもたちの様子が紹介されました。小学生向け夏休みイベントのチラシ類を見ていても、「プログラミング体験」系がずいぶん目立つようになってきた実感があります。

でも、そもそも「子どもがプログラミング」って一体何をやるのでしょうか。実際には、本気度の高い高学年向けの教室「以外」では、普通に開発に使われているプログラミング言語のいずれかを初歩から学んでいる、というわけでは「ありません」。

■「プログラミング思考」に触れる


低学年もターゲットにしたプログラミング体験教室のようなものでは、MITメディアラボが開発したので有名な「Scratch(スクラッチ)」、そのスクラッチを参考にして日本の文部科学省が作った「プログラミン」などを利用しているところが多く見られます。

Scratch(スクラッチ)
プログラミン

スクラッチは、子ども向けを意識して作られたプログラミング言語ですが、パソコンに向かってキーボードで文字列をカタカタとタイプするようなことはしません。

たくさんの「命令のブロック」が用意されていて、そこから好きなものを選んでブロック同士を連結させ、指示を作っていきます。命令ブロックの内容は「10歩動かす」のように通常の言葉で表現されていて日本語化もされています。

画面上に配置した絵を、シンプルな命令の組み合わせで動かすだけでなく、「◯◯したら△△する」という条件をはさんだり、繰り返しパターンを作ったり、発展させてゲームなどを作ることもできます。

▼スクラッチの操作画面


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