このたび4月から子どもが小学校入学、新一年生になるにあたり、保護者説明会に行ってきた。
ウワサでは働くママの融通などおかまいなく、昔ながらのルールと人的キャパ不足で運営されているという公立小学校である。想定どおりモヤモヤを抱えて帰ってきたので、ここに報告しておこう。

■子どものタメになるのはどっち?


母親の弱点に、「お子さんのためを思って〇〇してください」という殺し文句を前にすると、ほぼ言いなりになってしまう、というのがある。悪い母親よりはいい母親になりたい私たちである、新しい環境ではとくにその傾向が強くなるのではないだろうか。

だから小学校の先生が「学習環境を整えるのはお母さんのつとめです」と言ったとき、「やはり、そうなのですか……!」とうなづいた。ところが続けて、「折り紙を持ってくるとき、新品の状態ではなく、あらかじめお母さんが半分くらいの量にして、袋にしまい、お子さんが取り出しやすくしておいてください」と言われたときにはこう思った。「……マジすか?」。

先生いわく、過去に保護者から電話がきたらしい。「ウチの子の折り紙は、いつもくしゃくしゃになっているのだけど、一体どうなっているのか?」という、素直すぎるのかクレームなのかと想像してしまうお電話である。先生がたは誠実であるから、その理由を切々と述べ、改善策を提案したのだろう。そしてその策をあらかじめ新一年生の保護者にシェアしてくれたのだと推察する。

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