ロンドンのとあるスタジオでの撮影風景。
シャッターの連続音の向こうには、黒のスリムパンツに毛皮のポンチョをはおっただけのスタイル抜群の女性モデル。
一見ごく普通のファッション雑誌の撮影風景だが、ひとつ違うのは、素肌に直接はおったポンチョの下に見える、ぽっこりと前に出たモデルのむきだしのお腹。
このモデル、2ヵ月後に出産を控えた妊婦なのだ。

テレビの情報番組の中で放送された「妊娠とダイエット」というタイトルのルポルタージュの冒頭部分である。

この撮影を行った妊婦服デザイナーのフランス人女性は言う。
「このモデルは妊婦の理想的な体形を持っているわ。前に出たお腹以外に無駄なものが全くない。それでいて妊娠している、つまり完全な自然体なのよ。こんなすばらしいことってないわ。」



現在では妊娠中の体重管理に気をつける、というのは常識であるが、それはあくまで妊婦や胎児の健康のため、あるいはスムーズな出産のため、であって妊婦の美しい体型を保つことが目的ではない。

「妊娠していても、女性らしさ、セクシーさ、体の細さを保たなければならない」

このルポルタージュによると、最近は妊娠中、出産後も美しい体型を保つため、妊娠中からダイエットに励む女性が多い、というのだ。

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