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親になったから、見えるものがある。

保育園

「名前をなくした女神」的文化はママ友関係をうまくやるための知恵である

かつて『名前をなくした女神』というドラマがあった。ママ友関係のドロドロを描いたドラマで、「名前をなくした女神」とはすなわち、「母親という生き物」のことである。
それまで、〇〇さんという名前で呼ばれていたのが、子どもを産んだとたんに「●●ちゃん(子どもの名前)ママ」と呼ばれるようになるから、「名前をなくす」のだ。


私が初めて出産し、退院後初めての健診に行ったときのこと。
小児科の診察の順番待ちをし、いざ子どもの順番が回ってきたとき、子どもの名前を呼ばれて「お、おぅ…」とうろたえた。それは、「この健診の予約から付き添いまですべて私がやっているのに、呼ばれるのは意志表示もろくにできない新生児なのか」と思ったからである。

でも、それは当然だ。診察を受けるのはその新生児なわけなのだから。これについては、その後予防接種や健診、体調不良などで小児科へ足しげく通い始めることで慣れていった。

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保活ママに届けたい、「保育の質」はどう作られる?【後編】


■数が増えれば質が落ちるセオリーは本当か?


ここ2年くらいで、急激に保育園が増えてきたと感じることはないだろうか? 女性の社会進出促進と待機児童の解消は、ここ数年、国の中でも常に重要テーマであり続けているわけで、国や自治体も頑張っているようだ。

東京都では「環境確保条例」=正式名称:「都民の健康と安全を確保する環境に関する条例」を2015年に見直し、それまでデシベルで上限規制をかけていた「子どもの遊び声」を、「規制の対象外とする。そもそも子どもの声は騒音ではない」とした。この条例の見直しも、きっと保育園の新設の後押しになっているのだろうと推測する。

地域差はあるものの、この勢いで保育園が増えていけば、いずれ私たち保護者が保育園を吟味できる時代がやってくるかも?!なんて甘い夢を抱きつつ、一方で、「数が増えれば質が落ちる」のセオリーの方も気になってきた。

ということで、「保育の質って何ですか?」の突撃取材に行ってきましたレポートの後半である。

【関連アーカイブ】
保活ママに届けたい、「保育の質」はどう作られる?【前編】


今回は、都内の中でもコンセプトにかなりエッジが立っている超人気園を取り上げる。「認可なのにこんなことができるの?」という驚き満載。「私の家の近所には無いわー!」と残念がる方もいるかもしれないが、多くの保育事業者が毎年新規園を開設しているので、「明日は我が街にも……!」という可能性に期待していただきたい。

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保活ママに届けたい、「保育の質」はどう作られる?【前編】


■保育園飽和時代が近づいている?


ワーキングマザーの増加で保育を必要とする世帯が増え、国をあげて保育園を作っている。
我が家が居住する目黒区でも、この2年間で急激に認可保育園が増えたと感じている。東京都認証保育園の中でも、2歳児クラスまでしかない小規模園では、すでに昨年から最終学年の定員割れが発生。私の息子が通う認証保育園でも、今年度、2歳児クラスは過半数を割っている。都内の認証保育園の中には、新たな園児の受け入れをストップし、現在の在園児が卒業したら園を畳むと決定したところもあるくらいだ。

まぁこれも地域差はあるだろうし、依然として0・1歳児クラスの需要には供給が追いついていないが、たしかに私の周りに保育園は増えている。もしかして、「保育園は利用者がサービス内容で選ぶ!」時代が近づいてきているのかもしれない。(現在は保活で第10希望まで申請するが、結局のところは、まだまだ「入れれば御の字」。)

一方で、保育園が飽和する前であっても、これだけ保育士不足が叫ばれる中、「保育園の数が増えれば質は落ちるのでは?」という保護者としての純粋な疑問もある。ちまたには、「保活コンサルタント」というサービスも生まれていると聞く。保育園は保活テクニックではなく本質的なことで選びたいというのが私の個人的な心情なので、今回私が直接、いくつかの園に取材に行ってきた。

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親歴5年目、「子育て環境が良くなってる?」と実感した話

我が家の娘も年長クラスに上がり、「保育園に通うのもあと1年足らずかー」「ランドセルどうしよう?」「就学前検診はいつだっけ?」「卒対もあるよなー」……と、あれこれタスクを思い出しては忘れ、を繰り返している。そして、ここ最近送迎のたびに、今までになかった空気を感じるようになった。

「あれ、送迎担当してるパパさん、ものすごく増えたんじゃない……?」

ある日登園すると、玄関ホールに置かれていた靴が、私以外すべて男性物の革靴だった。
また別の日は、土砂降りの雨の中、自転車の前と後ろに子どもを乗せたパパさんが、スーツの上に着ていたレインスーツを脱ぎながらバタバタと園内に駆け込む姿を見かけた。

毎朝我が家とほぼ同タイミングでお見送りをしているパパさんは、お迎えも担当しているようで、17時ごろ自転車で爆走しながら保育園に向かっている。

会話をしたことはないので、何組とか、名前までは知らないけれど、みんな乳児クラスに子どもを預けているようだ。


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夜間保育園の日常をありのまま描く 映画『夜間もやってる保育園』大宮浩一監督インタビュー

新宿・歌舞伎町のほど近くの大久保に位置するエイビイシイ保育園では、日々、子どもたちの笑い声が響いている。ここは認可夜間保育園として運営しており、夕方以降、夕食を食べ、お風呂に入り、就寝する子どもたちもいる――

『夜間もやってる保育園』は、このエイビイシイ保育園を中心とした夜間保育に焦点を当てたドキュメンタリー映画だ。待機児童の解消が叫ばれる一方で、ワークライフバランスの見直し、働き方改革などにより、子どもと過ごせる時間を優先して、という意見も散見され、一筋縄では行かない保育の問題。

「僕自身も最初は夜間保育に対する偏見はあったかもしれない。だけど、偏見というのはそれを『知っている』人が持つもの。まずは夜間保育園の存在を知ってもらえれば」と語る大宮浩一監督に単独インタビューを行った。



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幼児の母親が仕事をするためのリスク管理つれづれ:フリーランス編

実は「リスク管理」ができていません。
すいません、いきなり出オチです。「リスク管理」なんてカッコイイこと、できていません。結論を書いておくと、結局、肉親頼みです。

仕事をドタキャンして泣いたこと約10回、そのまま仕事がなくなったこと数回、夫を恨んだこと数十回、我が身を呪ったこと数え切れず。ギリギリの綱渡りと、リスクを真正面から被ることで1年間やってきた、その軌跡が誰かのお役に立てたらいいな、と話を進めます。

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「卒対アルバム委員」ひとり反省会


長男が保育園を卒園した。
0歳児クラスに4月から預けはじめて丸6年。赤ちゃんだった子が少年に育っているので、本人の見た目の変化は著しいものだ。

かたや、私の6年は……といえば。
ひとりの成人女性が出産によって何をするにも「お母さん」「ママ」と呼ばれ、子どもの添え物になるギャップからスタート。心のケアが追いつかないままに、“小さき生き物”が“ナマイキな小僧”になるまで、ばたばたしていたらあっという間に子が育っていた……という印象だ。

■年長さんになって聞こえはじめる「卒対」というワード


「卒対」=「卒園対策委員」のことらしい。

ある保護者グループから、「卒園アルバムと謝恩会をどうするか」という話が出た。上に子どもがいる面々は、過去の卒園時に作成したアルバムを持参し、みんなで回覧した。保育園からも写真つきの文集が進呈されるが、アルバムは別途保護者が有志で作っているという。ちなみに、その当時中心メンバーだった保護者は、今ここにいない。

フォトブックを使うので値段も数百円。金銭的な負担も少ない。
表紙に全員の顔、中のページには思い出の写真と個人ページ。写真は成長に応じて3枚使われていた。テキスト要素は、名前と誕生日、一言コメント。

きっと、フォトブックに“卒園テンプレート”のようなものが用意されているんだろうなと思い、過去に何冊か作成経験があったので、この担当は引き受けることにした。

謝恩会のスライドショーという話も出てきたが、同じ写真を流用すればいいのでは?ということで、こちらも請け負うことに。

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ここがヘンだよ日本の保活

年度末、保育園の当落で育児界隈がざわつく季節だ。

「保育園落ちた日本死ね!!!」という匿名ブログの衝撃から1年経ったわけだが、待機児童問題は解決するどころか、激化しただけのようにも感じる。

さて、筆者は“保活”を6年間で5回経験している。
たぶん、人よりちょっと多いほうだと思われる。もう転園の必要もない最適な場所に落ち着いたことによって、我が家の保活は昨年の秋で終わったのだが、率直に申し上げれば、「保活なんてもうこりごり」なのである。


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プレミアムフライデーは誰のもの?

2017年2月24日の金曜日から、「プレミアムフライデー」が始まる。
経済産業省が経団連などと連携して検討してきた施策で、毎月、月末の金曜日は15時に退社をし、消費活動を促そうというものだ。


去年の12月、ニュースを聞いてまっさきに思ったのは、
「あ……保育園から『15時に退社できるんだったら、まっすぐお迎えに来てくださいねっ』って言われそう……」
ということだった。

というのも、私の娘の通う保育園は、「保護者が休みの日は、子どもも休み」「勤務先から保育園へは、買い物などの寄り道せずにまっすぐお迎えに行くこと」「家に買い物の荷物を置いてお迎えに行ってもダメ」というルールがあるからだ。

保育園によって、このあたりのルールの厳しさはさまざまだと思うが、私の通う園のルールは決して珍しくはないと思う。

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壮絶な保活報道がもたらす副作用

認可保育園の選考結果が届く2月~3月は、都市圏を中心に各所で働く母親からの悲鳴、ため息、怒りの声が挙がる。この時期に必ず報道されるのが、依然として厳しい待機児童問題の実態だ。

私も認可保育園の1歳児クラスに娘を通わせているが、0歳4月では認可保育園の一次選考で全滅し、娘の保活には苦労した。そんな経験もあり、去年と今年は週刊誌で保活の記事を書かせてもらっている。

この週刊誌の主な読者は、厳しい受験戦争と就職活動を勝ち抜き、猛烈に働き、勉強して、せっせとキャリアアップしてきた人たちだ。彼女らはいざ出産をすると、子どもの生まれ月など、努力ではどうしようもないことでなかなか保育園が決まらずにキャリアを断念せざるを得ないという局面に立たされる。

認可保育園は福祉施設なので、世帯年収が低いほど入園に有利な自治体が多い。だから、せっかく築いたキャリアに見合った高い年収もアダとなる。認証(準認可)・無認可施設をあたろうにも、激戦区の施設はもれなく満杯で手も足も出ない。運よく入れても、就学前まで預けられるとは限らない。

子どもの頃からずっと努力してきたのに、「はい、あなたの長年の努力は無意味でした」と強制的にジャッジされてしまう。そんな理不尽ってあるだろうか。


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