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公文

話題の一冊『なぜ、東大生の3人に1人が公文式なのか?』 ――公文式で身に付く力についてきいてみた

このところ、ちょっと考えることが多い娘の習い事。
本人が何かをやりたいと言うまではいいや、というスタンスは変わらないが、よその子が習い事をしていると聞くとちょっと気になってしまう。そんな中、Amazonのサイト内を徘徊して見つけたのが、『なぜ、東大生の3人に1人が公文式なのか?』(祥伝社刊・おおたとしまさ著)という一冊。

「東大生の3人に1人」?
タイトルに引き込まれてしまって勢いでポチっとしてしまった。
私自身、算数を小4から小学校卒業まで、英語は小3から中学校卒業まで学習していたので、習い事として非常になじみの深かった公文式。たしかに自分にはすごくフィットしていて、通うことも楽しかったので、娘にもいつか公文式を習わせるのもいいな、と考えたことはあるが、そこまで効果のある学習方法だったとはつゆ知らず。

著者によれば、元はというと、中学受験のために「SAPIX」、その後東大受験のために「鉄緑会」、という学習塾の“王道”を経て東大に合格した学生たちに話を聞いたところ、彼らの多くが公文式教室の出身だった、ということが執筆のきっかけになったという本書。知っていたようで知らなった、公文式にまつわる事実が、ページをめくるたびに明らかになる。

これは事の真相を深堀りしたい!と、本書の著者であり、育児・教育ジャーナリストのおおたとしまささんにお話を伺うことにした。


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日本生まれのKUMONが世界で評価されているワケ ―― 南アフリカの教室から

南アフリカ最大都市・ヨハネスブルグ郊外の住宅街にある公民館に、午後2時を過ぎると続々と子どもたちが集まってくる。

近隣の学校制服に身を包んだ子どもたちの人種はさまざまだが、手にしているのは皆同じ、“KUMON”と書かれた水色のバッグ。そう、ここは南ア国内に約230か所ある公文式教室のひとつなのだ。

延べ約2万人が学ぶという南ア公文の中でも、多くの駐在員子弟が通うアメリカンスクールや、名門私立校に近いこの教室の最大の特徴は、4歳から高校生まで約80人いる生徒の半数近くが、外国籍であること。自国の教育レベルとのギャップに不安を抱える外国人の保護者にとって、南アでも広く展開しているKUMONが、駆け込み寺のような存在になっている。


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インド式計算を知らないインド人

現在インド在住の筆者。
インドと聞いて、カレーや象と同時に算数を思い浮かぶ人も少なくないと思われる。実際にインドに引越しするというと、「算数(計算)が強くなりそうだね」と良く言われたものだ。

「そうだ! こうなったら小学生の娘にインド式計算を覚えさせよう!」そう思ってあらゆる小学生用の算数の教科書を探してみたが、見つからない。どこだ!?インド式計算!

ネットや口コミなどで探してもインド式計算を教えてくれる塾には出会えず。
さらに街角で目につくのは、KUMON(公文)やABACUS(そろばん)の文字。インド人の算数教育は、むしろ公文式やそろばんといった日本発の教育に支えられているの?

実際にKUMONに行って、私が日本で買った本で学んだインド式計算を披露してみた。
「このような算数を教えてくれますか?」と聞いてみけれど、結果は、「KUMONは世界共通、同じメソッドです。そのやり方は見たことがありません」とのこと。わかっていた結果とはいえ、インド式への期待は的外れだったことがわかり断念。

インターネットで調べてみると、私が知っているインド式の算数の解き方のひとつが、なんと「日本式算数」として書かれていた。

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アフリカでも「KUMON」!公文の世界戦略成功の秘訣

南アフリカ(以下・南ア)に来て驚いたのが、街のあちこちで、「KUMON」の看板を見かけること。そう、日本でもおなじみの、あの「公文」である。公文が早くから、北米やアジア諸国で展開していたことは知っていたけど、まさか、アフリカ大陸にまで――。


現在、47の国と地域で約430万人(教科数延べ)が公文式で学ぶという。なぜ、公文がこれほどまで、海外に浸透しているのか。南アでのKUMONの現状は――?

日本が世界に誇る教育サービス「KUMON」の成功の秘訣を、南アフリカ公文・津田正樹社長に聞いた。

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