このところ、幼い子どもが被害に遭うニュースを目にする日が多い。

多発する、小学生が高齢者の運転する車にはねられる事故。1歳児は排水溝でおぼれたり流されたり、病院で母親に殺されかけたり……。

この1ヵ月だけでも、子を持つ親としては心を平穏に保てなくなりそうな事件が相次いでいる。気になるからついニュースの詳細をクリックしてしまうのだが、そのたびに心が痛くなって「やっぱり見なきゃよかったな」と後悔するのだ。


少し前になるが、神宮外苑で行われていたアートイベントで、ジャングルジム状の木製展示物が燃え、園児1人が犠牲になる事故が起きた。このイベントには筆者の子の同級生家族も訪ねており、「自分の子が、と思ったら……」という話題になった。

子どもが生まれてすぐよりも、長男が6歳になった今のほうが、子どもが被害に遭う事件を見て心を痛めることが増えた気がする。
それは、子どもと過ごした歳月の長さに比例するものなのだろうか……。

お腹の中にいた10ヵ月、生まれてすぐの怒涛の1年、その後数年にわたる“イヤイヤマン”と戦う日々。保育園や幼稚園に入園し、定期的に行われるイベントの思い出。

それら、こつこつと積み重ねてきた思い出を一瞬でぶち壊され、夢見た未来は永遠に奪われるのだ。それを思うだけで身を引き裂かれそうな思いになる。

……たぶんこれを「実感」と呼ぶのだろう。

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