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親になったから、見えるものがある。

子育て

「子どもと遊ぶのがつらい」問題をどうするか

子どもの頃、友だちとするごっこ遊びが何よりも好きだった。
滑り台や砂場を海の中やお城に見立てて、人魚になったりお姫様になったり。
想像力を思いっきり膨らませて、背中の羽根でどこにでも飛んでいくことができた。

しかし、大人になって気づいてしまった。
子どもが木の枝を拾って、「変身するよ。せ~の、それ~!」と振り回しても、その木の枝はただの木の枝であって、決して魔法のステッキには見えない。
もう、子どもと想像の世界を共有することはできないのだ。
子どもの頃に生えていた背中の羽根は、いつの間にか消えてしまったのだ。

■子どもと遊ぶのは眠い


まあ、そんなわけで、親となった私の目下の悩みは「子どもと遊ぶのがつらい」ということだ。

とくに幼い子どもとの遊びは、同じことを繰り返しなので眠くてたまらない。
しかし、寝てはいけない。少しでも目を離せば、子どもは命の危険にさらされてしまう。
そして、親の眠気のピークと、子どもの昼寝のタイミングはたいてい重ならないので、猛烈な眠気を我慢しなければならず、拷問のようでもある。


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子どもの入院 ――「あなたの子なんだから」をかみしめる


5月のこと、娘が熱性けいれんをした関係で入院することになった。
管理入院だったので、母親的に狼狽することもなく、過ぎてみれば4日の入院生活はあっという間で、今は親子ともすっかり元気である。

さて、こういう非常時は、ふだんぼんやりしている子育てのスタイルを確認するきっかけにあふれている。


時間はさかのぼって、私と娘が総合病院の待合い病室で「入院or帰宅」という医師の判断を待っていた時の話をしたい。私たちがベッドで本を読んでいると、カーテンを隔てた隣のベッドから話し声が聞こえてきた。どうやら救急搬送されてきた1歳前くらいの子が念のため入院となり、母親と祖母がその付き添いのスタイルで悩んでいるのだった。

看護師の説明によると、入院のタイプは2種類。ひとつは子どものとなりに親のベッドが用意され、親が24時間付きそうスタイル。もうひとつは子どものみで宿泊し、親は面会時間に滞在するスタイルだ。前者を選んでしまうと、母親は退院まで子どもと一緒に過ごすことになり、途中から方針は変えられない。

母親には仕事もあるようだ。祖母(母親の実母のよう)が仕事中は祖母、仕事が終わったら母親に交代しようと提案しているものの、実践できるか考えあぐねている様子だった。

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「ワンオペ育児は不自然」となりそうな研究のクラウドファンディングをしてみた


クラウドファンディング、やったことはあるだろうか。
いわゆるネットで集める寄付や投資のことで、一般的に協力者は何かしらリターンとなる見返りをもらうことができる。まあ、ふるさと納税みたいなものか。

私のサイフの紐はけっこうカタめなのだが、「ワンオペ」とか「つわり」などのワードを見ると、共感を通り越して思考停止し、勝手な使命感にかられる。

先日、編集部を通して「新生児の生活リズムの形成過程を知るため」、ゆくゆくは「行動生理学的にみて母親のワンオペ育児は不自然なのでは?」という仮説を証明するため、研究者がクラウドファンディングを募っているということで、千葉大学までお話を伺いに行ってきた。

【関連記事】
「ワンオペ育児はやっぱり無理ゲー!」に関する科学的検証が始動まぢか
http://mamapicks.jp/archives/52246811.html

研究のテーマをざっくり説明すると、人類はワンオペ育児よりアロマザリング(母親以外の大人も共同で子育てすること)が適しているのでは?というもので、本研究はその証明の第一歩となりうるものである。

具体的には新生児の赤ちゃんに母親だけが昼夜つきっきりの場合と、父親などのほかの大人が介入した場合、赤ちゃんの生活リズムの作られ方に差はあるのかを調べるもので、被験者は妊婦、夫、お腹の中の赤ちゃんの3人。出産後も調査を続ける長期戦で、合計約1年ほど生活リズムを測定するという。

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「ワンオペ育児はやっぱり無理ゲー!」に関する科学的検証が始動まぢか

世の中の母親たちはぎりぎりのところで頑張っている。そして常に思っている。

「ワンオペ育児なんて無理ゲーだ」

いやほんと、そのとおりである。
出産で大ケガをしているような状態の体で、体内から母乳を分泌し、それを徹夜しながら与えるだなんて、命を削る行為以外の何物でもない。母親はアンパンマンかっつうの! ……いや、ワンオペ育児の母親はアンパンマン以下かもしれない。力が出なくても誰も新しい顔をよこしてくれないんだから。


そして、赤ちゃんは歩くこともできなければしがみつく力すらない。
抱っこしないとろくに移動できないくせに、抱っこの主要な担い手とされている母親はホルモンの影響で腱鞘炎になりやすくなるって、仕様として矛盾しまくっているだろう!

実際、人類学の観点からもワンオペ育児では無理があるといわれている。
そもそも人類は、狩猟採集の歴史が長かった。猿人として登場したのが約700万年前で、そこから農耕が始まる約1万年前まで、男性は狩りに出て家から離れ、女性は家の近くで採集を行いながら“共同育児”をしていたのだ。

農耕生活が始まったのだって、人類の長い歴史からすればつい最近のこと。核家族で、しかも共働き世帯が主流という現代の家族形態なんて、そこから考えるとどれだけ特殊なのか、という話である。体の仕様が追いついていないのも当然だ。

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親歴5年目、「子育て環境が良くなってる?」と実感した話

我が家の娘も年長クラスに上がり、「保育園に通うのもあと1年足らずかー」「ランドセルどうしよう?」「就学前検診はいつだっけ?」「卒対もあるよなー」……と、あれこれタスクを思い出しては忘れ、を繰り返している。そして、ここ最近送迎のたびに、今までになかった空気を感じるようになった。

「あれ、送迎担当してるパパさん、ものすごく増えたんじゃない……?」

ある日登園すると、玄関ホールに置かれていた靴が、私以外すべて男性物の革靴だった。
また別の日は、土砂降りの雨の中、自転車の前と後ろに子どもを乗せたパパさんが、スーツの上に着ていたレインスーツを脱ぎながらバタバタと園内に駆け込む姿を見かけた。

毎朝我が家とほぼ同タイミングでお見送りをしているパパさんは、お迎えも担当しているようで、17時ごろ自転車で爆走しながら保育園に向かっている。

会話をしたことはないので、何組とか、名前までは知らないけれど、みんな乳児クラスに子どもを預けているようだ。


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七五三前撮り体験記 ――親合格と見られたくて

ライフハックがもてはやされる世の中で、独特の存在感を放っているのが、「子どもにまつわる伝統行事」だ。

「どんな意味があるの?」という素朴な疑問と、「やっておいた方が無難」という同調圧力、「将来子どもに恨まれないため」の保険と、伝統行事にまつわる企業の戦略にひっかかる、など清濁併せ呑みながら、命名式から始まって、お宮参り、お食い初め……等とクリアして、やってきました七五三。


七五三は、本来数えの年で子どもの成長を祝うものであるが、もはや「本来」とか「もともと」がもたらすメリットが謎。

一説には、子どもの脳みそが急激に発達する数えの3歳(イヤイヤ期か)、5歳(プチ反抗期といわれるアレか)、7歳(脱・神様のモノたる何かがあるのか)にお祝いをすることで、急激な成長に伴う「ひずみ」に気を付けなされ~と警鐘を鳴らすものだという。そう考えると、扱いにくい時期を周知させるためのラベリングだったのか、と少し納得する。

だが、今の世間の七五三イメージは、子どもの健やかな成長を着物を着せて祝って記録するものであり、そのタイミングがたまたま昔ながらの、3、5、7歳であるといったものだろう。

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育児に悩んだら「ダーウィンが来た!」を見よ

私の子育てのバイブル。それはNHK総合・日曜夜7:30から放送される『ダーウィンが来た!生き物新伝説』という番組である。

この番組は、子どもに向けて生き物の生態をユーモラスに紹介する番組なのだが、大人が見ても面白い。私は子どもが産まれる前から毎週録画して、気に入ったものはずっと残して何度も見ている。それくらいこの番組の大ファンだ。


「ダーウィンが来た!」の魅力……。それは、動物たちのヘンな動きやスゴ技をフォーカスして、面白いキャッチフレーズやBGMとともに紹介し、視聴者をププっと笑わせながら、なぜそんな行動をするのか、その動物の生存戦略とは何ぞやということををしっかり解説するというところだろう。

構成はだいたい似通っていて、その動物がどんなところに住んでいて、どんな狩りをして、どのような繁殖行動をするのか、といったことである。珍しい動物を紹介するときもあれば、野生動物が都会の思わぬところでたくましく生活している様子を紹介することもある。そしてときには、生き物の生態を解明するための研究や生態系保全のための活動を紹介するときもある。

そんな「ダーウィンが来た!」なのだが、子どもを産んで「あ、これってすごく子育て、いや人生の本質が描かれているぞ!」ということに気づいた。だから、私にとってはどんな育児書よりもこの番組が育児のバイブルになっているのである。

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育児とチート ――なんて厄介な世の中だ

じつはこのところ、うんざりしている。

それは、小学生の子を持つ親に対しての進路指南記事あれこれ……いや、記事だけということではない。ネットで目にする文字類全部を含めておこう。

時代が違うというのは重々承知なのだが、私の思い描いていた小学生の子育ては、あまりにアウト・オブ・デイトだということを、これでもかと世間から示されていることに、なのだ。


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きょうだいを“平等にかわいがる”の難しさ ――「上の子可愛くない症候群」その後

「上の子可愛くない症候群」について書いてから2年が経った。

これが「上の子可愛くない症候群」!? その対処法を考えてみた
http://mamapicks.jp/archives/52179700.html

我が家の子どもたちは、それぞれ小学1年生と2歳半になり、当時とはまた違った視点が筆者の中に芽生えてきている。


現在2歳半である“下の子”はイヤイヤ期真っ最中である。

靴をなかなか履かない、「自分で!」と怒るもののできずに、「できなかった!」とふくれている、ベビーカーに乗りたがらず、毎晩保育園の玄関で10分ほど押し問答する……などはあるが、「まあ、こんなもんだよね」という過去実績があるので、実はそれほど困っていない。

そして、最悪このイヤイヤが小学校に上がっても終わらない……ということも今は知っているので、長期戦の構えだ。

夫は少し様子が違うらしい。
「イヤイヤするけどそんなに困らないね」と私がいえば、「お父さんはそんなことありませんよ」。

記憶を整理してみたが、長男の2歳当時、夫が今よりは子どもにコミットしておらず、夫の中には、長男のイヤイヤ期のひどい部分について、記憶がないのかもしれない。

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オバサン現象への抗い方 ――「ジャネーの法則」と「マズローの欲求5段階説」を超えて

突然だが、「子どもを生んでから時間が経つのが早い」と感じないだろうか。
2017年、梅雨が明けたと思ったら、もう8月が終わろうとしている、このままあっという間に生涯を閉じてしまうのではないか、という危機感を持つのは私だけではないだろう。

この理由として、人は年を重ねたぶんだけ時間が早く過ぎると感じる「ジャネーの法則」や、大人になると新鮮な体験が無くなり日常がマンネリ化するから、というものがあって、どれも納得する。


で、今回それに加えたいのが、「人生の主役を降りがちで、時間の裁量権からも降りがち」を挙げてみたい。

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