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親になったから、見えるものがある。

孤育て

3メートル四方のリアル ――映画『ルーム』の特殊性は普通の子育てとつながる

なんだか数日、私の態度が息子に対してきつくなっていた。最近結構いいバランスでまわっていたのに。ちょっとしたきっかけで、もう少し彼の世界を広げないとまずいんじゃないか、と、私が思ったのが原因だ。いやいやまだだ……と気持ちを引っ込め、のんびりモードにもどりながら、去年観た映画『ルーム』のことを思い出した。

映画『ルーム ROOM』 公式サイト
http://gaga.ne.jp/room/index.html

この作品は、ある事情で納屋に長く監禁されている女性とその子どもの話だ。子どもは生まれてから一度もそこから出たことがなく、外に自分たち以外の人間がいて、広い世界があることすら知らず5歳の誕生日を迎える。

母親は、どうにかこの子に広い世界を見せようと、脱出計画を試みる。その先ふたりがどうなるのかも含めて、全体に抑えたトーンで淡々と描かれる映画だ。


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話題のNスペ「ママたちが非常事態!?」が書籍化 ――最新科学で「育児の問題」を読み解く

NHKスペシャル『ママたちが非常事態!? ~最新科学で迫るニッポンの子育て~』が書籍化された。2016年1月に放送され、当サイトでも放送前に取り上げて話題を呼んだ番組だ。
【プレビュー】NHKスペシャル『ママたちが非常事態!? ~最新科学で迫るニッポンの子育て~』 ――産後・育児の孤独とイライラに科学で切り込む
http://mamapicks.jp/archives/52193866.html

放送後、番組を見たママたちからの大きな反響を受けて、すぐさま第二弾が制作・放送されたのだが、書籍には2回にわたって放送された内容に加えて、紹介しきれなかった情報や、取材の裏話などが収録されている。


今回は出版元であるポプラ社にて、編集担当の斉藤尚美さんと営業企画部の土橋恵さんに、書籍化に至るまでの経緯や本書制作上の裏話などを伺った。

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【プレビュー】NHKスペシャル『ママたちが非常事態!? ~最新科学で迫るニッポンの子育て~』 ――産後・育児の孤独とイライラに科学で切り込む

2016年3月27日(日)放送の第二弾『ママたちが非常事態!? 2 ~母と“イクメン”の最新科学~』 のプレビュー記事はこちら


「なんの地獄かと思った」「こんなの聞いてなかった」
……初めての育児中のお母さんの声だ。

多忙で不在の夫。赤ちゃんとふたりきりの時間を過ごすお母さん。夜も昼も眠れず身体はへとへと。初めてでわからないことだらけ。「かわいいね」「つかれたね」「ねむいよね」「これって大丈夫なのかな?」そんな他愛もない声をかけ合う相手が家にいない。

そういう「孤独な」子育て中のお母さんは今とても多い。むしろそういう人の方が圧倒的に多いだろう。

幸せの象徴のような新しくきれいなマンションの一室でさえ、赤ちゃんとふたりきりの密な時間は「なんの地獄?」と感じる空間になりうる。

孤独なんて言ったら贅沢?みんなもそうだし……なんて飲みこみがちなストレートなお母さんの気持ちを現状として見せた、NHKスペシャル『ママたちが非常事態!? ~最新科学で迫るニッポンの子育て~』が1月31日(日)に放送予定だ。


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「地域で見守る子育て」の小さな一歩 ――広がる背景にピントを合わせて見えるもの

夏祭りの季節。あの縁日の色合いや雰囲気が楽しくて好きだ。まだ息子が幼稚園の頃、近所の夏祭りに出かけた数日後、同じ園のお母さんが笑いながら教えてくれた。

「この前のお祭り、うちのビデオにね、○○くん(=息子の名前)が映ってたの~、しかもちょうど転んだところが!!」

撮影中は気づかなかったものの、あとでビデオを見ていたら、うちの息子が後ろの方に映り込んでいるのを発見した、というわけだ。

■それは背景か?出演者か?


そうそう、家族を撮った写真やビデオには、周りにたまたまいた「知らない人たち」もたくさん映っているものだ。でも、知らない人がいくら映っていても、「背景」として見ているからいちいち気にならない。木や建物と同様に、ひとまとめに背景であり、配色の一部でしかない。

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「ママじゃなきゃダメ」なのか?

行きたいライブが平日に開催されることになった。
毎度のことだが、「その時間、娘の面倒は誰が見る?」という問題に直面する。あと数ヵ月あるからぼちぼち考えよう、まあ何とかなるでしょう!と勢いでチケットを取ったのは今年の初めのことだった。

しかし、公演の日が近づくにつれ不安が押し寄せてきた。

結局まだ誰にも託児をお願いしていない……。

夫はここのところ輪をかけたように仕事が忙しくて終電ギリギリの帰宅、近所に仲良くしているママ友もいない。何度か利用した夜間の一時預かりも、最終のお迎えは20時までだ。



ちょっと厳しいな……、だけどせっかく取ったチケットを無駄にもしたくないし、もう奥の手を使うしかない、と実家の母に連絡することにした。

私用のために関西から来てもらうのは……という躊躇も若干あったが、保活で非常にしんどい思いをしたこともあって、母が「何かあったらもっと頼ってきていいんだよ、遠慮は要らないから」と言ってくれたことに今回ばかりは甘えてみてもいいかな、と考えた。

ダメ元で母にメールをすると「いいよ、何日の何時に行けばいいの?」とふたつ返事でOKが出た。

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「子育て+ゆるく働く」を許容できる社会、そして自分

近々、第一子出産予定だという人とおしゃべりをしていたら、「ああいうことする親にはなりたくないなぁ」という想いが伝わってきた。どうしてそうなっちゃうのか不思議でしょうがない、という様子。

■でも、きっとあなたもやってしまう……


わかる、わかるなぁ、私も「こうなりたくないなぁ」と思っていたことがいくつもあった。

感情にまかせて怒る、頭ごなしの叱責、本人のペースを待たずに手を出す……しかし、これぜんぶ、私は結局やってしまったことばかりなのだ。0~2歳くらいまでは、けっこうゆったり見守る気持ちで過ごせていた気がするけれど、その後、もう、まったく残念なことに「やっちゃったリスト」入り。

だから、出産を控えた彼女に対しても内心思った。多分、今心にある「嫌な態度リスト」は、いずれ、ほぼぜんぶやっちゃうと思うなぁ……と。これは、意地悪な気持ちとかではなく、諦念めいた確信として。


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子への苛立ちは断ち切れるか?――母が子を正論で追い込む

「もういいよっ、どうせ聞く気ないんでしょ、何度言ったって無駄なんだから! もう勝手にしなよ! だいたいいつもさ……そもそも自分の事に責任持ちなよ……」

あぁ、今日は朝からやってしまった。
これが母から子への苛立ちに満ちた言葉のスタートだ。そして理詰めの追及が延々と続く。



■母が子を正論で追い込む


子どもを大人が正論で追い込むのは実に簡単だ。圧倒的に大人が強い。

正論は人を追い込みすぎること、時に現実的でないことを知っているから、通常の人間関係でそれを振りかざさないよう、結構気をつける。でも、子ども相手にこれが止まらない。

自分の満足行くところまで徹底的に言葉で追い込み、子どもが理解できる範囲はとっくに超え何の効果も生まない……母親自身、こんなアプローチが最悪なのは100%自覚している。まったく大人気ない。

そんな妻を目撃して、「これはヤバイ、どうなってるんだ?」と当惑し、逃げるように出勤する夫の皆さんもきっと多いだろう。

これが子どもの日常だとしたらきつい。逃げ場がない。だけど、親は実に簡単にここに落っこちる。続きを読む

【話題】「もういやだ、子育て疲れた」に反響多数

子どものいる生活というのは満たされる一方で、確実にイライラも溜めていくものだ。
日々なんとかやり過ごしてはいるものの、ふと気付くとストレスで身動きがとれなくなってしまうこともあると思う。

読売新聞社が運営する有名掲示板「発言小町」で、「もういやだ、子育て疲れた」という題の投稿を見つけたのでご紹介したい。

2歳から小学2年生の三人の子育て中という母親からの投稿で、のっけから「もういやです」と、かなり疲弊した様子。

朝早くから慌ただしく子どもたちの世話に追われ、しかも夫の手助けは期待できないという状況で、「動き回る2歳児を抱え、小2を送り出し、年中児を幼稚園バスにのせたら、自宅は悲惨。テーブルには食器、食べ残し、おもちゃ散乱。もういやだ。今だけなのかもしれないけど、いやだ。何かが壊れそう。」と、相当行き詰っているようだ。

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学研の編集者を経てネット業界に。育児、教育分野を中心にネットメディアで10数年にわたり活動中。思春期の娘の父。

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望月町子

子どもが1歳半になったころから“子連れ出勤”を開始、日々をブログ「1歳からの子連れ出勤」に綴る。夫と娘の3人暮らし。
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