首都圏の私立中学入試シーズンはピークを越え、すでに終盤戦に入っている。そんななか、秀逸な大学進学実績はもちろん、政財界はじめ各界に著名OBを多数輩出する名門校、麻布中学の入試問題がネット上で大きな話題となっている。

2月1日に行われた同校入試の理科で出題された問題は、
「(略)『ドラえもん』がすぐれた技術で作られていても、生物として認められることはありません。それはなぜですか。理由を答えなさい。」
というものだ。

ちなみにこの問題、大手中学受験塾・四谷大塚による模範解答は、
「自分が成長したり、子を作ったりするという特徴がないから」
であった。

すでに「NAVERまとめ」のページでは、20万ページビューを越え、3,000リツイート・2,000いいね!の広がりを見せている反響ぶりだ。


なぜ、このような出題がされたのか?
その要因と背景について、『中学受験という選択』『名門中学の子どもたちは学校で何を学んでいるのか』などの著書があり、麻布中学・高校出身でもある教育ジャーナリスト・おおたとしまさ氏による分析を緊急寄稿いただいた。
名門私立中学が入試問題に込めるメッセージ性についての解説も興味深い。

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