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親になったから、見えるものがある。

産後うつ

【新刊情報】「ふたりは同時に親になる」 ――産後ママのモヤモヤを言語化したMAMApicksファン待望の一冊

はじめに、このイラストをご覧ください。産後のママとパパの状態を示したものです。


崖から落ちそうな危機的状況なのに、「がんばれー!」と無邪気に応援するパパと、「自分でどうにかすべきなんだろうな……」と自問自答しているママ、という最初のフェーズが左側。それを放置した結果、まだ崖から落ちそうな状態のまま、「自覚してよ!」とイラつき怒り攻撃するママと、「だって俺は仕事なんだよ!」と防戦するパパというフェーズが右側の状態。

もう、とりあえず、応援とか我慢とか攻撃とか防御とかしなくていいから、いますぐママは「落ちるー!助けてー!」と叫んで欲しいし、パパは「ヤバイ!」と荷物を放り出して手をガシッとつかんでほしいのに……。

こんなイラストが登場する、産後を乗り越えるパパとママのための本が出ました。


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「今、求められる産後ケアの必要性」セミナー報告 ――誰もが抱える潜在的な「産後うつ」に言及

2016年7月14日、文京学院大学にて「今、求められる産後ケアの必要性」をテーマとする報道関係者向けのセミナーが開催された。登壇したのは、同大保健医療技術学部准教授の市川香織氏。当日の会場は、大手新聞各社の記者や業界有名誌の編集スタッフが出席し、この問題におけるマスコミの関心度の高さがうかがえた。


■産前産後の女性には安心できる環境を


市川先生はまず、毎日新聞による妊産婦自殺に関するショッキングな報道を受けて、妊産婦の自殺率が、健康問題からの妊産婦死亡率より高いことを指摘。産前産後の時期はホルモンの変化が大きく不安定な時期であるため、正常なホルモンバランスを保つためには、専門家による継続したケアや、家族や周囲に認められ大事にされる安心感が必要であることについて解説した。

また、周産期うつは潜在的に誰もが抱えており、約半数の産後女性は、産後1年くらいの間に、「自分が“産後うつ”だったかも」と感じた経験があるといった統計を挙げ、とくにピークである産後3ヵ月までは、母親自身が頑張りすぎないことについて喚起した。

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映画『きみはいい子』が描写する誰にでも起こり得る話

現在公開中の映画『きみはいい子』を鑑賞した。
http://iiko-movie.com/

中脇初枝氏による同名の小説を映画化した本作品は、虐待、ネグレクト、学級崩壊、高齢者の独居など、いまの日本が抱える社会問題がテーマ。


監督の呉美保氏は、脚本家・CMディレクターとしても活躍する30代の女性。
前作『そこのみにて光輝く』では、地方の貧困、親の介護など、重い題材をえぐり出すように描写し、国内外の映画賞を受賞するなど注目を集める存在だ。

前作の感動も鮮明に残っていたので、『きみはいい子』はどんな風に描かれるのか、公開を楽しみにしていた。
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妻たちの「プチ家出」

明確な原因はないけれど、「私っていったい何のために生きているんだろう」とふさぎこんだり、友だちが楽しげに夜のイベントに出かけている様子を知ってウズウズしたり、ちょっとずつ育児のイライラが蓄積されて抱えきれなくなったとき。

そんな時、どうしていますか?

子どもが0歳のころは、初めてのことで精一杯だったせいかそれほどでもなかったのですが、2歳・イヤイヤ期を迎えている今、親の消耗がハンパないです。夫婦ともに毎日同じくらいのダメージを受けているので、ついなんでもないようなことで当たりが強くなりがちなところは否めません。

そんなわけで、「プチ家出」のお話。

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妻の不機嫌ループ ~困惑する夫たちに捧ぐ~

マクドナルドで昼食を終えて、和やかに過ごすママと小さな女の子。しばらくして、お父さんが現れた。突然、お母さんの声色が変わる。

「ねぇ、どうしてメールをしてからこんなに時間がかかるの?」
……もはやさっきまでの優しいママと同一人物とは思えない。諦め顔でやり過ごすお父さん。

夫の前では急に不機嫌になる。子どもとふたりの時は「感じのいい母」でいられるのに。何だろう、あの現象は。正直に言えば私も身に覚えがある……。

■出産前はこうじゃなかったんだけど……


子どもが生まれる前、二人きりの時はこんなことなかったんだけどなぁ……。妻の様子がおかしい、一変してしまった、そんなふうに思うお父さんは多いかもしれない。

そう、子どもが生まれてから、急に「夫への不機嫌」が高まるのは珍しいことでは無い。


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産後の「ぎりぎり状態」でわかる「最後に自分に残るもの」

「あぁ、こんな雰囲気の人だったんだ。」
子どもの3ヵ月検診の頃に知り合ったお母さん仲間にずいぶん久しぶりに再会した時、たまにそんなことを思った。より「ちゃんとした感じ」ができ上がって、一定の空気をまとっている。

子どもがある程度大きくなり余裕ができた頃、母はそんなふうに、ようやく「元の姿」に戻る。

■3ヵ月検診時の母はかなり「ぎりぎり」


第一子出産後間もない3ヵ月検診の頃というのは、人生の中で最も余裕の無い状態に陥っている時期なんじゃないかと思うほど、皆、ぎりぎりな状態だったりする。



多くの人が、もう、化粧とか、ファッションとか、そういう気分でもなく、限りなく最低限な状態のところに、ささやかな「外出モードスイッチ」を入れて保健センターへ向かう。

「素」の状態に一番近い頃に、母同士、初めて出会うのだ。その人がばりばり仕事をしていた「元の姿」はお互いまったく知らない。

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【コラム】「ハーフバースデー」の備忘録

先日、娘が生後6ヵ月を迎えた。
近頃は「ハーフバースデー」という言葉も浸透し、記念に撮影やお祝いをしたり、離乳食を始めたりと、ひとつの節目として認識されている。

6ヵ月経ってみて新生児のときの写真を見ると、「こんな顔だったっけ?」と思うことが多い。3ヵ月、いや1ヵ月前の写真でさえ、別人のように感じるのだ。

どんなに写真におさめていても、実物の娘の姿かたちは日に日に上書きされて、同時に自分の記憶も更新されていく。

友人やお互いの両親は数ヵ月に一度会う程度なので、会うたびに「大きくなったねー」と言ってくれるが、私は大きくなったのかもよく分からないくらい、以前の娘の姿を思い出せなくなっている。

この調子だと、今見ている顔も1ヵ月後には思い出せなくなるのだろうと一抹の淋しさも感じるのだ。


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育児の「四月疲れ」をちょっぴりラクにする、5つのライフハック

年度が切り替わり新しい学期の始まる4月は、子どもにとっても大人にとっても生活の変化が多い月です。さらにまだ花粉が飛んでいて、寒暖の差も激しく、お花見などのイベントも目白押しとあっては、疲れを溜めるなというほうが難しいかもしれません。

とは言っても自身のコンディションが直接、子どもたちのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)に影響しかねない私たち「親」。僅かずつでも疲労メーターが下げられるものなら下げるに越したことはありません。今回は、比較的誰でも簡単かつ安く行える「心身の疲れを取るライフハック」を、5つほどご紹介したいと思います。

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自分の胎盤からのプラセンタを摂取し、産後うつに対処可能?

意外な物が効果あり?


23日のCBS Losangelesのホーム―ページに、自分の胎盤から取ったプラセンタ錠剤を摂取すると産後うつに効果があるかもしれないという記事が発表されました。

胎盤は赤ちゃんが母親から栄養分やその他の重要な化合物を受け取ることを可能にし、さい帯を経由して子宮の壁に発​​達中の胎児をつなぐ、一時的な器官であり、オキシトシンという出産時に役立つホルモンを分泌します。

ほとんどすべての哺乳類は、出産直後に自分の胎盤を食べるので、この方法は理にかなっていることであると、発見したアン・ファーガソンさんは語ります。彼女はこのサービスをすでに開始しているとのことですが、反対意見もあるようです。

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(写真:GATAG Free Photo 1.0 by Robert Whitehead)

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乳幼児虐待根絶へ 産後うつ実態把握で産婦の7%が「要支援」

慣れない出産・育児を自治体でサポート

乳幼児の虐待を防止するために長崎県が出産直後の全産婦を対象に産後うつなどを統一質問表でチェックする事業を4月から始めた。これによると、佐世保市では半年間で出生数の7%に当たる母子が「支援が必要」と判断された。

出産後間もない産婦は育児不安や披露から深刻な虐待事件につながるケースもある。リスクのある家庭を把握し、保健師と連携して早期からのサポート体制を作ることを目的としている。

全国では岩手県につぐ2県目の実施で、厚生労働省はその成果に注目している。

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※イメージ

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学研の編集者を経てネット業界に。育児、教育分野を中心にネットメディアで10数年にわたり活動中。思春期の娘の父。

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編集者&ライター、気象予報士。母親向けお天気教室の講師や地域向け防災講師も務める。家族は夫と2014年生まれの長女、2018年生まれの長男。
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