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親になったから、見えるものがある。

親子関係

「子どもを産めば親の気持ちがわかる」って本当ですか


世の中には、子どもを産んだことのない人を黙らせることのできる魔法の言葉がたくさんある。

そのうちのひとつは、

「子どもを産んでいないから未熟だ」

であり、もうひとつが、

「子どもを産めば親の気持ちがわかる」

である。

本当にそうなんだろうか。
私は以前からそれに反論したくてたまらず、子どもを産んでからもずっとそのことを考え続けてきた。

「子どもを産んでいないから未熟だ」とか「子どもを産んで成長しました」という言葉については、以前ここで考察し、「『子どもを産んだら成長できる』ってどうですか?」という記事にまとめた。

というわけで、今回は、

「子どもを産めば親の気持ちがわかる」

という言葉について考察したい。

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「10歳キラキラ白書 2019」レポート ――父親の行動が娘の結婚観、キャリア観に影響!

毎年3月上旬に発表されるワコールの「10歳キラキラ白書」。体の変化だけでなく心理面でも大きな変化を迎えるお年頃の女の子たちに実施したアンケート調査だ。目白大学人間学部心理カウンセリング学科の小野寺敦子教授の監修・分析のもと、これまでは、“母と娘”のコミュニケーションに焦点を当てていたが、今回の調査では、初めて“父と娘”の関係に着目。その発表会が3月1日、タレントの山口もえさんをスペシャルゲストに迎えて開催されたので、当日のようすをレポートする。



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この映画観せて平気かな?を調べるのに便利な情報源 ~親子で映画を楽しむ

はじめて息子と映画館で見た映画は、「トイ・ストーリー3」だった。公開年を調べると、どうやら3才の終わり頃だったらしい。暗闇を怖がる子ではなかったけれど、上映中ずっとじっとしてられるのかなと内心不安な気持ちでいたら、大スクリーンに夢中でひたすらポップコーンを食べ続け、ジュースをどんどん飲んでケラケラ笑い、ものすごいくつろぎっぷりだったのをよく覚えている。


■映画は子どもに付き合う時間に


それ以降、いろいろ観たものの、当たり前ながらすべて吹き替え版。ディズニー&ピクサー系のあらゆる登場人物は日本語でしゃべる。そして、毎年のようにウルトラマン映画に付き合うなどの年中行事も差しはさまれる。あぁ、この1本にこの値段を払うなら、私はあっちがみたいのに……そのうちそんなことすら思わなくなったりした。

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怒りの悪循環から抜け出る、我流アンガーマネジメント

私はいま、何度目かの育児の壁にぶち当たっている。
家庭運営と育児に関わる課題が頻出しており、どこから手をつけていいか分からない。
ついこの間、子ども電話相談に現状を話し、同情と対策をいただき気分的に落ち着いたところだ。

我が家の今の状況を分かりやすく列挙すると、
・ワンオペ
・上の子精神的に不安定
・下の子イヤイヤ期
・朝一回、夜一回、阿鼻叫喚のママ取り合いできょうだい喧嘩、または、ママずっとそばにいてグズグズ状態×2(これが辛い)
・私は心身ともに消耗

※ただし、以前書いたように、私がおらず父親だけが面倒をみる場合は、つつがなく過ごせる……。
http://mamapicks.jp/archives/52236319.html

である。

人生39年近く生きていれば、課題を一発解消するアメージングな手段など存在しないことは織り込み済みだ。

だからいかにこの悪循環沼から一歩ずつ這い出るかの具体策を講じ、高速でPDCAを回している。……と書くとカッコいいけど、要は暗中模索している。


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なぜ、母親と父親で子どもの態度は豹変するのか

何年か子育てをしてきて、「母親+子ども」の時と「父親+子ども」の時とでは、どうやら子どもの態度が違うようだ……と感じている親御さんはいるだろうか。

私は、夫から話を聞く限り、「父親+子ども」セットの方が、生活をすんなり回しているように感じており、このたびママ友から、「私の時のほうが、明らかに大変」だという証言が取れたので、私事だが公開する。

「やっぱりそうだった!」というスッキリ感と、「しかしなぜ?!」というモヤモヤ感。子どもに振り回される心身ともに、げっそり感を味わっている。今回はそこを考えてみたい。


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【映画レビュー】『ドラえもん のび太の宝島』が放つ父親への強烈なメッセージ

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この映画はすごい。込められたメッセージがダイレクトで強い。
「子どもがドラえもんをみたいっていうから、なんとなく一緒に来たんだぁ」というパパは注意した方がいい。胸を撃ち抜かれて、考えさせられるだろうから。

(※以下本文、ネタバレを含みますのでご注意ください)

■母子ではなく、父子にフォーカス


今回の「のび太の宝島」は、毎年ドラえもんの映画を見ている人からも評価が高いようだ。
私は近年のドラえもんをみていないのだが、「宝島」は現代社会への示唆に富みまくっていて、笑いあり、涙あり、友情あり、感動あり……そりゃ人気があるなと納得した。私が感じた今回の太い柱は「父子愛」である。

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アニメキャラに見る親子の関係 ――トーマスとチャギントンからの考察

子どもがテレビを見る時の集中力には、目を見張るものがある。
あえてその状況にオノマトペをつけるなら、映像を目から“ゴクゴク”と脳へ焼き付けているとでも言おうか。この幼児期の集中力で取り入れた番組の価値観が、今後彼らに影響してしまうのだろうか。

ふとテレビを一緒に見ていて、「おやっ?」と思ったことがある。

■機関車を人間として見てみると……


鉄道好きな男の子が通る道に『きかんしゃトーマスとなかまたち』(Eテレ・以下トーマス)と『GO!GO!チャギントン』(フジテレビ・以下チャギントン)とふたつのテレビ番組があるだろう。もれなくわが家の子鉄な息子もハマっていた時期があったのだが、この2作品、似ているようで全然違っていて、私はなるべく2つを1セットにして見せていた。

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母娘の関係を良好に保つカギは10歳にあり? ワコール「10歳キラキラ白書 2017年版」ワークショップ参加レポート


娘をもつ母にとって気になるのが、「生理」と同時に「ブラジャー」をいつごろからすすめるか、ということ。現在12歳(小6)の娘をもつわたしの周囲でも、「どうした?」と話題になる。生理は現象として明らかにわかるので、そのときに処方(?)を教授しやすいが、「ブラ」のほうは、「すすめるタイミングがわからない」という声が多数。自分も通ってきた道のはずなのに、すでに忘却の彼方だし……。そんな悩みの解決のヒントになるようなワークショップに行ってきた。

主催は下着メーカーの老舗、ワコール。2014年に「10歳未来プロジェクト」を発足させた同社では、10歳を「ブラをつけ始める時期」として、とても大事な年頃と位置づけ、さまざまな啓蒙活動を行っている。この3月には、プロジェクトの一環として「10歳キラキラ白書 2017年版」を発行した。

今回のワークショップは、白書の内容紹介と、その結果から見えてくることを、目白大学で発達心理学を教える小野寺敦子教授に解説いただき、さらに「エゴ・レジリエンス」ワークを実施。「エゴ・レジリエンス」とは、簡単に言うと「メゲない心」を育てる力だそうだが、詳しくは本記事を読み進めていただきたい。

というわけで、ワークショップの様子をレポートする。

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子どもの就学を前に己の黒歴史と向き合ってみた


“人生最古の記憶”について考えたことがあるだろうか。

筆者の最古の記憶は、地元の私立幼稚園の受験日。
ハサミを持ってまっすぐな線を切るものだったのだが、「こんな簡単なことやらせて、バカにされているのかな」とぼんやり考えたのを覚えている。

「俺?……小1かなあ」

夫に同じ質問をしてみたところ、そのような回答を得た。

……えっ? 小1??
幼稚園の記憶がばっさり抜け落ちているの???

自分がアベレージだと思ってこれまでやってきたので、軽く衝撃を受けたのだった。

■育児、それは過去の自分との戦い


「赤ちゃん生まれても、誰かと比べたらダメよ、この子はこの子なんだから」
長男が生まれる前、たしか母親にそんなことを言われた。

「……そうはいわれても、相対評価して安心したいし」

はじめての育児では基準がわからない。
何ができたらOKで何だとNGなのか、そもそも誰がジャッジするのか。

“自己肯定感”“自尊心”

育児界隈で頻繁に目にするそれらのワードが、一人目の育児においてたびたび筆者を苦しめた。

「誰とも比べない、ありのままのわが子を受け止めて」

子どもの自己肯定感を高めようと気をつかうほど、自分がどんどん空っぽになる気がして、自分自身の自己肯定感は低くなり、自尊心はどんどん傷ついていったのだった。

やがて、安心したいがための“相対評価”の比較対象先は、保育園の同級生でも近所の子でもなく、非実在である“長男と同じ年のころの自分”になっていくのだ。当時の記憶を掘り起こしながら。

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夫婦で子どもと離れて見えたこと ――親子も夫婦も、関係は変化し続ける

子育てをスタートして10年目、初めて長い時間息子と離れる経験をした。キャンプで二晩まるごと。今まで実家に子どもだけ長期間預けるとか、夫に託して数日自分が家を空けるとか、そういうチャンスすらなかった。

■子どもがいない時間、違和感ありすぎ!


「子どもがいなくて楽だ!助かる~」と思うかというと、なんだか落ち着かない。夫が息子を連れて日中遊びに出る日に感じるストレートな解放感とはどうも違う。普段学校に行っている間の仕事時間とも違う。

どうせ仕事があったから、夫婦ともにただパソコンに向かっているだけなのだけれど、なんだか、そわそわする。家の中の風景が違う。だって、夜も朝もいないのだ。しかも2回続けて。

乳幼児育児期に、たまにひとりで外出することがあると、「子連れでないこと」にものすごく違和感があった。子どもと一緒にいる感覚で体が動きそうになる。あれと似ているようでまたちょっと違う。いつもの部屋がなんとなくよそゆきっぽい空気になる。


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