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写真提供:Railstation.net
まもなく夏の帰省シーズンがせまり、子どもと一緒に新幹線に乗るご家庭も多いと思う。子連れで新幹線に乗る際に知っておくと便利な豆知識について、携帯サイト「子鉄ママ鉄ガイド」編集部からアドバイスをいただいたので、ぜひ参考にしていただきたい。
Q1.こども料金は何歳から?
こども料金がかかるのは6歳~12歳未満です(ただし12歳の小学生はこども料金)。6歳未満の乳幼児(および小学校入学前の6歳児)については、抱っこや大人の膝にのせたりであれば無料ですが、ひとりで座席に座る場合はこども料金(運賃+特急料金)が必要になります。

Q2.新幹線車内で授乳はできる?
新幹線には「多目的室」という設備があり、授乳はもちろん、おむつ交換、着替えのための利用ができます。東海道・山陽新幹線「のぞみ」(16両編成)の場合は11号車、山陽・九州新幹線の「みずほ」「さくら」「ひかりレールスター」(8両編成)の場合は7号車、東北新幹線「はやぶさ」(10両編成)の場合は5号車となっています。そのほかの車両でも設置している場合が多いので、乗務員の方に尋ねてみてください。

Q3.座席のリクエストはできる?
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予約時に号車や席番をリクエストすることも可能です。なので、ベビーカーが置きやすい「(車両はどこでも)一番先頭か後方の席番」、トイレやぐずった時に便利な「デッキに近い座席」、「エレベーターに一番近い普通車」、さらに前述した「多目的室に近い席」という希望を伝えれば、席が空いている限り、きいてもらうことができます。いずれにしても早めの予約がおすすめです。

Q4.駅にエレベーターはある?
東海道新幹線であれば、全駅にエレベーターが設置してあります。たいていの駅は、ホームの真ん中付近で、グリーン車の停車位置付近にあたります。東海道新幹線の場合は、8-10号車がグリーン車ですので、予約するときにその近くの号車を指定すれば、エレベーターからも近く便利な場合が多いです。

Q5.指定の新幹線に乗り遅れ!変更はできる?
子連れの移動では、突発的なアクシデントはつきもの。新幹線の駅に向かう途中でトイレに行きたくなったりオムツ替えをしたり、あるいは赤ちゃんのお世話に必要な忘れ物に気づいたり! もしも指定の新幹線に遅れてしまう場合でも、あわてないで。
もし遅れることがわかっていたら、発車前の時間であれば、1回に限り手数料なしで指定を変更できます。自宅を出るのが遅れたり、途中で乗り遅れることがわかった場合は、最寄りJR駅のみどりの窓口で変更すればOKです。
もしも変更できずに乗り遅れた場合でも、指定の列車と同じ日のうちなら、後続列車の自由席であれば利用することができます。(※一部の企画乗車券をのぞく)

Q6.ファミリー向けの座席はある?
山陽新幹線の新大阪⇔博多間を走る「ひかりレールスター」には、家族での利用にうれしい4人用個室があります(1編成に4室のみ)。3名もしくは4名で利用の場合、ひとりあたりの特急料金は普通車指定席料金と同額で、個室料金などはありません。
また、東海道新幹線には季節・指定列車限定ですが、「お子様連れ専用車両」があり、まわりに気兼ねなく過ごすことができます。こちらは料金も若干おトクです。

Q7.できるだけおトクに新幹線に乗りたい(東海道新幹線)!
お子さんが電車に乗っている時間が苦手でなく、移動時間もあまり気にしないのであれば、東海道・山陽新幹線の各駅停車、「こだま」号を利用するとおトクです。
東海道新幹線であれば「ぷらっとこだま」というプランがあり、お盆と年末年始をのぞく通常期なら、東京→名古屋片道がおとな7,900円(通常料金10,580円)・こども5,200円、東京→新大阪片道がおとな10,000円(通常料金13,750円)・こども6,800円で利用できます。ちなみにお盆と年末年始期間も利用できます(料金は東京→新大阪でおとな11,500円、こども料金同じとなります)。ちなみに、東京―名古屋間は「のぞみ」で約1時間40分のところが「こだま」だと約2時間50分、東京―新大阪間は「のぞみ」で約2時間半のところが「こだま」だと4時間かかります。

Q8.できるだけおトクに新幹線に乗りたい(山陽新幹線)!
山陽新幹線区間であれば「こだま指定席往復きっぷ」がおトク。新大阪⇔岡山往復が6,880円(通常料金11,720円)、新大阪⇔広島往復が10,880円(通常料金17,400円)で、こども料金は全区間一律往復3,000円です。ただ、残念ながら新大阪⇔博多の設定はありません。
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なお、山陽新幹線を走る500系こだま号の8号車自由席には、でんしゃ大好きな「子鉄ちゃん」が大興奮すること間違いない、運転台の模型が設置されています。これは実際の500系新幹線の運転台を子ども向けにアレンジしたもので、ハンドル操作を行うことで新幹線を運転しているかのような臨場感を味わうことができます。これなら退屈することはないかもしれませんね。

▼取材協力
子鉄ママ鉄でんしゃガイド(携帯サイト)


深田洋介深田洋介
学研の編集者、AllAboutのWebエディターを経て、サイバーエージェントの新規事業コンテストでは子育て支援のネットサービスでグランプリを獲得、その後独立。現在は子育て・教育業界×出版・ネット媒体における深い知識と経験・人脈を駆使して活動中。2001年生まれの娘の父。