wakaigou01中国で居たたまれない惨事となった高速鉄道の事故。車両は「中国独自の技術」によるものだそうだが、どうやら日本のメーカーが技術供与したCRH2型との報道だ。CRH2は、もともと東北新幹線の「はやて」がベースとなっていることは、一部鉄道マニアにおいては周知の事実である。

さらに見逃せないのは、このCRH2は、中国においてプラレール化されていたことだ。ちなみにこちらの商品は、プラレールの生みの親であるタカラトミー社の現地子会社、「多美玩具貿易(上海)有限公司」が、中国鉄道の版権元である上海鉄道学会の監修のもと、製作にあたったものである。
プラレールはタカラトミー社によれば、「身近な“鉄道”をテーマに、子どもたちが社会を学び、創造力を育む玩具」であるという。プラレール化されるほどの高速鉄道は、子どもたちの憧れであり、夢でもある。あのような悲劇的な事故を起こしてしまったことで、中国の子どもたちの夢まで壊してしまうようなことがあれば大変残念である。

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中国の高速鉄道網は今後さらに急速に広がっていくという。せめて日本が誇るロングセラー玩具が培ってきたノウハウで、次世代の高速鉄道網を担う中国の子どもたちが、安全運行のシステムを遊びから学んでくれることを切に願いたい。
(C)上海鉄道学会監制 CRH (C)TOMY 「プラレール」は株式会社タカラトミーの登録商標です。


深田洋介深田洋介
学研の編集者、AllAboutのWebエディターを経て、サイバーエージェントの新規事業コンテストでは子育て支援のネットサービスでグランプリを獲得、その後独立。現在は子育て・教育業界×出版・ネット媒体における深い知識と経験・人脈を駆使して活動中。2001年生まれの娘の父。