中国・上海市では、11月11日(金)~13日(日)の3日間、上海幼稚園協会による当地最大級の幼児教育イベント「第7回上海親子カーニバル」が開催された。会場となった上海東亜展覧館は、収容人数8万人の上海体育場に隣接したところにあり、広さは8500平米ほど。ちょうど東京ビッグサイトの1ホールぶんくらいの大きさである。開催期間の来場者が約35,000人に上るという同イベントのようすを取材してきた。
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会場内は大きく分けて2つの展示ゾーンがあり、同市内から選抜された約60ヵ所近くの幼稚園がブースを連ねる「幼稚園ゾーン」、そして幼児教育関連各社が出展する「企業ゾーン」からなっている。

幼稚園ゾーンは、一堂に会する各園にとって、自園の教育クオリティをPRする絶好の場であり、各園ごとに趣向を凝らして、子どもたちが楽しめるさまざまな参加型の遊びが提供されていた。

一方企業ゾーンでは、年齢別学習教材、PCを活用したIT学習プログラム、児童英語教育、音楽や芸術などの専科教室、写真スタジオ、知育玩具、果ては姿勢矯正デスクなど、日本と違わないバラエティに富んだ幼児教育関連商品・サービスがブースを出していた。

多くの親子連れが訪れ活況を呈していた「第7回上海親子カーニバル」。以下に会場のようすを写真で紹介する。経済成長とともにますます盛り上がりを見せる、おとなり中国の一般家庭における幼児教育熱と教育産業の充実を感じていただければ幸いである。

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幼稚園ゾーンにて。iPhoneの人気ゲームアプリ『Angry Birds』をリアルに再現した遊び。

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こちらでは、ヤクルトの空容器とカラーボールを使いながら、丁寧に積み上げていく。

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石うすやすりばちを使ってお米をすりつぶしていく作業に取り組ませる。

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サイコロで並びのルールを決め、トランプを赤・黒、昇順・降順に並ばせていく。

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ビーズアートをビッグサイズで再現。完成見本どおりの模様になるように埋めていく。

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テトリスのようなパーツを使い、囲碁のようなルールで進めていくゲーム。

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両足で缶をはさんで段を積み上げていく。大人でも難しそうだ。

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身体を使ったバランスゲーム。ボールを入れて踏み台を安定させていく。


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こちらは幼児教育関連各社が出展する「企業ゾーン」。

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ネイティブと一緒に英語遊び。児童英語関連企業は多数出展。

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科学実験教室の展示ブース。色水を使った遊びに取り組ませていた。

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タブレットPCを使ってのお絵かき。

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会場の外にも子どもたちが遊べるスペースが設けられていた。

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日本でも人気のお人形、メルちゃん。「我是口米露」は「わたし、メルちゃんよ」。

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おまけ:そこで着ぐるみ脱ぐのはちょっと…。

・取材協力:日中幼児教育交流「mmchina.jp」


深田洋介深田洋介
学研の編集者、AllAboutのWebエディターを経て、サイバーエージェントの新規事業コンテストでは子育て支援のネットサービスでグランプリを獲得、その後独立。現在は子育て・教育業界×出版・ネット媒体における深い知識と経験・人脈を駆使して活動中。2001年生まれの娘の父。