来秋導入に向けて

小宮山洋子厚生労働相は16日、副作用がないとされる不活化ワクチンの導入時期について来秋の接種時期に間に合わせるよう導入を前倒しする考えを示した。

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現在経口で摂取されているポリオの生ワクチンはごくまれに小児麻痺の副作用が報告される。不活化ワクチンは麻痺の心配はなく、全国の医療機関が独自に輸入して摂取するケースも増えているが、国内では未承認のため万が一副作用が起きた場合でも国による救済制度が適用されない。

独自接種開始の自治体も

小児麻痺患者による「ポリオの会」は厚労相に早期の不活化ワクチン導入の要望書を提出した。それには不活化ワクチンへの早期切り替えと共に、切り替えまでの期間は海外から不活化ワクチンを緊急輸入するよう求めた。

不活化ワクチン導入をめぐり、生ワクチンの接種を控える動きが全国的に広がっている。専門家は接種拒否によりポリオにかかる危険性に対して警鐘を鳴らす。生ワクチンによる副作用の比率が低いと言われど、母親にとっては確率の問題ではないのが現状だ。

神奈川県は国の導入を待たずに15日から不活化ワクチンの接種を開始した。住む場所によって子供の健康に不平等が生じることはあってはならない。厚生省には一日も早い対応を願いたい。

厚生労働省 ポリオワクチン


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