最近は、赤ちゃんと一緒に入れる映画館やレストラン、託児施設の付いたデパートなども増え、子連れに対する理解が深まってきた。しかしそうは言っても、まだまだ赤ちゃん連れで出かけられない場所も多い。
例えばお芝居の観劇は、一般的に未就学児の入場を断っている小劇場がほとんどだ。

そこである演劇ユニットでは、お芝居好きなママたちのために赤ちゃんと一緒に観劇できるサービスをスタートさせた。その名も『子’s母’sデー(コスモスデー)』。

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この『子’s母’sデー(コスモスデー)』を始めたのは、演劇ユニット「春の日ボタン」で脚本・演出を手掛ける千野ありささん。
1歳7ヶ月の男の子の母でもある千野さんは、実際にツイッターやブログ、子育てサロンなどで「観劇が好きだったけど、なかなか出かけられない……」と話すママがあふれているのをよく目にしたという。自身も子連れでのお出かけに苦労した経験から「映画館は子連れOKなところがあるのに、どうして演劇は子連れOKなところがないのだろう?」と感じ、それがきっかけで、ママたちに子連れで出かけられる場所を作ってあげたいと、このサービスを始めたのだという。

昨年5月ついに実現した『子’s母’sデー(コスモスデー)』では、0~2歳頃の子供を持つ母親をターゲットに企画し、数多くの観劇好き親子が集まった。ベビーカーは会場に預けることができたり、会場の中では育児グッズなどの販売もあったりと、まさにママたちのためのステージとなった。
一方、ママの膝の上で初めてのお芝居を一緒に見る赤ちゃんたちは、意外にもみんな真剣な表情。目の前で俳優が演じるお芝居を見ることは、ママのストレス解消だけでなく、赤ちゃんにとっても良い刺激になるのではないだろうか。

そして次の『子’s母’sデー(コスモスデー)』は、1月23日(月)。12時の回は、子連れ推奨ステージとして開演される。同じ観劇の趣味を持つ新しいママ友との交流の場としても、広まっていくことが期待される。

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【公演概要】
演劇ユニット春の日ボタン第七回公演
「おてあげラプソディ」―暴走タクトは誰の手に!?―

harunohi_chirashi2012年1月19日(木)~ 23日(月)「劇」小劇場(下北沢)
★『子's母'sデー』1月23日(月)12時の回
前売/当日 2,000円全席自由
※受付は開演60分前、開場は開演30分前。
(通常回: 前売3,000円/☆ 初日のみ2,700円当日3,300円全席指定)
脚本:みっちー&ありさ
演出:千野ありさ
出演:中川真吾・渡邊けい子・矢部亮・三宅法仁 他

【問い合わせ】
演劇ユニット春の日ボタンharunohi_prof
代表のなかお みち、脚本・演出の千野ありさ夫妻で構成される演劇ユニット。稽古場では抱っこ紐で長男の創(つくり)くんを抱っこしながら演出することも。東京都内の小劇場を中心に、見た人が元気に、心温まるような公演を提供している。
春の日ボタン


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2006年創刊。雑誌、ウェブサイト、イベントを通じて父親向けの子育て情報を紹介するイクメン雑誌。旬のベビーカーやチャイルドシートなどの育児アイテムから、マタニティ&ベビー向けの基礎知識、ファッションに至るまで様々なライフスタイルを提案。「男の育児 online