子連れにやさしい宿で念願の家族温泉旅行

たまには家族で温泉旅行に行きたいけど、まだ子供が小さいのでいろいろな意味で躊躇してしまう。そんなファミリーも多いのでは?

「”子連れ歓迎”"子供にやさしい”などと謳っている温泉宿もたくさんあります。宿を予約するときにそういったところを選べば、子供連れでも快適な温泉旅が楽しめますよ」と語るのはツーリストママのつくママさん。大浴場にはおもちゃが用意され、脱衣所にはベビーベッド、さらには離乳食までも用意してくれる、そんなファミリーに嬉しい宿があるという。
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実際にツアー会社に勤める、旅行のプロのつくママさんが紹介してくれた“子連れにやさしい宿”は、群馬県は伊香保温泉にある閑静な宿「松本楼」。

こちらは子育て経験者の女将さんや、家庭では父親として子育て奮闘中の板前さんたちが、子供たちとの素敵な思い出作りをサポートしてくれるとのこと。では、この「松本楼」を例に挙げて、“子連れに嬉しい温泉宿”を見ていきたい。

まずは温泉に来たらやっぱりお風呂。

温泉のお湯は多少熱いところが多く、さらに泉質によっては酸性やアルカリ性が強いところなどもあり、赤ちゃんの肌には刺激が強すぎる場合も。そんなときに用意されていると助かるのがベビーバス。お湯をためて泉質や温度によって水で薄めてあげると、無理なく入浴をさせることができる。もちろん脱衣所にはベビーベッドも設置されているので、赤ちゃんの着替えも苦労なく行うことができる。

そのほかにも子供用の浴衣はもちろん、布団や椅子が用意されているのも嬉しい限りなのだが、極めつけは宿の板前さんが作るこだわりの離乳食。新鮮で安全な素材だけを使ってプロの料理人が作る離乳食は、基本的には生後6ヵ月前後の赤ちゃんを対象にしたものだが、あらかじめ申し込んでおけば、食の進みに合わせて、粗刻みからペースト状まで、さまざまなリクエストに応えてくれる。

もちろん子供だけでなく、大人のためには極上の上州料理が用意されているのでご安心を。せっかく温泉に来たのだから、子供だけが楽しむのは本末転倒。大人だって、思う存分温泉宿を楽しむのが“子連れ温泉”の鉄則だ。

何かと気を使う小さな子供連れの旅行も、宿の協力があれば、こんなに心強いことはない。もちろん大声で騒がない、走り回らないなどの最低限のルールを守ることはお忘れなく。

日本人が大好きな温泉なのに、小さな子供がいるということで諦めていたあなた。この冬は“子連れにやさしい宿”で、心置きなく念願の温泉旅行に出かけよう。

はじめての温泉入浴Q & A


Q.赤ちゃんって何歳くらいから旅行に連れて行けるの?
A.赤ちゃんと一緒に生活している親が「一緒に旅行にいける」と思えた時がチャンスです。初めての旅行は、赤ちゃんの「旅行デビュー」の日。素敵な記念日を気持ちよく過ごしてもらいたくて、家族全員が安心できる「赤ちゃんといっしょ!」というプランを企画しました。

Q.赤ちゃん連れの旅行で持って行くと便利なものは?
A.健康保険証と母子手帳は忘れずに。その他、大きめのタオルがあると防寒などにも使えて便利です。

Q.旅行中に注意することって?
A.旅行が決まったら、出発日を目標に赤ちゃんの体調を万全に整える努力をしましょう。旅先では、赤ちゃんの日常の生活ペースを崩さないように注意して、昼寝の時間・授乳(食事)などは、時間をいつもの生活に合わせましょう。

Q.出発当日に病気になったらどうしよう?
A.落ち着いて経過を見て、旅行に連れて行けそうかどうか判断してください。自分で判断できなかったり、ご出発までに時間がある場合は、かかりつけの医師にご相談しましょう。時には、赤ちゃんのことを考えてキャンセルを決断する勇気も必要です。

Q.赤ちゃんの入浴方法はどうするの?
A.赤ちゃんを抱っこして、ゆっくりと足から順に入りましょう。この時、温泉の成分が赤ちゃんの肌に合っているか充分に確認して、ヒリヒリと皮膚にしみているような様子はないか注意します。もしも肌が赤くなっているようであれば真湯で薄めて赤ちゃんの体に数回かけてあげます。これに慣れたら、もう一度温泉の湯船に一緒に入ってみましょう。それでも入浴が難しいようだったら、赤ちゃんの体が冷えないように注意して、温泉デビューはスッパリ諦めてお部屋のお風呂へ。はじめての温泉デビューは、あせらず諦めも肝心です。

Q.赤ちゃんが大浴場で泣いてしまったら?
A.赤ちゃんが大浴場で泣くのは、広いお風呂に入るのが初めてなので恐がって泣いているか、お湯が熱くて泣いているかのどちらかです。大きなお風呂を恐がっているのであれば、タオルを握らせたりお風呂用のおもちゃで気を紛らせながら徐々に慣らしてあげましょう。お湯が熱い場合は大浴場ではなく、ベビーバスや桶に温泉のお湯を入れて水で薄めて、その中で入浴させてあげましょう。

Q.大人と赤ちゃんの違いってあるの?
A.何度も入浴する人がいますが、赤ちゃんの場合は1回で充分です。赤ちゃんは長湯も嫌がります。温泉に入りたがらない赤ちゃんは無理をさせず、お部屋のお風呂で済ませることも必要です。入浴後の赤ちゃんは、とてものどが渇いています。水分補給をしっかりとさせてあげてください。

Q.温泉から上がってからは?
A.脱衣所ではベビーベットやベビーサークルを利用して、手早く着替えさせてあげましょう。赤ちゃんの体が冷えないように、先にバスタオルで体を拭いて着替えさせてから、自分の着替えをします。


紹介したオススメ温泉宿


0matsumotorou 「松本楼」
* 群馬県渋川市伊香保町164
* 1泊\12,000~(子供\8,000~)
* 問い合わせ:0279-72-3306
* http://www.matsumotoro.com/

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2006年創刊。雑誌、ウェブサイト、イベントを通じて父親向けの子育て情報を紹介するイクメン雑誌。旬のベビーカーやチャイルドシートなどの育児アイテムから、マタニティ&ベビー向けの基礎知識、ファッションに至るまで様々なライフスタイルを提案。「男の育児 online