title_02

成長と共に徐々に表情豊かになってきた赤ちゃんの、コミュニケーション能力をチェック。
用意するもの:ストップウォッチ機能が備わった時計やベビーチェアなどがあると、実験しやすい。

EXPERIMENT 2 コミュニケーションの実験


b_1■ステップ1
1分間、いつもどおり赤ちゃんに対して笑顔で話しかける。
b_2■ステップ2
そして、次の1分間は「静止顔」で黙って赤ちゃんの顔を見続ける。このとき、「怒った顔」や「悲しい顔」はせず、無表情をキープするのがポイントだ。赤ちゃんの表情や行動、視線がどのように変化するかを観察する。


b_3■ステップ3
ステップ1 のように再び1 分間、いつもどおりに笑顔で話しかける。もし、ステップ2 の時に赤ちゃんがむずかるようなことがあれば、それは赤ちゃんがパパやママとのコミュニケーションが中断されたことへの反応なのだ。


表情やしぐさでコミュニケーション


まずは赤ちゃんをベビーラックに乗せるか立て抱っこをするなどして、実験1と同様に顔を向き合うような体勢を取る。ポイントは、目線の高さが同じであること。そして、各ステップを1分間ずつ行い、赤ちゃんの反応を観察しよう。

この実験は、言葉が話せない赤ちゃんが、表情やしぐさを通してパパやママとコミュニケーションしていることを証明する試み。「静止顔」の表情の時に、大半の赤ちゃんは顔を背けたり泣き出したり、むずがったりといった反応をする。これは、「静止顔」の状態(表情に変化のない状態)を、積極的に回避したいための行動。どうやらベビーには、ずいぶんと早くから赤ちゃん自身の表情や行動に対する、親の表情の変化をしっかりと読む能力を有しているようだ。

赤ちゃんの「笑い」のヒミツ


b_4実は赤ちゃん、ママのお腹にいる頃からニヤッと微笑んでいるといわれている。生まれて間もない赤ちゃんが、時々ニッコリしているのを見たことがあるだろう。これは、新生児微笑とか生理的微笑と呼ばれるもので、顔の筋肉が自然に収縮して作っている表情。つまり、赤ちゃんにとっては無意識的なものなのだ。

しかし、生後2ヶ月にもなると、社会的微笑という意識的な笑いに変化し、4ヶ月頃には周囲の注意を引くかのような意図的に笑いをするようになり、笑い声も出せるようになっていく。そしてさらに成長すると、今度は知っている人、馴染みの人にしかそのかわいい笑顔を見せなくなってしまう子もいる。ようは、これが人見知りの始まりだ。
大人たちを無条件にハッピーにしてくれる赤ちゃんの笑顔も、成長と共にこうして変化し、コミュニケーション能力の獲得に通じていくのだ。
FQ JAPANFQ JAPAN
2006年創刊。雑誌、ウェブサイト、イベントを通じて父親向けの子育て情報を紹介するイクメン雑誌。旬のベビーカーやチャイルドシートなどの育児アイテムから、マタニティ&ベビー向けの基礎知識、ファッションに至るまで様々なライフスタイルを提案。「男の育児 online